柏レイソル雑評価2020

2021シーズンの開幕控えたこんな時にメモ帳書き始めました。
こんなタイミングなんで今オフの動きを加味したりしなかったり。
昨季に引き続き鉄柏団としてオルンガ団長もといミカ(MICHAEL)が無双したシーズンとなりましたね。
DFふっ飛ばしたりGKと1vs1になったり絶好機を迎えれば「やっちまえ、ミカァ!!」となり、チャンスをモノにしてゴールを決めれば「やっぱすげぇよミカは…」となっていましたね。
他にも戸嶋や呉屋などJ2オールスター的な補強をして挑んだシーズンでした。ウイルスが蔓延し諸々思い通りにならず、CBが怪我で全滅したりチーム内でクラスターが発生することもあるなどありました。
成績もリーグはそこそこ、ルヴァンは決勝で破れタイトルまであと一歩のところまで行くのが限度でした。



移籍まとめ((R)は期限付き)
開幕前
in:キム・スンギュ(蔚山)、大南(磐田)、高橋(祐)(鳥栖) 、三丸(鳥栖)、北爪(横浜FC)、戸嶋(新潟)、神谷(湘南)、仲間(岡山)、呉屋(ガンバ)、
in2(ユース昇格組):松本、井出、鵜木、細谷

out:上島(福岡)(R)、杉井(R)、宮本(山形)(R)、田上(新潟)(R)、手塚(横浜FC)(R)、田中(陸)(山口)(R)、菊池(福岡)(R)、ガブリエル(フラメンゴ)(R終了)
out2(昨季期限付き組):猿田(鹿児島→ガンバ)(R)、村田(福岡→山口)、パク・ジョンス(鳥栖)(R延長)、ユン・ソギョン(江原→釜山)(R)、橋口(契約満了後岐阜入団)、キム・ボギョン(全北)、増嶋(千葉)、中川(寛)(湘南)、中川(創)(相模原→磐田)、井出(諸々あって栃木)

夏の市場
in:なし

out:ジュニオール・サントス(横浜FM)(R)


(23)中村航輔
満を持してJ1だというオフにキム・スンギュが加入、(これは航輔海外とか移籍するのでは…)とおおよその柏サポをやきもきさせたが、チームに残留。新体制発表会(※1)での大歓声は思い出深い。
ただ今季は負傷が重なりわずか10試合の出場に留まった。さらにオフにはポルトガルのポルティモネンセへの移籍が決定。
ただポルティモネンセって安く・または航輔のようにタダで獲得してから干して、煮えを切らせたJクラブに億単位のレンタル料をがめてから億単位で売却する権田パターンのイメージで固まってしまって不安しかない。

(17)キム・スンギュ
中村航輔の後釜かと思ったらまさかの共存ルート。
上手いこと(?)どっちかが怪我したタイミングでどっちかが治るという綱渡りの中、夏場から鬼神の如きセーブを連発。ただ終盤は失点に直結する凡ミスを連発するなどそれまでの評価を自分で壊してしまった感がある。

(16)滝本晴彦
上記二人に埋もれる形になり、今季の出場はルヴァンのGL2試合とキム・スンギュが負傷交代したリーグ開幕の札幌戦、中村航輔が負傷交代した14節清水戦に留まった。
来季は色々序列が変わることだし勝負の年となりそう。

(1)桐畑和繁
選手会長はいつも以上に出番がなく、今季をもって退団。最終節でのセレモニーは涙を誘いましたね…
……と思いきやまさかの再契約、からの岐阜へレンタル。引退後のポストは用意しとくやでのサインですかね。

(46)松本健太
今季昇格の乃木坂オタク。GKスクランブルの大宮に貸し出されそっちでも46番を付けるも今季出場は総じて0。


CB
(4)古賀太陽
「センターも出来る左サイドバック」くらいの印象だったが、今季は現有CBが軒並み負傷離脱するという異常事態で覚醒。
3バックの左が一番輝くポジションと言えると思うが現状なんというか「ポジション:古賀太陽」ってくらい換えの効かなさがある。

(25)大南拓磨
今季の移籍市場最大の戦果と言える磐田から来た五輪代表。実質中川創とのトレードだがええんか…?
他の面々がパワー寄りでスピードが足らない中、安定して頭一つ抜け出た活躍をしていたと言える。
9節の横浜FM戦で足を痛めてから離脱、18節の札幌戦から復帰した。

