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龍が如く5 プレイ雑感

如くシリーズのまとめ雑感を作ってたが 5に関しては筆が乗りすぎたので独立記事を書いてしまった。

桐生パート

最強デコタク伝説!!

桐生ちゃん、小さく纏まりながらもちゃんとストーリーが面白く、しっかり「死にてえ奴だけかかってこい!」で締めるのもよかった。渡瀬もかっこいい。
やっぱり私は桐生ちゃんが変なシナリオやってるパートが好きなんだなと思った。普通に遊んだつもりだったのにサブクエ達成率が14/18行っててビビる。楽しかった。

カタギのくせに趣味がヤクザすぎる

タクシーがマジで楽しくて、レースゲーは世に溢れてるが、交通ルールを守り接客をするゲームは他では味わえぬ特殊な味だった。
その上で客に暴言も吐けるし、急発進急停車信号無視を多用して遊んだりもできる。最高のゲーム。

要所要所でカッコよかったのでそこは満足。
「誰よりも喧嘩に飢えていた」と、対ラスボスの桐生の姿勢(超えられぬ才能の差を特別に一度だけ味わせてやるぜ)は本当に好きだった。

冴島パート

この兄弟好き

4の時点で冴島に「二度と脱獄しないで」と言ってたのに(仕方ないとはいえ)また脱獄して笑った。
こうなったらもう脱獄芸で生きていってほしい。毎作脱獄しろ。

↑昔このゲームを買おうと悩んで結局やめたことがあり、その「やりたかった」要素を期せずして補給できて良かった。
奥寺さんのシナリオは非常に気になったが今回は先を急ぎたかったのであまりやれなかった。

(閑話休題)
冴島と桐生は何やっても面白いからズルい

元ネタの方(真島合いの手)を知らなかったので超笑った。正拳突き始めるタイミングが突飛すぎる。

自爆して「ボケェ!」と喚き散らすところが好き

遥パート

クソ番組をやめろ

遥編は好き嫌い分かれるだろうが私は楽しかった。ダンスバトルのロック曲が好き。

T-SETが性格の悪さだけ目立ってたのが嫌。もっと戦いがいのあるライバルと切磋琢磨したかったというか、テキストでどれだけ説明されてもT-SETのプロ意識の高さを感じさせるイベントが無かったので実感が湧かない。遥にただただ3連敗しただけの人たちになってしまって惜しい。

品田パート

風俗ライターとかいう職業

とにかくよかった。コンパクトな尺を十二分に生かし、初めは「野球興味ないからキツいな〜」と思ってたのにグイグイ引き込まれた。

高杉さん 顔では分からなかったけど声で「哀川翔だ!」となった。演技が上手い。
名古屋という土地と品田との関わりも、高杉やかつて野球を介して繋がっていた人間との関わりも、全部よかっ……大吾は何?

高杉→大吾→藤田という流れなのでとにかく「何だこいつ…」感がすごい。大吾がボスなの?と思わせてから藤田が出てきて打席で勝負、熱い一方で 大吾は本当に前座なのですごい

あとヘルスで宇野と監督似の女性どちらかを選ぶサブクエがあったので、監督は安全地帯にいると思ったら全然違った。

こんなサブシナリオ用意するな

品田は直前に監督で抜いたわけだけど…。

品田、かなり好きだったが評判はよくないらしい。人気投票で一番にできない感じはわかる。

指を潰す事に抵抗があったのは野球の夢を諦めてないから、という描写がいい。
バットは人を殴る道具ではないので武器にしないところもいい。
まっすぐ夢を見据えているのに 夢か復讐かの2択でまず復讐が来るのがいい。
心のどこかで「野球選手としての復帰は無理だろ」と分かってそうなところがいい。(これはかなり憶測だが)

遥のコンサートへの感想が↑だったのが非常に印象深かった。いいキャラだぜ。


最終パート

とにかく長くてダレた。ツッコミどころはどうやっても潰しきれないだろうが、展開を1/2くらいに圧縮して勢いで駆け抜けてくれればまた違った評価だったかもしれない。

とりあえずアイドル界をバカにしすぎだろ。

遥がアイドル人生の絶頂でアイドル生命を断つのは、品田の人生の絶頂が一瞬であったことの反復なのか?とか ドームの収容人数とヤクザの兵隊の人数重ねてるのか?とかいろいろ考えてみた、けど分からん!


