見出し画像

case02 不動産+脱都心

物件名   002 UT邸
家族構成  DINKS+子ども1人
建物形態  RC造マンション1階
面積    96平米
築年数   築34年
設計・監理 宇都宮惇
施工    新生建築
写真    上野智博
優先順位  ①自由設計 ②広さ ③予算 ④エリア ⑤築年数
叶えること 都心部で支払っていた賃料より安く、面積は2倍に
      眺望がよく、外部に対し開けた環境にすること
      自由度が高く大きな空間がとれること 

※画像をクリックすると大きな表示になります

画像1

画像2

画像3

画像4

画像9

画像6

画像5

画像7

画像8

画像12


改修中

画像10

画像11


希望・条件
従前は50平米の賃貸マンションで暮らしていたご家族。お子様の誕生がきっかけで住宅購入を考えはじめました。狭い部屋でスペースが限られると、家の中での動きが限定され、窮屈な印象になる。ソファの置き場所が決まると、テレビ配置や収納場所など家具レイアウトがなかなか変更できない。する気にならない。そうすると、何か新しいことにトライする感性も失われていくのでは…
子育てのために大切にする周辺環境。それとともに、家のなかの環境づくりを見直すのも大切だと考えたご家族。引っ越しとリノベーションの計画を進めました。
結果
郊外の自然豊かなニュータウンにある、築33年、96平米の広々とした団地をフルリノベーションしました。こだわった点は「広さ」で、以前の2倍です。設計において、目指した点は以下の通り。

妻がフリーランスで在宅ワークなので仕事をするスペースが必要、かつ、子供の遊び場をスペースを決めずに成長に合わせてつくれるようにしたかった、自分も家で仕事をすることがある、といった用途を決めずに生活シーンの変化に合わせて空間の使い方を変えやすいようにした。
単にガランとしたスペースとしての余白ではなく、使い方やその場所の意味を後から変更できるという意味で余白を計画している。

丘の上で眺望がいいので、室内要素の存在を極力消せるようディテールに配慮し、
外部の樹木や空の色が室内に取り込めるよう、コントラストとして室内造作はグレースケールに限定させた。

断熱改修として木製ガラス建具をアルミサッシの内側600mmの位置に設置し、日射や温熱を調整する環境装置として機能する一方、外部との大らかな境界として開放性と内的安心感が共存できるようデザインした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?