(3)高橋祐治
空中戦の強さとかをウリにする鳥栖から来たニューフェイス。
ただ13節の鹿島戦で前十字靭帯を断裂、シーズン終了となってしまった。

(50)山下達也
昨季途中加入の実力派。
「今季の目標はセレッソ、というかキム・ジンヒョンからゴールを決めること」と意気込んでいたものの、10節のセレッソ戦を控えた直前の9節横浜FM戦で負傷交代。17節の広島戦から復帰し以降はディフェンスリーダーとして君臨。
なお32節のセレッソ戦はスコアレスドローだったが相手を0に押さえたのでDFとしては評価に値するところ。

(2)鎌田次郎
昨年J2では奮闘してくれていたものの中断明けから不在だったので負傷と思われる。
そんな中で高橋祐治が13節の鹿島戦で負傷し14節の清水戦にギリギリ間に合い、綱渡りのDFを助けた。
そんな彼も相模原へと移籍。

(15)染谷悠太
鎌田と共に昨季を支えた彼も中断明けから不在。
どれだけ長引いたのか復帰は30節の東京戦となった。

ちなみに今季のCB事情。赤が怪我で離脱している期間。古賀はフル出場を続けていたので10節からは常にセントラルに位置していた。

画像1

13節で高橋祐治が負傷交代した際は川口が代わりに入り三丸-古賀-川口-高橋峻希となり、高橋峻希が退場したあとは三丸-古賀-川口-戸嶋とスクランブル感マシマシとなった。
9節では山下が負傷交代した際に川口が出たが、ネルシーニョが古賀を右サイドバックで試したい期だったため三丸-大南-川口-古賀というあべこべ感MAXのフォーメーションになった。ちなみに大南が違和感を感じたのはおそらく後半終わり際だったのでフル出場。


RSB
(13)北爪健吾
今季横浜FCより加入の攻撃的右SB。小池龍太的な働きで敵陣を切り裂くのかと思いきや当初はほとんど使われず、なんのために獲ったのか…状態だった。
だが、ルヴァンの大分戦での活躍が認められたのかその後は序列を上げスタメンに定着。

(24)川口尚紀
昨季途中加入から借りパクに成功した右SB。北爪が攻撃特化なのでバランスを取るように(?)守備的になった。
今季9節で山下が負傷交代した時、13節で高橋が負傷交代した時などCBが全滅した際には緊急的にCBを務めたが、意外とそつなくこなしていたため3バックなら右CBでもいいんじゃないかと思えるオプションは身に付けたと思う。

(6)高橋峻希
ネルシーニョ愛蔵のサイドのスペシャリスト()
ヒシャルジソンに負けず劣らずのカードコレクターで、ボールを受けたら失わないように自陣に向かってドリブルしてそのままロストする。
北爪・川口を干してまで起用するメリットは解らないが
北爪→ゴールやアシストなど得点に絡めば合格
川口→相手の決定機を潰したり守備で成果を挙げれば合格
峻希→レッドカードを貰わなければ合格
と映って仕方ない起用が続いたのでヘイトが溜まっていけない。

LSB
(20)三丸拡
古賀がCBをやるようになったため実質層1枚と化した左SB。
中盤はそこそこのはたらきをしていたものの終盤は瀬川が左WBをやることが増えたため、不完全燃焼感が拭えない。

MF
CH
(7)大谷秀和
柏のバンディエラは36歳にもなるのに後進がパッとせず今季もファーストチョイス。というか「居ないと守れない・勝てない」感が漂ってしまっていけない。

(8)ヒシャルジソン
昨季J2でJのジャッジ基準は覚えたと思っていたが中断明け一発目の東京戦で早速退場するなどサポ達が頭を抱える展開に。
限界かなぁというムードも漂っていたが契約満了とならず来季もチームに留まることに。

(27)三原雅俊
昨季途中加入から借りパクに成功したバランサー。
大谷をフル稼働させられないからローテさせて使うかと思ったら並べて先発させて二人して途中交代してそこから総崩れってなんでやねんということもあった。

(28)戸嶋祥郎
昨季のJ2でヒシャルジソンに次いでリーグ2位のタックル数を挙げた潰し屋。ただ本人は「誠実」とか「真面目」が服着て歩いてる感じの好青年。
相手のパスの出処やセカンドボールとかの嗅覚は良かったが、ボールコントロールなどのテクニック面に課題がある感じではあった。
ただ怪我人続出してる中ではサイド起用されても持ち前のスタミナで果敢に上下動してチームに貢献していた。それだけに19節の横浜FM戦での左脛腓骨骨折は辛すぎた。
なにが辛いって彼の誕生日、この19節(9/27)の前日(9/26)なんですよ…

