#121

ソウルの街の中を一人であるいていると、この留学生活、本当に人に寄りかかりながら過ごしてきたんだなあと、しみじみしてしまう 夜道はどこの夜道でだって気持ちのいい風が吹くし、自分だけの世界になったみたいだし、落ち着くなあ、けれどやっっぱり、孤独なのです

ひとりでいきていくんだろうか、これから先 学校や自習室、寮、全てにだれかがいることが当たり前だったこの生活のなか、「ひとりがすき」と「ひとりのじかんが必要」は大きくちがうのだなあと、今更気づいてしまった 自分を誰かに共有すること、相手の中に自分がいること、わたしの中へ誰かを共有すること、誰かがいること、おもっていたよりも簡単で楽しくて、けれどやっぱり難しいことなんだね ひととある程度の距離をもってしか関わってこなかったけれど、いつからそうなったんだろう 関係のある過去と関係のない私 あんたにとっては重い石だけど、私にとっちゃ軽いんだよ、と言うひとたち 何年も何年も背負ってきたものは、一瞬でやかれるし、くずになるし、いや、もともとくずだったのかもしれない くずを石に変えてしまったのはやっぱり、私なんだろうか

あしたはなにをすてて、何を拾おうかしら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?