桐生・冴島編は真島の死がストーリーのフックやミステリーになっていたが、最終部で特にそこが活かされなかったのが不満、というか兄さんの扱いはアレで良かったのか…。
冴島を焚き付ける発言は演技だと思いつつ特に種明かしがないからモヤモヤする。錆び付いてるとか言うけど素手でクマとやり合う男は人類最強格だろ…。

プレイヤーの裏をかくことに拘泥しすぎている印象。納得よりも誰!?何!?が先に来る。
作中人物が「誰!?」って発言するたび笑ってた記憶がある。

龍が如くを信用しなさすぎるあまり、秋山の前に突如現れた斑目会長を見て「こいつも敵だったのか!!」と身構えてしまった。全然違った。

相沢、本人が印象になすぎて「誰?」になったし、桐生がラスボスの流れに入った瞬間 ここからボスを張れる人物に心当たりがなくて絶望した。演出は良かった。賛否両論あるらしいが、しっとりとした女性ボーカルをバックにした殴り合いは好み。

相沢聖人、刺青が鯉な時点で警戒すべきだった。そういう話?

馬場茂樹とかいう男

???

こいつのことがとにかく嫌いで、釘原の腕を入念に折る冴島の容赦なさに感動した後に こいつとは盃交わそうとか言い出して心底ガッカリした。馬場の腕も折ってくれ。

前半 馬場のために心血を注ぎ、集落でも本気で馬場のために頑張ったので 全て仕組まれていた事に対する憎悪のやりどころがなかった。
急に服を脱いでsexy殺し屋イチになるの、何なんだよ。

北方への思い入れもないが、殺すつもりで撃った時点でもうどうしようもなくて、北方生きてた!ラッキー!無罪!盃チャンス!みたいなノリなの、何?

絶対こいつだけは殺したい一方で、こいつは情が芽生えたせいで黒幕に始末される枠なんだろうな…と思ってた、らなんか生き残った
黒澤はこのコウモリ野郎のどこを信頼していたのか、冴島を取り逃がし、神室町に来てからも桐生や遥に接触し、狙撃を任せられる要素がない。

馬場の外見を釘原に変えるMODで遊びたかった。


黒澤翼とかいう男

何がしたかったのか全然分からなくて中途半端な存在だと感じた。(説明はされているがそれが最善手か判別つかない)大吾の甘さを詰めつつ自分は特に大吾にトドメを刺さない半端者。

なまじ主張には共感できる部分もある(魅力あるヤクザアンチ)ため、一層行動の中途半端さが目立った。
自分を庇って撃たれた勝矢に対し「兄弟〜!何で俺を庇ったんや〜!」と喚く渡瀬を見て「確かに鬱陶しいな…」と黒澤の気持ちが分かってしまったので、だったら、このキャラだったら、間髪入れずに渡瀬を射殺するくらいの冷酷さを見せて欲しかった。というか渡瀬か勝矢のどっちかは殺して良かったと思う。
猜疑心まみれ、慎重、ドライ、冷酷を貫いて欲しかった…。

こういうドライな男が末期癌の症状を抱えて初めて血縁者を意識する、みたいなプロットは個人的に好み(falloutのショーン)

どうでもいいけど松本人志だと勘違いしていた。


堂島大吾チャレンジ

子供用マスク

4でのヤバさから一転、福岡での振舞いがクレバーだったので「ようやく恰好良い大吾が見られる!」と期待していたが、再登場から向こう笑いっぱなしだった。
製作者は「大吾でどれだけ笑いを取れるか」をモチベーションにゲームを作っているのか、真面目に作ってこれなのか?福岡ですら、タクドラ桐生に無用な迷惑をかけてるとか言われてて笑った。

怪しすぎる変装で笑いを誘い、「俺を覚えているか?」で大吾、野球部だった!?と思わせてから「確か1組の…」大吾、野球部じゃなかった!?で大笑いしてしまった。中身空っぽだから好きなだけ設定詰め込んでる?

