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YOASOBI SING YOUR WORLD

  さて、本日19時から配信されたYOASOBIのオンラインフリーライブのライブレポートを書いていこうと思う。
  正直音楽にそこまで詳しい訳では無いので、細かいところには目をつぶって貰えると嬉しい。

  このライブはユニクロからYOASOBIのコラボTシャツが発売されたことによる記念ライブらしい。
  ただのファンからすればありがたいばかりなので、今度ユニクロに行ってきちんとチケット代にTシャツを買おうと思う。

  さて、定刻7時になるとドローンが悠然とどこかの建物内を縫い合わせるように進む映像が流れた。

  この建物がユニクロの所有するオフィスだということに驚いたし、オフィス内でこの演出か!ということにも驚かされた。

  ドローンがたどり着いた先にはYOASOBIメンバーと、サポートのバンドメンバーが準備万端と言った雰囲気で佇んでいる。

  vocalのikuraとcomposer、Ayase。要するにYOASOBIのメンバー二人は銀色のタキシード姿。バンドメンバーは、モノトーンの色調で揃えた衣装だ。

  画面が切り替わり、バンドメンバーとの距離が近づいたように感じると、早速vocal、ikuraが弾む声で歌い出した。

  1曲目は、昨日MVが公開されたばかりの最新曲『三原色』

  アップテンポな曲調に合わせて僕のテンションも比例するように上がってしまって、この曲の最中は一枚もスクリーンショットを撮れなかったため、写真は公式アカウントが上げていたものをお借りする。

  三原色の名が示す通り、赤、緑、青のライトがメンバーを照らす中、ikuraの透き通りながらも元気いっぱいな声と、Ayaseが鳴らす電子ドラム(?)の刻むリズムで自然と体が揺れ始めた方も多いのではないだろうか。

  
  十分に画面の向こう側のオーディエンスが上がりきったであろう一曲目に続いて演奏された二曲目は『ハルジオン』

  心地いいアコースティックギターの鳴り響くイントロが聞こえると、コメント欄が加速度的にスピードアップしたのを覚えている。

  低音と高音を繰り返すikuraのvocalがとても耳障りがよくて、二曲目にして少し満足してしまったくらいだ。

    少しゆったりとした心地になった場に流れたのはめざましテレビの2021年度テーマソングにもなっている『もう少しだけ』

  本に囲まれたステージセットを鳴るピアノのテンポに合わせて練り歩きながら「もう少しだけ、もう少しだけ、踏み出せたのなら」と追いかけるドローンカメラに訴えかけるように笑顔で歌うikuraに自然と笑顔になってしまった。

  ここまでの楽しげでどこか儚いような3曲だけを聞くと、この配信ライブで初めてYOASOBIに触れた人は「YOASOBI」なんて少しヤンチャな名前なのに、随分と爽やかだと驚いたのではないだろうか?

  さて、引き続きikuraだけが画面に登場する中、たくさんのTシャツが釣り下がる空間へ歩を進めながら歌い始めたのは『たぶん』

  ゆっくりと今回のライブの根源であるTシャツがふんだんに利用されたセットを歩きながら、しっとりとした別れの歌が鼓膜を震わせる。

  ラストサビの頃には、Tシャツセットをぬけ、ピアノを演奏するAyaseと合流し、二人はたまに顔を見合せる和やかさを見せながら、ikuraは椅子に座り落ち着いた様子でラストサビを歌い上げた。

  よりオフィス感が増したセットに移動すると再び画面内にバンドメンバーも登場し、暗転した少し怪しげな照明と、どこか不安を煽るような前奏の中始まったのは、アニメBEASTARSの主題歌『怪物』

  「ああ、素晴らしき世界に今日も乾杯」そんな言葉で始まる曲であることは知っていたが、生演奏故のikuraの「ああ」という部分の低く震えるような声にこんな声も出せるのかとゾクゾクさせられた。

  特徴的なシンセベースが鳴り響き、強風吹き荒れる演出の最中で体を揺り動かしながら歌うikura。これぞ世間のYOASOBIという名前のイメージなのではないかという仄暗さの中に温かさのある演奏だ。

