1/8Mリーグ2戦目オーラスの四について

皆様こんばんは!
セガサミーフェニックスの醍醐大です。

早速ですが先日Xにてドラの四を打たなかった理由をポストしました。

「日向さんの仕掛けが異常で(終局したらトップ、勝又さんへの安牌足りなそうな所から勝又さんからポン)めちゃくちゃ評価高いから1500や2900は無い(というか大体親満想定でした)+テンパイ それに対して自分は巡目深いイーシャンテン、マンツモトップ届かない という事で見合ってないと判断しました」

これにこれに対して、
「それでは納得できない」
というご意見をいくつか頂いたので、もうちょっと詳しく、また別の角度からも私の考えを示したほうが良いかな、と思ってnoteにしてみます。
少し長くなるかもしれませんが、ご興味ある方は読んでみて下さい。

まずは先日のポストについてもう少し詳しく書いてみます。
南4局3本場で持ち点は
東家 日向 39800
南家 醍醐 25000
西家 勝又 35300
北家 寿人 ‐100
です。
自分はマンツモ2着、ハネツモトップ。
勝又さんは3900でトップ、500-1000はダメ。
日向さんは流局トップ。
という条件です。

そこで14巡目位に日向さんがタンヤオ仕掛けしている勝又さんから7mをポンします。

ポストで何故「日向さんの仕掛けが異常」と言ったかと言うと、7mは勝又さんの安全牌だからです。
勝又さんはまだノーテンぽいのですが、終局で勝利条件の日向さんはこの後必ず勝又さんへの安全牌である7mが必要になる事がわかっていて鳴いているからです。

なので「評価高い」と書きましたが、まずノーテンな事はありえません。
またこのような場合安い手は出てきません。
もうそろそろ終局してトップなのに安い手あがって連荘しないでしょうから。
大体12000以上で、日向さんの捨牌から役はタンヤオかトイトイが想像出来ます。

そして直後に持って来たドラの四。
日向さんの役はタンヤオかトイトイなので、打点が12000以上であれば大体手牌にドラの四があります。しかも今回の場合はトイツのケースが多そうです。
なのでこの四は、日向さんの手出しがどう、とかではなく「この条件下ではとても危険な牌」というやつなんです。

仮に四で放銃しても着順落ちしないのは勿論理解した上で、四を打つのは自分がアガるメリットと比較した時に私の感覚ではかなり損です。

今回の四を打たなかったのは捨牌に対しての読みではなく「鳴きが異常」という理由なので、正解か?と言われると説明が難しいし、ナッシュ均衡的な、それか個人の感覚的な話になってしまうかもしれません。

対局は見返したので日向さんの手牌は知っていますが、自分の感覚だと日向さんの手牌は多分ポンしないのであまり想定できていませんでした。
想定できていたとしても、実際の手牌は下限の部類だと思います。
逆に言うと7mをポンする感覚の方は私より四を打ちやすいと思います。


次に別の角度から少しだけ自分の考えを書こうと思います。
多分「納得できない」という真意って損得とかではなくて、可能性を追って欲しい!バット振らないと当たらないよ!
という「チームポイント負けてるんだから攻めて欲しい」って想いだと感じてます。

これに関してはMリーグに入る前までは、損得だけで押し引きを考えていましたが、沢山の人に応援されているのを感じて微妙な所は攻撃的な手組や押し引きにする事を意識したり、今のチームポイントで残り試合数がもっと少なくなってきたらメリットをもっと追う感じになるかと思います。
あの四も打たなければならないチームポイント状況が今後くるかもしれません。

ただ、自分は麻雀プロです。
自分が対局中に損だと考えている選択をMリーグという大事な場所で選ぶことはありません。
もちろんミスもあるので、対局後に反省したり後悔したりする事もありますが、試合中は当然勝ちたいからベストを尽くすように頑張るし、何より応援してくれてる方々に勝った所を見てもらって喜んで欲しいと思ってます。

1/8の対局で言えば大事なところできた36mリーチをツモれなくて悲しい、情けない、悔しい、という気持ちは誰よりありますが四を打たなかった事に関しての後悔はありません。
何故なら四打ちは現状のチームポイントで打つには損だと考えているからです。


最後に

麻雀というゲームはとても奥深くて、自分もまだまだわからない事だらけです。
麻雀の選択には、
正解がわからない時も、
どちらを選んでも影響なさそうな時も、
選択は正解っぽいけど結果が不正解な時も沢山あります。
多分Mリーガー全員これらの選択により良い答えを出せるように日々努力していると思います。

もちろん選択の理由が知りたければ私の場合は検討配信等でご質問いただけたらなるべくお答えします。
私に限らずもしも応援しているチームや選手がいたら、その選手の選択を信じて、Mリーグを観ながら選手と同じような喜怒哀楽を感じてくれたら何よりも嬉しいと思います。

長文読んでいただきありがとうございました!

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