早池峰登山 後記
山は、登ったあとから、やってくるものがあると感じます。
先日の早池峰山で転んだのは、戒めだったんだろうなあと思っています。幸い肩の腫れは痛みが減って、可動範囲に支障は無くなりました。
早池峰のことをもっと知りたいものの、早池峰に行けばその瞬間の満足に浸ってしまう。
日常の憂いも、ここにいる間は微塵も感じられない。楽しい気持ちしか浮かんでこない。深く呼吸できている。あぁ、自分はなんて小さいことで悩んでたんだろう、もっと大陸的に在ろう、そんな強い気持ちを持ち帰れる。
花に対する変化が、最近あった。
小指の爪ほどの花を、綿毛が鮮明に見えるぐらいに拡大して撮る。それを楽しみにしていた。雨粒なんかは表情が豊かになって、尚良い。
最近は、花の茎や葉、育っている土壌や、存在する空間を1枚で収めたい気持ちが強い。これは土井信夫さんの写真を見て感じたところ。
花にも多様性がもちろん有って、可愛い、キレイ、色鮮やか、それ以外にも貴重で希少な花がたくさんそこにある。
何気ない草でも、あと少しすれば花をたくさん咲かせるものや、草のような花だったり、小さくて見つけにくい花ももちろん。
それらが、この早池峰の山域でバランスをとって生き合っているように感じられて、近代的な人間社会と、荒涼とした早池峰の岩稜帯を比較して、どっちが幸福なのかなと思ったりもする。
我々が耐えるべきこと、我々が喜ぶべきこと、実はつまらない、大きな悩み。宇宙の寿命の一億倍の速度で生きている我々なんだから、だったら楽しく考えて、楽しい方向に生きていこう☺
川の水位がみるみる下がって、黒岩やイギリス海岸がかつてない露出。そして豊沢ダムの貯水率が10%になった。
どうか雨降ってください。でも週末は晴れてください。
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