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ニューベガス 好きなキャラランキング

このnoteはドラマ版Falloutおよび4の内容を含みます。

フォールアウトニューベガスをクリアした。
 非常に面白かったので、好きなキャラクターを10名選び、簡単な理由とともにランキングを作った。主観で偏ったランキングにキャラクターの思い出を添える…これはそういう風にベガスを振り返っていく試みだ。ベガスのファンにはぜひ 上位は誰か?どんな思い出があるか?予想しながら楽しく読んでほしい。




10位 マイヤーズ(プリムの保安官候補)

理由:いい子にしてないと撃ち殺すから

こんな顔だったのか

 プリムから、正義の保安官がランクイン!
 序盤に出会ったキャラクターほど印象が薄れてしまうものだが、こいつの場合ラジオでインタビュー音声が流れている点が強かった。
 筆者は彼の就任挨拶の「いい子にしてないと撃ち殺すぞ」を聞くたびに笑っていたが、検索したところどうも話題になっている様子がなかった。作中1のキラーフレーズだと思う。

 …ベガスはキャラクターの声が妙に若い傾向にあり、この記事を書くために久々に本人に会いに行って「思ったより渋いな…」と驚いた。しかしインタビュー音声以外でも大概変なことを言っていたので会うだけの価値はある。プリムに栄光あれ!

面白すぎる



9位 バルプス・インカルタ(リージョンの諜報員)

理由:カードショップを経営してそうだから

 元国家公務員の経歴を持つカード系youtuberとかやってそう。

 最初に出会った時のインパクトが大きく、ぶっ飛んだサイコ野郎のおでましだぜ…!と震撼したものだが、モハビの他の狂気的な連中を目にした後では割と普通に見える。とはいえ第一印象が最高で、リージョンルートに興味が湧いたきっかけはバルプスだった。
 ハウスと面会後にシーザーの印を持ってきてくれる人と同一人物だとは知らなかった(普通に進行すると大概リージョンと敵対しているので、シーザーがめちゃくちゃ懐の深い存在に見える)。シーザーのテントにいるのも知らなかった。ニューベガスは知らないことだらけだ。



8位 ディーン・ドミノ(シエラ・マドレのグール)

理由:初見殺しで敵対してくるから

魅惑のBarter50

 シエラ・マドレから、歌のうまいクールなグールがランクイン!

 結構な悪どいことを企んでいたのが終盤に発覚するため、彼を許容できるかは実際その場面にならないと判断できないが それはそうと気に触るような態度をとっていた場合敵対ルートが確定する非常に心の狭い人物。
 奴隷コンパニオンの中では一番話せる相手だったため、そこまで失礼な態度はとってなかった気がするが…と調べたところ、どうもBarter50のスピーチチャレンジを通すと一発アウトらしく、完全に身に覚えがあった。経験値ほしさにろくに対話を試みなかった者の末路だ。

 ともあれ茶目っけと毒のあるクセの強い性格は魅力的で、Dead Moneyのキャッチフレーズである「難しいのはここを見つける事ではなく、手放すこと」という言葉を エリヤと並んで体現する、物語的な意味の深い人物である。会話トラップの苦さと合わせて忘れられない人物だ。

新規データでドミノと敵対しないバリエーションも見ようと挑んだが、「カラクリわかってるし余裕^^」かと思われたシエラ・マドレの最序盤が凶悪で やりたくなくなった。



7位 ザ・キング(キングスのトップ)

理由:犬が好きだから

これは別の人

 前評判からカルマ悪のギャングを想像していたが、実態はわりと気の良いオモシロ組織のリーダーだった。アトムキャッツのような存在。フリーサイドをうろうろしているとお礼の言葉とともに金をくれるところが好き。

 まず「キング物まね学校」という拠点名が面白い。彼らはキング・オブ・ロックとも称えられるエルヴィス・プレスリーをリスペクトした集団なのだが、知っている人物が戦後の世界で尊敬を集めているのは感慨深い。
 そして何よりレックスを大事にしているのがいい。ラッキー38に帰したはずのレックスが物まね学校にいたことがあり(運び屋が来た途端飛び出して行った)、キングに会いに来ていたように見えて最高だった。運び屋のことはいいからキングたちと一生仲良くしていてほしい。レックスを可愛がるザ・キングが見たい。

 好きゆえにハウスエンドで追放されているのがショックだった。



6位 キャス(コンパニオン)

理由:顔が好みだから

好きな女の幻覚が見える

 ウイスキー好きのキャラバンガールが堂々のランクイン!

