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自分もイクイノックスは普通の強い馬だと思う

上記記事への共感をきっかけに、イクイノックスと最強馬論争について自身の考えを簡単に示したくなった。

標題の通り、自分もイクイノックスは普通の強い馬だと思う。というよりは、史上最強馬になれるが可能性あったにも関わらずそれに挑まなかった馬という認識だ。

間違っても自分は当馬を貶めるつもりはない。22東京優駿、22天皇賞秋、23天皇賞秋と3度も京都から府中に遠征しその走りに魅了されている。また、馬券でも東京優駿で本命を打って以降ほぼ1着固定で逆らわなかったように常にこの馬の強さを信用してきた。だからこそ、この馬を最強馬に推せないのがもどかしいのかもしれない。

キャリア晩期の無敵感も自分が競馬を見始めた2017年以降で一番だった。1倍代前半でもブチ込みたくなる絶対的な強さがあった。自身の土壌で走る際のアーモンドアイ、クロノジェネシス、グランアレグリアもこれに肉薄してたかな。

この4頭は自分がリアルタイムで見た中で最も強いと自信を持って推せる名馬で、中でもイクイノックスは特上である。それでも史上最強馬に推せないのは単に実績が過去の名馬に及んでいないためである。「クラシック未勝利、長距離・重馬場未経験、G1・6勝」と示すと概ね平凡であり、これが後世の人間に評価されるとは到底思えない。逆にもしオルフェーヴルやテイエムオペラオーより評価されるようであればそれはそれでおかしいと思う。(自身の考える最強馬の明確な定義付けは出来ていないものの、この2頭は例示するに足りるはずである。)

ナリタブライアンの過大評価とビワハヤヒデ、テイエムオペラオーの過小評価に度々不快感を示しているように、自分は現役時に与えたインパクトという主観的要素を最強馬論争においては考慮すべきでないと考えている。この考えを実践した例がコントレイルである。自身は現役時代当馬に一切の魅力を感じずボロクソに評し続けてきた。実際、牡馬の三冠馬として最弱クラスであることは間違いないが、最後まで3着を外さなかったことに関しては立派だったと一定の再評価をすべきと感じている。

最後までシーズン2戦だった点も推しづらい理由に挙げられる。もちろん体質に不安のあるイクイノックスが無事に引退出来たことは競馬界にとって何よりである。ただし体の強さも競走馬の資質の一つであり、オペラオーをはじめとした過去の名馬はその点でより評価されるべきである。G1を10勝するまで走れなんて無理を言うつもりは全く無いけど少なくとも23有馬記念と24天皇賞春は走ってほしかった、というのは求めすぎか…


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