
case01 不動産+7年売却
物件名 001Y邸
家族構成 1人暮らし
建物形態 RC造マンション4階
面積 61.18平米
築年数 築33年
設計・監理 Junio Design 橋本潤
施工 錬
写真 浅川敏(zoom)
優先順位 ①自由設計 ②予算 ③エリア ④築年数 ⑤広さ
叶えること 住んでいてとにかく心地よい空間にすること
自然公園が近接して3箇所あること
居住期間が3〜7年で売却する想定・納得感ある資産性
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希望・条件
家具インテリアが趣味の単身男性。仕事も建築関係ということもあり、とにかく居心地よい住宅を作りたい。という強い要望がございました。もう一つの条件として人生設計上、7年程度で転居となる可能性があるため売却することを想定していました。
提案
・自由設計でこだわりの工事→工事費は高騰すること想定、物件価格をできるだけ抑えたい。
・売却時に損したくない→資産価値として残りにくい工事費を圧縮して良質な物件に費用を捻出。
上記のように相反する要望を併せ持っていました。よくお話を聞くと、、自由設計のご要望が主に「間取り」に関するものであることがわかりました。高級材料を使用したり、造作家具を作り込むことは必要なかったため、満足度を保ちつつ、工事費は抑えることができるとわかりました。
築年数や広さへの優先度は低かったため、不動産は、新耐震基準を満たすこと、単身者に人気のある駅で駅徒歩もネックにならないこと、をテーマに最低限のスペック。物件価格を上げすぎないよう努めました。また、売却の際、他物件と差別化できるよう「何かひとつ秀でたもの」を持つマンションを探しました。
結果
単身女性に人気駅、商店街を抜けて駅徒歩15分、築33年(新耐震基準)のマンションを購入することにしました。このマンションは5年前に共用部バリューアップ工事を施しているため、エントランスやバルコニー柵などきれいになっていて、売却時に検討者の幅が広がると感じました。角部屋で窓の数が多いこと、壁構造で柱や梁がないため空間がすっきりすること、視界が抜けることなど、「居心地よい空間をつくる」には充分な特徴でした。設計はその特徴を最大限活かすことを意識していて「部屋ではなく、場をつくる」ことをコンセプトにしています。家として各々の機能や境界が曖昧にすることで、実際の広さよりも解放的になることを目指しています。
続・結果
完成から3年後、住まいは想定よりもはやく売却されました。結婚とお子様誕生を良い機会としたからです。私たちは住まいのことを熟知していますので、購入検討者に魅力を説明することは難しくありませんでした。「住んでいてとにかく心地よい空間」という普遍的条件でつくられたこの住まい。即日で購入申し込みが4件という大きな反響をよび、次の住み手に引き継がれました。
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