 運び屋の初人間コンパニオン。遊んでいて「顔が好みだな…」と思っていた女性が、後日コンパニオンだと発覚した時の興奮は相当なものだった。中盤までのメインパートナー。筆者は同スタジオによるゲーム:アウターワールドに登場するエリーが好きなのだが、外見や飄々とした態度からはエリーと似たエッセンスを感じる。

 コンパニオンが薄味な3から来て、はじめての人間コンパニオンで、いろいろ話すことができるのがとにかくゲーム体験として感動的だった。ストーリーの進行に応じたセリフも多く、優遇されている感じる。
 個人クエストは 流れは分かるとはいえ、2人の要人を殺害しなくてはならなくて大変だった(シルバーラッシュが好きなので二者択一に悩まされたのと、ラッキー38後にやったため一時期NCRからの評判が危なかった)。
 コンパニオンにロマンスがあったとしたら彼女を恋人として選んでいただろう。

 ハウスルートでのエンディング、「全力で走ってきたけど、ずっと後ろを向いていたのね…」は結構なキラーフレーズであり胸に刺さった。



5位 ベロニカ(コンパニオン)

理由:スーパーパンチでぶっ飛ばすから

好きなセリフ

 プレイヤーが反BoSなので、迂闊な発言により仲間にできない可能性があった。初対面で丸い発言をしていて本当によかった

 BoSに対してやや懐疑的で、完全な忠誠心を抱いているわけでもないところが好き(スクショのように揶揄する発言も見られる)。
 近接攻撃に特化したコンパニオンで、狭い小屋へ侵入した際 内部に敵がいると、プレイヤーが反応するよりも早くスーパーパンチが飛び出しキルカメラが発動するのがツボだった、中盤以降のパートナー。ホイールで命令した時の反応がいちいち可愛い。
 行方不明になったモハビBoS元エルダーであるエリヤを尊敬しており、ゆえにDead Moneyでストーリーが拡張されるのがいい。クリスティーンと恋人同士なのは気付かなかったが、言われてみれば納得だ。

 プレイヤーの主義的にBoSには滅んでもらうしかなく、ベロニカ個人には申し訳ないことをした。エンディングは自分の業の清算タイムと割り切っていたが、キャスやベロニカの落胆ぶりを見るにろくでもない人生だった。



4位 ジョシュア・グラハム(ザイオンの包帯男)

理由:残虐行為を楽しんでいたから

Honest Hearts

 人気キャラであるためプレイ前から知っていた数少ない人物のうちの一人。ただ既知であった外見以上に内面が、好きな要素(信仰と狂気と残虐性と恐怖)で構成されていた

 リージョンルートに多面性や別視点をくれる人。語られる範囲の思い出や、現在の人物像からはどうしても「シーザーに数十年尽くしていた」事実に繋がらない。ローマ兵コスプレをしない腹心の存在とか絶対に士気を削ぐだろう。そのためリージョンの起こりから全盛期までのスピンオフが見たい。考えても分からない事への回答が欲しい。

 いかにもまともそうな言動をしている一方、本心では今でも残虐行為に執着していると判明した時の盛り上がりはすごかった。「内に燃える炎が~愛が~」とか言っていた時から怖かったが、神の剣だの右腕だの自称して暴れ散らかしている姿は恐怖の化身そのものだ。
 コンパニオンのマナー(荷物持ちなど)に従う気は一切なく、話の途中で「遅すぎる!」とプレイヤーを置いてソルトの処刑のため駆け出すのも本当に怖かった。

