ちょっと待った！ペットの衝動買い！！

コロナの影響でペットショップでのペットが凄く売れるようになっているとのニュースを見ました。インタビューに、『行けるところが限られたから、たまたまきたペットショップで購入した』とか『可愛くてつい買っちゃいました』とか、私としては衝撃的な事実が報道されていました。果たしてこれは嬉しいニュースなのでしょうか？今日はこんなペットの衝動買いについて解説したいと思います。

1.現在の実情

それではまず、現在の『犬猫の引き取り及び処分の状況』について見て頂きたいと思います。

環境省HPより引用: https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html

上で紹介したデータは、平成30年度のデータになります。この記事を書いている2020年3月時点での最新データとなります。

ここで注目して頂きたいのが、飼主からの引き取り数です。3700頭を超える数のワンちゃんが飼主さんの手で行政（保健所）に送られているという事です。猫にいたっては10000頭を超えています。この現実をどう受け止めますか？

環境省HPより引用: https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html

先程と同じHPからの引用になりますが、確かに殺処分や引き取り数は減少しているかもしれません。しかしここに載っている数字は行政が関わった物であるという事を忘れてはいけません。あくまで推測ですが、この数字以外にも、行政に届いていない捨て犬・捨て猫の数が遙かに多い数として存在しているのではないかと思います。

2.命を買う事の責任

私が懸念しているのは、何の考えもなくペットを衝動買いする事によって、先程のような可哀想なペットの数が増えてしまうのではないかという事です。

犬も猫も生きているんです。人形やオモチャではありません。生き物を飼育するという事は、想像以上に大変な事です。

すでにペットを飼育されている方はご存知だと思いますが、特に犬猫の飼育は大変です。

私は猫については語れる程の知識も経験も持ち合わせていないので、犬についてのみお話させて頂きますが

まず犬を飼うと物凄くお金がかかります。日々の食費はもちろん、揃えるべき道具もありますし、定期的にトリミングの必要もあります。年1回の予防接種やワクチン摂取、体調が崩れた時の医療費などバカにならない出費となります。それ以外にもあらゆる物を壊してくれるので、そういった物を買い換える必要も出てくるかもしれませんよね。

次に労力も凄くかかります。犬は毎日の散歩が必要です（ペットショップで『この犬種は散歩の必要はないですよ』と説明するところもあるようですが、散歩の必要がない犬はいません）。最低限のしつけの必要もあります。排泄が上手くできず、家中オシッコまみれになる事も覚悟する必要があるかもしれません。

そして犬は成長します。ペットショップでは仔犬の可愛さに衝動買いをするのだと思いますが、その仔犬が成長する事を想像して飼っている人が果たしてどのくらいいるのでしょうか？ここではあえて犬種は伏せますが、人気犬種でペットショップがオススメするような犬種の中には、犬のプロが『この犬種か、、、』と言う犬種がいるのも事実です。適切に飼育すれば問題ないと思いますが、1度問題を抱えるとプロでも手を焼く。そんな犬種でも愛し続ける覚悟を持ってペットを買われたんでしょうか？

一度お家に迎えたのであれば、これら全ての覚悟を持って犬と生活していって欲しいと思います。ペットを買う前に調べてある程度想定していても、その想定を上回る大変さがペットには付き物だと言う事を理解して欲しいです。

『ここで買った子に病気があった！！返品しろ！！』という人はペットを飼わないようにお願いします。

3.まとめ

今回は最近のニュースからペットの衝動買いについて、ペットを飼う覚悟について解説しました。

ペットには大変な苦労がありますが、苦労を上回るペットとの幸せな生活がある事をペットを愛して飼われている方なら納得頂けると思います。

今回のペットブーム（？）が、今回紹介したような苦労を乗り越えてペットとの幸せな生活を実現できるような方とペットとの出会いとなっている事を願っています。

そしてどれだけ覚悟を持っていても、ペットの事で悩まれる事はあると思います。そんな悩みを解決する手助けになるような情報を発信できたらと思っています！

という事で今後も愛犬のためになる情報を発信していきたいと思いますので、これからも応援よろしくお願いします！