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タワーマンションのオワコン化と低層階マンションの罠

眼下に広がる東京を見ながらルーフトップでシャンパンをあける、みたなことを一回やってみると良さがわかる。ただ飽きる。どんな綺麗な夜景でも飽きる。低層階だと季節によって移り変わる樹々の色を楽しむこともできるが、タワマンから眺める東京はほとんど微動だにしない。つまり絵。タワマンのガラス窓がディスプレイになってても多分気付かない思う。遠くの景色ほど遠近感が薄れるので絵みたいになるのだ。

最近タワーマンションがオワコン化している。ちょっと前まではかけ値なしに勝者の証として君臨していたタワーマンションだが、実際に住んでみるとエレベーターが来なかったりちょっとコンビニにいくにも時間がかかったりと不便な点がたくさん見つかる。バカと煙は高い場所が好き、とはよくいったものだと思う。

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パークマンション檜町公園

数年前から低層階に揺り戻しが起きていて高級かつ便利というなんとも当たり前のレジデンスの形が富裕層の間でスタンダードになっている。

いまでも稼いでる人であえてタワーマンションに住む人なんているのかな。かくいう私もタワーマンションが好きなタイプだったんだけど、実際低層階に住んでみてタワマンのメリットが逆にわかるようになってきた。

低層階のマンションは外見が綺麗なんだけど、よく考えると外見を見るものじゃなくて住むものだから低層階の住人が見るのは隣の家、つまり確実に自分の家の壁より汚い壁。これは皮肉っぽい話で、その汚い壁の建物に住んでいる人は逆にこちら側のきれいな壁を見ていることになる。つまり低層階マンションに住んでる人が払った管理費は周りの住人が見る景観に使われている事になる。

個人的には夜窓を開けられないのもデメリットに感じている。私は夜行性なので夜仕事をすることが多いんだけど、高層階に住んでた時はカーテンを開けて夜景を見ながら作業をするのがお気に入りだった。窓が大きい部屋は光が入るから良いというものそうだけど、夜の開放感も一つのメリットだと思う。

というわけで実はタワマンの低層階が良いのではと思ってる。便利だし綺麗だし安いし。いずれにせよ自分が日々目にするのは自分の建物の壁ではなくて近所の建物の壁だから、低層階に住む以上はどの街に住むべきかというは相対的に重要になる。

🐈❤️