 ただまあ「こいつの描写に気合入れすぎだろ…」みたいな反感はある。DLC自体が薄味なことも合わせて。

この壁画(下の岩肌に4つの顔が描かれている)の意味が
なんとなく分かってしまった



番外編

 トップ3の発表を前に、惜しくもランクインを逃したウェイストランダーを紹介していこう。


・ドッグミッチェル
至れり尽くせりの人。どう考えても裏がありそうなところ、全部終わって振り返った時に驚くくらいただお人好しのいい人だった。

・リッキー
嘘つき野郎。今回のDLCはこんな面白い奴と冒険できるのかとワクワクし、終盤こいつに感動させられる展開とかを想像していた。そんなものはなかった。

・Dr.エイト
最も10位に近かった(かもしれない)。ずっと下ネタで盛り上がっていることに気付いたのはクリア後だった。部屋の内装はあらゆるものが8セットあり、狂気を感じさせる作りで好き。

・Dr.ボロス
4のガッツィーが好きなので当然こいつの口の悪さも好き。というかモビウスもオーもトースターもロボスコルピオンも良い。シンク・タンクは魔境。

・ゲッコー
モハビ固有種のエリマキトカゲ。好きなアボミネーションランキングなら最強だ。ドタドタ走る姿がかわいい。

・ファンタスティック
ヘリオス1にいる科学者のようでいて変なやつ。名前からして変。同じ部屋にいるイグナシオがまともなので一層変さが目立つ。

・イエスマン
ワイルドカードの割にルートは面白くないが、皮肉を多分に含んだ口調はクセになる。心のどこかでダム争奪戦に冷めていたので「機能停止させたらフーバーダムに奪う価値なんてなくなります!」という選択を取れるのは良いところ。


 思いついたところや10位で悩んでいた面々の名を挙げた。DLCからの人物が多いのは、こういう記事を書こうと思ったタイミングが遅かったのが原因だ。…それではランキングも大詰め、トップ3の発表に戻っていこう。



3位 ED-E(コンパニオン)

理由:戦闘開始ジングルが最高だから

慟哭した

 移動作業台・武器耐久回復・索敵・弾丸生成…なんでもござれの最強コンパニオンが3位にランクイン。便利でなくても好きなのに便利で強い。レックスに申し訳ないと思わないのか?

 トレーラーを何度も見ていたので もともと愛着がある。看板で身体を補強している姿が好きだったため、クエストを完遂すると見た目が綺麗になってしまうのがややもったいなかった。
 ところでこの「特定のキーワードを聞いた時に進行する個人クエスト」にかなり難があり、ずっと連れているからいつか進行するだろう…と目算しているのに一向に進まず、条件を確認したが確実に達成していたはずなのでかなり困らせられた。最終的にバグ対処めいた対応で進行させる羽目になった。

 ディバイドで内面に焦点があてられたが、そこで分かる人物像は 博士を愛し、テレビの中の同型ロボットに憧れる、子供のように無垢で可愛い奴で、そんなED-Eを悲しませたくない一心で、柄にもなく愛情深い言動をした。
 それはそうとDV野郎のような選択肢が面白そうで 選びたい衝動に駆られる。

 とにかくED-Eへの愛を自覚させられたディバイドのラストで、ED-Eを犠牲にミサイルを止める選択肢を提示するのは本当に意地が悪いと思う。
 筆者はFalloutを若干斜に構えてプレイしているところがあり、シリーズ通してあまり心が動かされることはないのだが、こんな決断したくなかった。

 このように感情を激しく揺さぶられたと言う点が評価され、トップ3の座に着いた。



2位 フィスト(セクシーロボット)

理由:可能性は無限だから

運び屋もこの喜びよう!

