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ガスの自由化がやっと始まる。

こんにちはこんにちは。むろいです。

もうね、話が長いですよね。もっとさくっと「こういう人はこうすると安くできる」ってお伝えできたらいいんですけどね。でもやっぱり土台を知ることって大事だと思うんです。恋人に「すき」って言われるより「こういうところがすき」って言われる方が嬉しくないですか?なんだか少し違う気もしますが(笑)やっとガスの話にいきますね。長かったなあ、電気パート(笑)

2016年4月に電気の自由化が始まり、ちょうど1年後にガスの自由化が始まりました。同時に始めてしまうと大きな混乱が起きたりもあり得るので、そういったことがないように段階を踏んで独占されていたものを開放していくという手筈が組まれていたようです。なんだか電力会社の方は1年分損をした気持ちになりますね(笑)

ガスの自由化も根本は電気の自由化と同じで、好きな会社で契約できるようになるというもの。ただ、電気に比べてガスはかなりの制限があります。

まず、一般の方が使用するガスは2種類あります。1つ目はおそらく使用者が一番多い都市ガス。東京ガスだったり大阪ガスだったり、「ガス会社といえば」で頭に浮かぶことの多い会社です。都市ガスというのは地面に埋まっているガス管から、各おうちにガスが届きます。誰かが家まで運ぶという作業はないです。コンロをつけたらガス管内のガスで火が点くようなイメージです。

次にプロパンガスです。減ってきてはいるものの、まだまだ多いですね。灰色の大きなガスボンベが家の外に設置してある場合はこちらです。都市ガスと違い、ガス管からではなくガスボンベ内のガスを使用します。定期的にガス屋さんがボンベの交換に来てくれます。

実はプロパンガスは都市ガスの自由化よりも早くに自由化されていました。好きな会社にガスボンベを持ってきてもらえるのです。ただ、都市ガスほど選択肢は多くありません。そこが少し残念なところです。

都市ガスを使っていても別会社へ切替が難しい場合があります。都市ガスの中でもガスの種類があったりします。多くの地域で13Aというガスが供給されていますが、まれに12Aだったりします。地域によってはまったく違ったりもします。新規参入会社の多くは13Aのみの販売が多いため、12Aの方は切替できる会社を探すのが大変かもしれません。ガスを販売している会社全てを確認したわけではありませんが、今まで見た中で「○○市エリア12Aは対象外です」という注意書きは必ずありました。検針票や振込票のどこかしらにちいさーく書いてあります。

では、ここで電気ガス共に疑問に思っている方もいるかと思います。「会社をかえるために工事とか必要なのでは?」と。

結果から言えば電気もガスも基本的には工事は必要ありません。会社をかえると同時に何か器具を取り付けたり買い替えたり、そういったことをせずにただ契約会社をかえるだけなら工事はまったくありません。なので立ち合いだったりも不要です。

楽だけど少し不思議ですよね。仕組みとしては、新規参入会社は既存会社へレンタル料を払い、電線やガス管を借りて販売をします。

「レンタルするからって言ってもどうやって新規の電気、ガスを電線やガス管に通すんだ」って思いますよね。

簡単に言えば「契約関係以外は基本なにも変わらない」です。新規参入会社は基本的に電気ガスを作ってないし、直接電気ガスを送る作業をしていません。

まず電気は発電に関しては色々な会社が参入することができますが、送配電に関してはそうもいきません。なので、どこで作られた電気であっても送配電事業者のもとへ集められ、そこから電気が各家庭に届きます。

ガスも同様で、どこで作られたガスであっても一般ガス事業者(ガスを送る担当)へ集められて各家庭へガス管を通して送られます。

大々的に行われたここ数年の自由化は契約関係だけなので、契約以外の設備等は変わらない。だから工事もない、ということです。会社をかえる度にメーターの取替があったりしたらいくら安くなるとしても、なかなか踏み込めないですよね。よかったよかった(笑)

さて、それでは次から料金について具体的に話していこうと思います!

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