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子どもの頃の思い出を

お花畑で虫取り網を振り回す

ふと、れんげが見たくなった。
どのくらい見てないかな。
東京に出てきてから、こちらでは見たことがないような気がする。
幼い頃、祖父母の家の前の畑には、れんげが一面咲いていた。その風景が私はたまらなく好きだった。

5歳の私。

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雑草でできた花畑を駆け回る。
ちょうちょがひらひらと、バッタがぴょんぴょんと、動く姿を発見しては、目をキラキラさせて近づく。
じーっと様子を伺って、バサッと網をかぶせる。
大半失敗し、大人に「つかまえて〜」と泣きついていた。

幼い頃からあまり人見知りしなかった私は、父の仕事関係のおじさんに、トラックに乗せてもらって虫取りに連れて行ってもらうこともあった。
親戚のおじさんには、お手製の虫取り網を作ってもらった。これが優れ物で、釣竿を応用して作られており、棒がよく伸びる。網も柔らかいワイヤーで作られていて、隙間が出来にくいから逃げられることがほぼなかった。(おじちゃん、超自慢の網だったよ!特許取って仕事にしたらよかったね!)
たくさん捕まえた虫を、部屋の中で解き放ち、母を絶叫させた。
はっはっはー。

こうして元気いっぱいに野山を駆け回って育った今の私はというと、すっかり虫は苦手で、誰かに部屋へ虫を解き放たれようものなら、絶対に家に帰れない。
不思議なものですね。

でもきっと、今の私を形成するのにあたって、必要な経験で、かけがえのない時間だったとおもう。

このマガジンに込める想い

唐突なんですが、「子どもの頃の思い出を」というマガジンを始めようかなって。手始めに、このエピソードを書きました。
ここ数日自分が本当にやりたいことは何なのか考えることばかり。
あと数年しか命がないだろうと分かっているのに、生きたいようには生きられていない自分にもやもやするんです。少しずつ解消していきたい。
そのために、始めます。

私、時々募金をしていたんです。だけど癌になって遠のいていた。
働いていなかった一年半。奨学金返済と結婚資金のために必死に貯めてきたお金を、切り崩してきました。
都内の家賃、光熱費、生活費。高額医療費があるとはいえ、差額ベッド代等含まれないものも多く、標準医療で100万円出ていった医療費。大切な人との思い出作りのお金。
だんだんと貯金もなくなって、私には募金をする余裕がなくなってしまっていました。
だけどそれは、よくよく考えると金銭面というより心の面だと思うんです。
だって数百円なら、いや千円だって人にあげられるもの。あげても生きていけるもの。
"私が大変"って自分のことばかりになっているから、他の人を応援する気持ちが薄れてしまっているんだって、ある時気がついたんです。それってすごく悲しいことだなって。

コロナの騒動が落ち着いて、多くの人に日常が戻ってきてからの方がいいかなとも思うけど、その時自分が生きているかわからないから。
みんなが大変だって批判も受けるかもしれないけど。
ここ最近想いが大きくなっていた「当たり前に生きることの難しい子どもたち」へ、自分の幼い頃を思い出しつつ寄付していくことに決めました。
小児がんをはじめ、学校に行くことや外で遊びまわることが当たり前じゃない子どもたちがもっと報われてほしい。その想いを死ぬ前に声に出しておきたかった。
癌を背負っても職場復帰し、コロナでも働ける業界にいるこのタイミングが、私の踏み出す時だと思っています。やれることを少しずつ。
前にブログで、90歳も0歳も同じ命だろと叩かれたことがありました。(数万PVに1人2人だけど)
90歳だから死んでよし、悲しくないなんてことはもちろんなくて(当然80代の祖母に元気でいてほしい)。でも自分がしてきた経験や時間を知らないまま死んでいく誰かがいるって、とても辛い。神様に「あなたの命を一年削ったら、見知らぬ赤ちゃんにあげられます、どうしますか?」って言われたら、あげると思う。
時間は平等だというけれど、トータルの時間はあまりにも人によって差があって。時間は機会を生むと思うんです。長く生きれば生きるほど、くじ引きのくじは多く引けるよね。
私はこの30年間で、たくさんの経験をし、たくさんの人に優しくされて、たくさんの世界を見ることが出来ました。
癌にならなかったら、こんな風に思うことはなかったかもしれない。
短い人生になる子どもたちが少しでも減って欲しいし、少しでも楽しかったことの多い人生にしてほしい。その機会を作ることに少しでも貢献できたら嬉しい!
そして、今まで募金をすることってわざわざ口にすることじゃないと思っていたし、ぜんっぜん大した額できないし、偽善者って言われるのもこわかった。(今もこわい)
でも私が出来ることなんて知れているので、これを読んでくれたうちのひとりでも、「じゃあ自分はこの人たちを応援しようかな」って思ってくれたら嬉しいから。誰を応援してもいいと思うんです。どこかに誰かの優しさで喜んでる人が増えるってとてもいいこと。(実際私はいろんな人がくれるサポートに心が救われています。コロナでお出かけできないから報告が遅れているけど本当にありがとうございます)
影響力なんて知れてるのにいっちょまえに募金を語りました。恥ずかしくなってきた。でも公開設定を押すぞ押すぞー!

これから綴っていく子どもの頃の思い出エピソードに沿ったご自身の思い出を、多くの方にお話してもらい、盛り上げていただけたら嬉しいです。




人生第二章を歩むための、なにか"きっかけ"を与えていただけたら嬉しいです!あなたの仕事や好きなことを教えてください。使い道は報告させていただきます。(超絶ぽんこつなので遅くなっても許してください)