 好きなキャラというか…。

 フリーサイドに存在するカジノ、アトミック・ラングラーで働くセクシーロボットが 見事2位にランクインした。いくら「好き」と「情欲」の間には隔たりがあると格好つけても、ロマンスのないこの世界においてヤれるロボットとなれば評価しないわけにはいくまい。ましてや俺運び屋は4から来た真のプロテクトロン愛好家なのだ。

 おそらくロボットフェチの持ち主でありながらもそれを隠しているジェームス・ガレット氏の演技が面白おかしく、一番笑ったクエストであることは確かだ。

すっげえ!ずっと欲しかったんだ!

 この作品を象徴するフレーズとして「やった!可能性は無限だ!」は「人は過ちを繰り返す」や「いい子にしてないと撃ち殺すぞ」に匹敵するだろう。

 運び屋も納品前に性能を試してみたり、使用前にイエーイ!と無邪気に喜んでいることから、モハビにおいてはロボットフェチが普遍的な性癖であることがよくわかる。プロテクトロン最高!



1位 Mr.ハウス(ロブコ創始者)

理由:ED-Eとセクシーロボットの生みの親だから

憎たらしい顔

 フィストが登場した瞬間「このままだとフィストを1位にするしかない」とランキングの崩壊を危惧していたが、冷静に考えればフィストがあるのもハウスのおかげなのでなんとか1位を死守した。

ロブコ製のロボットやサービスのことがとにかく好きだったので、プレイ前からハウスに仕えることを楽しみにしていた。そもそもかつて3ではなくベガスを買った理由が「カジノが楽しそうだから」および「ハウスに会えるから」だった。

 功績に対する敬意はあるものの、ゲームの表面で感じられる部分では正直物足りなさを感じる。もっと手の内や内心を明かしてほしかったが、このモハビにおいて 私情を挟まずビジネスライクな付き合いを出来る相手は稀少という見方もある。
 偉人のような人物なので判定が難しい。ニューベガスの存在も、ベガスの水を飲むことができるのもすべてハウスのおかげだ。スノードーム収集が趣味なところは人間味を感じる。
 Mr.ニューベガスばりの胡散臭さでハウスへの愛を語って嫌がられたい。

 H&Hツール社のログは楽しませてもらったし、ラウルから聞く人物像や、殺害した場合に押し付けられる自伝や、ビッグマウンテンの例の写真は最高だった。客観的にみた方が面白い人物かもしれない。

 脳だけになった科学者がイキイキと非人道的研究に勤しんでいる姿を見ていると、こんなんになって生にしがみつく意味は何だ?脳のコピーを作った方が良いのでは?と思ってしまうのだが、ファーザーが癌の治療を選択しなかった(※)ように 261歳まで生き、この後も生身の人間として生き続けることに ハウスなりの信念があるのだろう。

※ 筆者はこの選択にファーザーの生き様や誇りを感じて好き

 やや脱線するが、ドラマ版で権力者の私利私欲のため自国に核を撃つ計画が明らかになり、それをハウスが認知していたため、「ベガスに向けて撃たれた核爆弾を撃ち落とした」彼の格が下げられてしまったと嘆くコメントを見たが、筆者はそこまで悲観的に捉えていない。
 核戦争が発生することは当時いくらでも想定できたことだ。一方で「何発の爆弾がベガスの圏内を捉えるか?」はイレギュラーな要素が多分に含まれる。それらを迎撃したのはすべてハウスの計算能力があってのことだし、そもそも計画を知りながら Vaultのシェルター施設に頼るのではなく 迎撃する方針を選んだのは彼の自信の表れである。結果としてラスベガスを汚染から守り、他権力者を出し抜き優位に立ったのは、まさにハウスの狡猾さを感じるエピソードだ。

 というわけで今後もハウスの信者をやっていくし、ハウスが活躍するのか?亡くなっているのか?ニューベガスを舞台とした ドラマ版シーズン2を心待ちにしておこう。


おわりに

 ニューベガスは面白いゲームだった。筆者が楽しんだ気持ちを共有するためにどういう手段を取るべきか悩んで、キャラクターランキング記事という形で発信することにした。この方法が最適かはわからないが、ベガスを愛する君たちに 思いが伝わったのであれば幸いだ。

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