RSH
(9)クリスティアーノ
昨季、全治2週間の「キャリア最大の怪我」をした鉄人が19節の横浜FM戦まで、中断直後から離脱していたと仮定すると7ヶ月の長期離脱をするという事態に。
その後は所々に光るものを見せるも、正直衰えが否めない結果に。

(22)マテウス・サヴィオ
昨季後半の加入直後から出色の活躍を見せ、24億くらいと言われていた移籍金を2億だかまでにまとめて買い取りに成功、いざJ1となっていたのだが彼も怪我が長引きほとんど試合に絡めなかった。

(36)鵜木郁哉
アピールの機会少なくなんともしょっぱい感じ。せめて45分は見てみたいですわね


LSH
(18)瀬川祐輔
私的に2列目で一番ユーティリティに動けると思っている器用さがある。
12節より離脱し、戻ってきたのは26節仙台戦。そこからは主に左WBを担当していた。
だから瀬川の守備はサイドハーフのものでサイドバックのものじゃ…つまりウイングバックならアリか?(目ぐるぐる)

(39)神谷優太
加入前の評価が「オナドリ野郎の王様」だったので割って入るの無理では…と思っていたが、蓋を開けてみればハードワークを惜しまずポスト・クリスティアーノのような働きを見せた。
いい動きを見せては負傷、いい動きを見せては負傷という感じだったので怪我せずシーズン通して出れていればという拭えない。
余談だけど筆者は開幕戦から神谷のユニを買ってスタジアムに着ていきました。

(33)仲間隼斗
中断明けから調子の上がらないチームの中で気を吐き、5節の湘南戦から3戦連発のゴールを叩き込むなど活躍を見せた。
瀬川が離脱中はその穴をそこそこ上手く埋めていたものの、次第にボールを受けると無駄にバタついたトラップでマイボールに出来なかったり、相手選手ごとボールを刈り取る対人ミサイル守備というクオリティの低さが露呈。
ハートの熱さがひたすら空回ってる印象のほうが強くなってしまった。

FW
(14)オルンガ
説明不要のモンスターFW。昨年J2で大暴れしたのでそこでもう海外に引き抜かれるのではないかという危惧もあったので新体制発表会(※1)では中村航輔に次ぐ歓声が挙がった。
J1でも力を如何なく発揮、リーグ32試合28得点で文句なしの得点王となり(意外にも)MVPも掻っ攫った。
来年も居ればとても心強いとは思っていたが中東のオイルマネーに(おそらく)バイアウト満額掲示されてしまっては太刀打ちできず。
リリースがまだなのに向こうの天王山でのスタメンにいきなり載ってて、(たぶん)大慌てで移籍のリリース出した日本時間24:30のスタッフもお疲れさまです。

(10)江坂任
司令塔そしてリンクマンとして躍動のシーズンを送った年中長袖王子。
2020の柏はオルンガのチームという声もあるが、そうたらしめているのは江坂という供給源があるからだというのを忘れてはいけない。
現にハセケンさんも「オルンガへの出処だいたい江坂だし、森重ぶつけて徹底マンマークさせたろ!」って完封した結果がルヴァン決勝ですし。
ただ11月にチーム内でクラスター発生してから確変が終わったかのごとく調子がひたすらズンドコ感なのが気がかり。


(19)呉屋大翔
昨季長崎で日本人の中ではJ2得点王となった呉屋が加入。オルンガが居るという前提は恐らく知って加入したとは思うがやはり後塵を拝する結果に。
ターンオーバーの中での起用が主だったがシーズン通して4得点は不本意。高橋祐治が大怪我した直後のルヴァンのセレッソ戦でのゴールからの3アピールや、戸嶋が大怪我した直後も一際気合の入ったプレーを見せた(惜しむらくは結果に結びつかなかったこと)など熱いハートは応援したくなるところ。
オルンガ移籍によりFWとしての序列が上がり一層の期待をしたい。

(31)ジュニオール・サントス
オルンガ、呉屋の後塵を拝し続けていたため夏に横浜へ。シーズン途中加入で13得点を挙げてきたがオルンガが去ったチームにも居場所がなかったのか広島へ去っていった。

(35)細谷真大
オルンガ、呉屋がいる中食い込むのは厳しいものがあった。ルヴァンGLで2得点で弾みが付くかと思ったがそうもいかず。
ただもうちょっと長く使ってあげてもという感じになって仕方ない。



※1 新体制発表会の様子
https://youtu.be/H9IukoAMa50

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