クラブに1回行ったら1回じゃ済まないとはいえ

 先日、とあるクラブイベントに参加しました。そこであった楽しかったこととそうでなかったことについて書いていきます。
 誤解のないように先に言っておきますと、私はイベントの関係者でもなければプレイヤー側の経験のある人間でもなくお金を払ってクラブに遊びにきた1人のファンです。感想なので主観はもちろん含まれますのでご容赦ください。

やっぱり音楽は楽しいしお酒は美味い

 しばらくぶりにクラブイベントに、しかも今回初めて行く場所だったのでどんな雰囲気なんだろうと現地へ赴くと年齢層も比較的に自分と近くて居心地の良い場所と分かり、始まる前から楽しい気分でいました。
 いざフロアへ向かうと臓器に響く音響に久しぶりに再開しちょっと泣きそうになるなどしつつイベントがスタート。オープンから大いにはしゃいだので暑くなってきて思わずラウンジへ涼みにあがりました。そこでTwitterで以前から知り合っていた人と初めて顔を合わせたり、バーカンで好きなお酒を頼んだりとフルにイベントを満喫していました。気前の良い人がお酒を振る舞ってそれをみんなで楽しんだりと音楽を楽しみに来た上でそれ以外も楽しめるクラブの楽しさを改めて感じた瞬間でこのまま最後まで楽しむぞ!と思い再びフロアへ向かいます。

誰が悪いとかは正直関係ない

 次のターンはその日1番見たかったDJの番だったので体を揺らしつつジワジワ前の方に動いていき、いよいよそのDJのターンが来ました。最初の曲が流れやっと今日の(自分にとっての)メインが始まるぞなんて思っていましたがDJが俯いたままループが続きなかなか次にいかない。主催がMCで繋ぎつつ四苦八苦するもその内DJはフェードアウトしそこから最後までプレイを見ることは叶いませんでした。原因は端的に言うならお酒。私はラウンジでそのDJがどんな流れでそうなったのかをある程度分かっていたので心配と残念だなという気持ちでしたが、最後までイベントを概ね楽しみきることができました。
 しかし、何より気がかりだったのがこのイベントでクラブに初めて来た人や未成年のお客さんのことでした。条例を厳守し禁煙を徹底しているクラブでのデイイベント、若い子がハマっているカルチャーをベースにしたお酒を飲めない年齢の人でも楽しめるイベントで起きたトラブルの原因がお酒。MCで初めてクラブに来た人を聞いていてそれなりの人数が手をあげていたのが見えていましたし、自分がお酒を飲めないタイミングでクラブという存在に出会って少しずつハマって行ったからこそ正直見たくない光景でした。
 その場で飲んだ人、飲ませた人、止めなかった人、誰が悪いとかそんな犯人探しに興味はない。自分の好きなこの場所が、この人達が、このイベントが、せっかく新しい一歩を踏み出してきた人に怖いとか近づきたくないと印象づけられてしまうのが何より怖かったです。

あるはずの2回目があることを祈って

 タイトルにもつけましたが私はクラブというのは1回で済まない不思議な場所だと思っています。酔っている人がそこら中にいるし暗くて狭いのに何故か楽しいがそれを上回る。そういう楽しさは2回目3回目と積み重ねていくとどんどん増していくし、多少のトラブルにもある程度目を瞑ることもできます。
 逆に言うと経験を積み重ねられないと突然のトラブルは凄く怖いものだとも言えます。どのくらいの頻度で起きるどのくらいヤバいことなのか分からないからです。勇気を振り絞って新しい世界に飛び込んだのに怖いと感じてしまったらそこでその世界の扉は閉じてしまいます。だからこそ、特に最初の1回だけはなんとか守られて欲しかった。
 余計なお世話に他なりませんが本当にそれだけが私の願いです。どうかまたクラブに遊びに行きたいと思って貰えますように。そのために何が出来るのか自分でも今後考え続けなければならないし、イベント側とお客さん問わず多くの人が念頭に置いていてくれたら良いなと思います。

最後に

気持ち整理するためというのもあってダラダラと垂れ流してしまいましたが、要は自分とその周りの楽しさが誰かの楽しさを奪うことがないように考えられて初めて楽しい場所は続いていくんだというお話でした。明確な答えが出るのを求めて最後まで読んでくれた人には申し訳ありません。これから見つけていきたいと思います。

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