AIIT履修証明プログラム「人間中心デザイン」デザイン解析論-つくるデザイン解析(中島瑞季先生)-9/12,13

先々週の井ノ上先生に引き続いてデザイン解析の講義でした。今回は、つくるデザイン解析。

Rを利用した解析は、単純に数学というレイヤの内容だけでなく、計画やその実行に関する方法論など、非常に内容が多岐にわたって知識として定着できるには少し苦労しそう。
復習しつつ業務に活かせるタイミングを探します。「UX」という角度から入ると抜けてしまいそうな解析に関する基礎中の基礎に触れられたのは、とてもよい経験でした。

それと、別の意味で
「伝える気持ち」を以って、コミュニケーションする重要性を理解した2日間でもありました。

【9/12 6,7限】 デザイン解析論:つくるデザイン解析(中島瑞季先生)

・デザインとは?
むかし、伝承で伝わるものなので地域、時代によって内容が変わる
産業革命以降
 生産性をあげるために工作機械の機能に合わせた商品作り
  機能に富んだ美しい形態とは無縁な醜悪な形態となる

・アーツアンドクラフツ運動
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%84%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%84%E9%81%8B%E5%8B%95

ウィリアム・モリス=近代デザインの父
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%AA%E3%82%B9

デザイン=「用」と「美」

・ドイツ工作連盟=工業生産方式の基礎を確立
製品の規格化

・規格化=部材の単位を決定する
=全体とのバランス、プロポーションの重要性

・バウハウス
世界初の本格的デザイン教育機関

・機能主義
無意味な装飾はせず、機能に従う素材を生かした美しい形態をデザインする
→魚なら流線型が美しい=早く泳ぐため

・時代が変わった
欲しいものがなければ売れない、生産が需要を追い越す

・マーケティング戦略
1910年代は同じ形式、同じ色のフオードT形車を大量生産したフオードが生産量で断然リードしましたがGMは小さなメーカーを次から次に買収してフオードでは出来なかった種類の多い車を大衆車から高級車まで広い分野で生産した

新しいものを作って、売ってのサイクルを回した

『本当の価値のあるものが求められる、感性の時代』(長町三生氏)

・感性工学
『人間が持っている願望としてのイメージや感性を、物理的なデザイン要素に翻訳し、具体的に設計する技術』

・感性
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%84%9F%E6%80%A7
『直感的にこれなんかいいなと、概念化する前に最初に感じるもの(ほかの人の意見を取り込む前に)』

『感性とは各人固有に蓄積される経験から形成された評価構造を持ち、外界からの刺激に対しておこる、直感的な心的反応であり、人による評価、行為にも影響をおよぼす働きと考える。』

・感性社会学
生理的な感性
心理的感性

・デザイン=用と美
指標目的が明確に設定された、機能性を備えた美的なものを作るための発想や設計、計

・品質管理
第一次品質
 当たり前品質
第二次品質
 スタイリングや乗り心地
第三次品質
 ネーミング、ブランド、企業名

→二次-三次が感性品質

・感性の働きを評価する
言語表現を介在させる
機器による計測(血流など)

すぐれたデザインは説得力がある
デザイナーとユーザーの間に共感が生まれる

デザインとは構成要素が複数合わさっている状態

・コンジョイント分析
デザインの構成要素をすべて組み合わせ、デザインとしたものを対象に評価させる
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%E5%88%86%E6%9E%90

・パターン数は多い(属性×水準)
例えば自動車ならならボディカラー、タイプ、ハンドル位置など

・実験計画法
直交計画
(1年に1度しかチャンスがない)農業試験から生まれた

・コンジョイント分析の例
キッズ・ベビー用品売場にふさわしい空間かの評価

【9/13 3-5限】 デザイン解析論:つくるデザイン解析(中島瑞季先生)

<ワークショップ>
・テーマ「照明器具デザイン」
・実験目的
歯科医の治療室で安心感を与えるための照明器具デザインを探る
・ターゲット
「歯科医にて、歯の治療を受ける人」のため=ターゲット設定
・設定した属性と水準とその説明
色温度×タイプ×直接/間接
・設定した評価項目とその説明
・分析結果から推測できる、デザイン要素の
最適組み合わせ
・最適組み合わせに対する考察
・結論
・実験計画を見直す

次回は9/20(土)上平崇仁先生『発想ファシリテーション論』

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