暴力沙汰起こして退学になったのを認知されていない、知り合いかどうかも怪しい中で「辰雄(呼び捨て)」「俺の友達」になる6代目。
(学生時代に品田と仲良くなる妄想をしまくったんだろうな…という気持ち悪さを感じた)

金と権力で叶えてやろう!と提案するもそう言うことじゃないと断られ面食らう6代目。

挙句ケンカのために身体を鍛えてるわけでもない元野球選手にステゴロで負ける6代目。
……全部すごかった。

距離感のバグ、金と権力で何でも解決しようとする態度 ボンボンゆえに生じる世俗とのズレ……荒川真斗の「俺の女」現象かもしれないし、大吾に必要なのは夢乃さんだったのかも知れない。


親の夢を背負うということ

遥のラストの行動はボコボコに叩かれており、まあ…T-SETや事務所に対して不義理だし、「ヤクザゲームがやりたいのに何で音ゲーやらされるんだよ」の文句を飲み込んで、それでも遥の夢のためなら…と自分を納得させてついてきたプレイヤーを裏切る行為だったと思う。

ただ、夢を題材とし、その中でも「親の夢を子供に背負わせること」のグロテスクさを描きたかったと捉えると結構好みだった。

この類型は「堂島→大吾」「黒澤→相沢」「朴→遥」で見られ、特に相沢はハッキリと「親が子に見る夢」と「子の夢」が一致した上で親の想いを余計な世話だと断言している。

ドーム公演は朴社長の夢であって遥の夢ではない。なので普通のアイドルストーリーにありがちな 夢の舞台に立って、初めてステージに立った日から今日までの道程が思い返されて…私ついにここまできたんだって思ったら涙が出てきて……みたいな演出は一切ない。

この淡白さがなんか面白かった。ドームコンサートにここまで感動しないアイドルいる!?

それはそうとして、まあ 万人受けはしないよね…
(遥の一過性の熱に多くの人間が振り回されてるため 調理法はよくないが、「子供は親の夢の投影先ではない」という描写だけは好き)


釘原広志←こいつ可愛すぎ

最強のビジュアル

憎まれ役として非常に良かった。
過酷な拷問に耐えて生きてきたようなビジュアルしてるのに、冴島に腕を折られて怖くて?痛くて?泣いてる姿があまりに可愛く、平成に置き忘れてきた「萌え」の感情を取り戻した。
遥のストーカーで、遥の仕事服を手に入れることでエルム街の悪夢になることを目的にしたキャラであってほしかった。

本物のロックンローラー

言ってることが割と好きで、個人的には漢気や任侠に惹かれる一方、ヤクザはどこまで行ってもクズで どんなにかっこよく、どれほど慕われていても 呆気なく死ぬ時は死ぬ みたいなドライな世界観の方が好み。このセリフ絶対そういう意図じゃないけど

その他雑感

秋山と品田が育たなすぎて最終部のボス戦がしんどかった。

エンカウント率高すぎ。1通路で3回エンカとか普通にやってくる。ただ多人数戦は敵の耐久が低めに設定されており、無双ゲーのような爽快感があって良かった。

夢との向き合い方において、秋山と品田の存在は非常に良かった。秋山の「金でしか買えない夢もある」みたいな価値観は非常に好き。品田の「人生で最高の瞬間」は私の想像する夢そのものだった。
桐生ちゃんが最期に遥を見て夢かと思うのもいい。

秋山の理解力が高い(そう言うことか!)のが変な感じ。

サプライズ冴島腕折り理論→カスが適当な禊で仲間ヅラしだした時にイラッときたら、脳内で冴島に腕を折らせると許せる気がする

友情・友達という言葉が多用されることに違和感と陳腐さを感じた。カタギである品田(と大吾)はともかく「桐生と大吾は友達!」「真島と冴島の友情!」みたいな発言には反吐が出た。




おねだり1発目がこれだったので
嘘つかれてショックだった
かにたべたい
かにたべいこう…

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