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論破やめよう。論破は自分にするもの。
ひろゆきがブームになって論破したりファクトベースで問題を切るのが流行ってる。これ自体は推奨されるべきだと思う。科学リテラシーを上げて問題Aと問題Bは違うという視点を持てたり、ファクトベースで話ができるのは超いいことだと思う。「あなたの感想ですよね」「なんかそういうデータあるんですか」は自分に向ける疑問として優れている。
ただ彼がすごいのは論破をエンタメにしてるところで、論破自体じゃない。むしろ論破力は自分に向けて使ってるように見える。自分が持ってる仮説や他人から教えられたことを徹底的に論破することで刀鍛冶のように鍛えている。だからゆるい感想文レベルの現状認識しかない政治家は太刀打ちできない。
その上で論破をエンタメ化しているわけで、彼は常に「これを言ったらどうなるか」を予測している。
論破ブームにハマっている人は「これを言ったらどうなるか」という問いをもっと持つべきだ。論破の目的は承認欲求を充足させるためではなく周囲を説得するために使うべきだ。論破しても行動を変えない人を論破するのは悪手だし、逆にテレビのような公共放送でひろゆき氏のような人間がふわふわした政治家を論破をすることで科学リテラシーや論理的思考が浸透する効果を狙える。
結局科学も論理的思考も目的のための手段でしかない。それが一部の承認欲求が満たされてない層によって曲解されて「論破している俺かっこいい」という気持ち悪い状態になっている。もちろん論破の目的は承認欲求の充足なのかもしれない。でもおそらく当人はそのことに気づいていない。
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