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「ストリングスを使うバンドなんて邦ロックじゃない!」~邦ロックとしてのレミオロメン考察~①
また改めて、音楽ブログとしてのnoteを再開したいと思います。続け!この決意!
私が運営する音楽駄話ブログ・SOMEOFTHEMにて、X(旧Twitter)で話題になった「2000年以降の邦ロックベストソング100」について取り上げました。
様々な角度でこのランキングを捉えて語りましたが、今日ここで記したいのは「邦ロックランキングにレミオロメンが入ってこない」ということです。
1990年生まれの私にとって青春期というのは完全に2000年代。2000年代が丸々10代なので、「2000年以降の邦ロックベストソング100」というのは我々世代の実感がかなりこもっていると思うんです。それでいうと、2003年(私は当時中学1年生で邦ロックを聴き漁りまくっていた時期です)にメジャーデビューしたロックバンドで「これは売れるぞ!」と思わせてくれた二大巨頭はアジカンとレミオロメンでした。
ざっくりとしたイメージでいうと、ナンバガやイースタンなどのオルタナティブロック以降の邦ロックを担ったのがアジカン、日本語の叙情性をバンドサウンドに乗せて歌うことを実践したのがレミオロメン、という感じでしょうか。で、「2000年以降の邦ロックベストソング100」において「日本語の叙情性~」のバンドはフジファブリックで確定したということでしょう。それが「レミオロメンだったかもしれない」ということをSOMEOFTHEMで書きました。レミオロメンの3人とフジファブリックの前ボーカリスト・志村正彦は同じ山梨出身というのも興味深いです。
で、「レミオロメンがなぜ邦ロックとして見なされなかったのか?」について、私の長年の友人であるYellow Squadron氏がSOMEOFTHEMの内容を引用しつつXにポストしていたので、ちょっと長いですがここに記したいと思います。
レミオロメンの「日本語の叙情性をバンドサウンドに乗せて歌う人」要素ってマジで人類忘れかけている節あるよねって何度も頷いた
— Yellow Squadron (@37super_flanker) November 9, 2023
サムオブ井戸端話 #114『2000年以降の邦ロックベストソング100 vs 実感』(後編) - SOMEOFTHEM https://t.co/YASWitXeII
レミオロメンのその性質の頂点って個人的には『ホライゾン』の「流星」だと思っていて、高校の頃大好きでリピート再生しまくった結果、この曲の前に「粉雪」があることを今の今まで忘れてしまってたくらい。けどすごい地味な曲なのか友達誰も理解してくれなかった苦い思い出https://t.co/Lf6srqZRJd
— Yellow Squadron (@37super_flanker) November 9, 2023
なぜ小林武史が邦ロックと見做されないのかは色々あると思うけど、自分は「ストリングス」の有無だと思う。めっちゃ乱暴に区切るとストリングスありがJ-popで、ストリングスなしが邦ロック。我々の世代には一種のストリングスアレルギーみたいなのがある気がして、
— Yellow Squadron (@37super_flanker) November 9, 2023
ストリングスが前面に押し出されてる曲はテレビ的で広告的なイメージがあり、それへのアンチ心がロックに指向した側面もある。もしかしたらランキング作った人も同年代で、あの特徴的なコバタケストリングスの存在が邦ロックとして認められないのでは?というサウンド面からの考察をしたい
— Yellow Squadron (@37super_flanker) November 9, 2023
けどコバタケストリングスってもう味の素とか味覇みたいなもんで、改めて「スタンドバイミー」聴いたけどこれ完全にミスチルの「youthful days」だもん。ふりかけまくるともう完全にその味になっちゃう。それを良しと言うか悪いというか。因みに自分は思い出補正もあり大好物https://t.co/r3YQmS5MPa
— Yellow Squadron (@37super_flanker) November 9, 2023
「日本語の叙情性をバンドサウンドに乗せて歌う人」の部分に関して私は主に1stアルバムの『朝顔』のことを指して語っていたので、Yellow氏が3rdアルバム『HORIZON』収録楽曲についてポストしていたのは実感の対比があって面白いなと思いつつ、私が一番惹かれた言葉は「コバタケストリングス」というパワーワードです。ここで事前情報として記しますが、レミオロメンは音楽プロデューサーとしてサザンオールスターズやMr. Childrenと共に活動していた小林武史が代表を務めるプロダクション・烏龍舎にデビュー当時から所属しており、その小林武史プロデュース色みたいなものが2ndアルバム『ether(エーテル)』からとても色濃く出てきた実感が当時の私にはありました。
(②へ続く)
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