  個人的に、「裏側の世界」と歌い放ち手を振りかざすikuraに、普段のキュートな印象とは違うものを見て、ドキドキした。

  何かゾクッとするものが残されたステージに流れたのは「アンコール」

  これは私情だが、何を隠そう僕はYOASOBIの中でこの曲が一番好きだ。
  僕の予想では、Tシャツになった曲を演奏していくセットリストになるのだろうな、と思っていたので、あまりアンコールが聞けることは期待していなかったので、これは嬉しいサプライズだ(おかげで、最後の最後に慌てて撮ったスクリーンショットしかないのはご愛嬌)

  途中ikuraがサビで歌詞を間違えるハプニングらしきものがあったが、それもライブだからこそだし、「ああ、画面の向こうとはいえ、彼女は今歌っているんだ」という感情が浮かんできて、ライブ開始数十分後だというのに、ようやくYOASOBIを実感できた気がした。

  「今ここで好きなようにただ音を鳴らす」と歌うikuraに本当にその通りだなと思った一瞬だった。

  続いて始まったのはYOASOBIの代表曲『夜に駆ける』

  やはりライブになると少し聞こえる印象が違う。よく聞こえるベースに、生々しいギターとピアノとドラムの音。
  どちらが好みかは人によるだろうが、バンドの音が好きな僕からすれば「あれだけ世間に浸透した曲なのにまだ違う良さがあるのか」とボルテージは最高潮になった。

  そこまで楽器に詳しくないので、見たものしか語れないのが辛いところだが、紅白などで夜に駆けるを観た時は、Ayaseはサンプラーを演奏していたような気がしたが、今日は電子ドラム(?)を演奏していて、なぜか間違い探しを見つけたような気持ちになった(なにか音は違ったのだろうか、わかった人がいればこっそり教えて欲しい)

  代表曲の演奏で一息ついたのか、和やかにYOASOBI二人の、コメント欄を見ながらMCに入る。

  YOASOBIへの愛を語るコメントや、二人の衣装、ヘアスタイルを褒めるコメントに二人は嬉しそうだった。

  ikuraがAyaseに言った「今日もかっこいいですよ」にコメント欄が爆発するように湧いていたが、この二人付き合ってるのか?

  MCを終え「次のセットに移動します、すごい仕掛けを楽しみにしておいて下さい」と期待を煽る言葉と共に、僕らを迎えたのは、総勢170人ほど(だったよね?)のストリングスだった。

  一気に曲調が変わって聞こえる『ハルカ』がチームYOASOBIと大阪桐蔭高校吹奏楽部の手によって鳴り始める。

  原曲は少し電子っぽいイントロが、ストリングスの悠然とした音圧で、想像したものと全く違う音が耳に流れ込んできて、目を見開いてしまった。

  ikuraの声のクリアさとストリングスの壮大さが相まって、ハルカが別の曲のように聞こえた。このバージョンを配信してくれないだろうか。

   「あとは楽しむだけ」という、ファンなら聞けば最後の曲がすぐさま浮かぶ言葉と共に、始まったラストナンバーは『群青』

  これもまた、ストリングスアレンジがされていて、なんだか人を後押しする歌詞に追い風を吹かせて説得力が増しているような、そんな気がする音楽に聞こえた。

  ジャズセッションのように体を揺り動かしながら、YOASOBIの演奏を彩る大阪桐蔭高校吹奏楽部の皆さんに笑顔を貰うと、気づけばラストサビ。

  ストリングスの手によって、ラストのコーラスが一気に入る箇所の爽快感が増す中、ついつい画面の向こうで口ずさんだ人は僕だけじゃないはずだ。

  青い花吹雪が散る中で演奏を終えたメンバーはとても満足げだった。
  その姿を見て「ああ、終わるんだ」という気持ちと「多分出し切ってくれたんだなありがとう」という気持ちを抱いているうちに、ライブは終幕。

   最後にこの素晴らしいライブを作ってくれたスタッフの名前が書かれたTシャツを写しながら、僕達オーディエンスを出口まで誘うドローン。

  最後のYOASOBI二人の「ありがとう」  の文字にこちらのセリフだと返し、このライブレポートなのか書き散らかしなのか分からない記事を終わりたいと思う。

  楽しいライブをありがとう。

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