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『THE TEAM』5つの法則 麻野耕司

●この本を読もうと思ったキッカケ・理由

仕事でマネジメントをする必要があったため。また、学生時代から取り組んでいたサッカーでチームに興味があり、精神論や根性論ではなく体系的に学んでみたいと思ったから。

●要約

チームにまつわる事をA(目標設定)、B(人員選定)、C(意思疎通)、D(意思決定)、E(共感創造)の順に「法則」と「具体的事例」で記載されている。

●個人的に大事だと思った所・仕事や私生活に活かせる通ずる部分

「意義目標設定の重要性」
目標には、意義目標、成果目標、行動目標の3つがある。個人的には意義目標、成果目標、行動目標の順に立てていくのが良いと思う。意義目標設定が重要な理由は、「今の仕事が何に繋がっているのか?」と立ち返るゴールになると思うからである。私の今の仕事は営業(FS)のため、当然毎月目標数字があり、それを達成するための営業計画やKPIを設定している。ここで言う営業目標は成果目標であり、それを達成するためのKPIが行動目標に近いイメージを持っている。意義目標を設定しないで成果目標、行動目標だけを追っていると「何のために仕事してるんだろう?」と“数字の奴隷”状態になる。意義目標を立て、欲を言えば企業から与えられた営業数字も自分自身の意義目標と照らし合わせ立て直してみると良い。そうする事で今のこの数字を追う事が何に繋がっているのか?納得感を持って仕事に取り組めると思った。

「サッカー型の組織が好き」
人員選定の章で組織を4象限で大別している。私はサッカー型が好きな事に改めて気づいた。4象限の縦横軸は環境の変化具合と人材の連携具合だ。サッカー型は両軸共高い右上に位置する。就活期にたまたま幼少期始めたサッカーだったが、別のスポーツだったらどうだっただろうと考えた事がある。その時に野球と比較をしたのだが、野球よりもサッカーの方が合っていると言う結論になった。理由は、野球はやるべき事が決まっていたり、監督からのサインプレーなどが漠然と窮屈に感じて嫌だった。これはまさに「環境の変化具合が高い」事による自己裁量権の高さだと感じている。環境や状況の変化が目まぐるしく変わるためいちいち監督などに確認せず自分で判断する事がサッカーは多いと思っている。今後の組織選びなどの基準にしたいと思った。

「意思決定をする際は選択肢を選ぶための基準を明確にする」
意思決定の方法として独裁・多数決・合議の3つがある。特に多数決や合議などで選択肢から最終決定が決まらずダラダラ会議時間が伸びる経験をした事がある。選択肢の中からどれを選ぶのか?を決め始める前に選択肢から選ぶ基準を明確にし、かつ優先順位をつける事で効率良く適切な選択肢を選ぶ事が出来る。

「影響力の源泉」
影響力の源泉は、①専門性②返報性③魅了性④厳格性⑤一貫性の5つである。マネジメントをする上で、自分がどこに長けていて逆にどこが足りていないのかを客観的に理解する必要があるなと感じた。また、マネジメントする相手が5つの内どこを重視して見ているのかも事前に把握しておくと意思疎通が取りやすくなると感じた。

「エンゲージメントを高めるための4P」
Philosophy(理念・方針)
Profession(活動・成長)
People(人材・風土)
Privilege(待遇・特権)
の4つである。自分がモチベーション高く仕事に取り組めないのはどこが足りていないのか?そもそも4Pの中で自分が大事にしたいのはどれか?優先度を明確にして認識する事で自分にあった組織選びが出来ると感じた。

「意思決定はメリットが49%、デメリットが51%である事を理解し、決断をした後はその決断を正解にするために行動する事」
意思決定に悩む様な場合、基本的にはメリットとデメリットが拮抗している事がほとんどである。選択肢を選ぶ基準を明確にし、優先度をつけ決断をしたのであれば決断後に「あの決断はこうだった、もっとこうすれば」と言うのはナンセンスである。そう思ったのであれば決断前に言えば良いし、その決断を正解にするか不正解にするかは自分自身であると言う事を学んだ。

「エンゲージメント=報酬・目標の魅力(やりたい)×達成可能性(やれる)×危機感(やるべき)」
よく「WILL・CAN・MUST」と言いますがこれがかけ合わさってエンゲージメントに繋がっているのだと学んだ。地区予選1回戦負けのサッカーチームに全国優勝を目指させても、目標の魅力はあるが、達成可能性が低すぎてエンゲージメントはいつか下がるでしょう。自分がやりたいと思い、なおかつやれると思っているものを適度な危機感がある事でモチベーション高く取り組めるのだなと過去の経験則からも納得出来た。

●読んでみての感想

本を読む前はチームとはリーダーやマネジメントする側が主導権を握っていくものだと考えていた。しかし、自分の立場など関係なく、チームへの理解が深まれば自分自身でやりやすいチームに変えていけると学んだ。そして、全世界の人々が何かしらのチームに所属していると思う。なので1度読んでみて損は無いし、チームに対しての理解が広がればもっと人生を楽しく過ごせる人が増えるのでは無いかと感じた。


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