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case05 不動産+街に住む

物件名   005 OO邸
家族構成  DINKS
建物形態  RC造マンション5階
面積    76.74平米
築年数   築10年
設計・監理 宇都宮惇
施工    新生建築
写真    上野智博(1〜12枚目)、大曽根一平(13〜17枚目)
優先順位  ①エリア・環境 ②広さ ③築年数 ④自由設計 ⑤予算
叶えること とても気に入っている街で安全に暮らすこと
      友人を招き、ホームパーティーをして過ごせること
      築浅の物件で既存のものを活かしながら改修すること 

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居住後

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条件・希望
平日は共に忙しく働くご夫婦。生まれ育った土地であり、また大人になっても2人で住み続けた親しみある環境に住まいを構えることが希望でした。慣れ親しんだ家具インテリアが趣味の単身男性。リセールバリューを見込んで、比較的築年の浅い物件を選択することも条件でした。
提案
優先度のたかい「エリア、広さ、築年数」は妥協できない。→予算に対してどれだけの工事ができるかが留意すべき点でした。
また話をするなかで、人を招いてホームパーティーをすることも多く大きなLDKが欲しい、デザインに対する意識が高く内装へのこだわりもある、など一定の工事費を確保することも必要とわかりました。そこで「駅徒歩と環境条件の関係」に着目します。生活の安全性は担保しながら、駅から離れることで土地の価格を抑えることが視野にありました。お二人とも仕事で夜遅くに帰宅することも多く、夜道をな歩くことは不安材料の一つ。安全性やリセールを考慮して、当初は駅近の物件を希望していました。が、最寄駅は複数路線が乗り入れしている、いわゆるターミナル駅。駅周辺に繁華街が存在し、さまざまな境遇の人が行き交う環境でした。駅から近いことは、逆に不安を感じることになるかもしれないとも考えるようになりました。
結果
隣接するふたつの最寄駅のちょうど真んなかあたり、生活インフラとなる商業も住宅もバランスよく融合する環境を選びました。駅から10分ほど歩く距離です。
築年数も浅く物件価格は想定よりもかかりましたが、目的を満たすに十分な室内面積も確保できました。
ここまでの文脈から、設計は既存間取りを最大限活かすことを意識しています。壁の位置や水まわりの位置はほとんど変更せず、工事費を低減させています。キッチンカウンターで朝ごはんを食べたり、PCワークしたり、窓際のカウンターで読書をしたり、小上がりソファでゲームをしたり、室内で様々な姿勢で過ごせる場所がある。多様な小さな居場所をつくり、大らかな群となり、それぞれの場所の使い方が組み合わせによって思わぬ変化をしていくような状況を目指しています。また、視線が変わることによって、室内の風景が変化すようマテリアルの配置やカラーバランスを設計しています。




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