アスリートのガソリン。最高のトレーナー
ある、人気You tuber がとあるTV番組で語った。
努力で出来ない事はない。
"世の中にある仕事のほとんど、努力で出来ないものは無い。
結果が出ないのはあなたの努力が足りていないから。
世の中の物事にできない事は無い。
努力は、2,3回倒れるくらいが努力。
2,3回、気を失って倒れるくらいやって初めて努力。"
努力に定義はないけど、目標を見失わず継続する事で自分でも思っていない力、場所へたどり着く。
野球界で有名、現在メジャーリーグで活躍中の"ダルビッシュ有"選手はこう語った。
"継続とは毎日する事だけが継続ではない。
みんなの継続のハードルが高過ぎて途中で終わってしまう人が多い。
継続は自分が継続してると思えば継続。
1ヶ月後に再開しても自分が継続してると思えばそれは継続。"
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練習生、ルーキーの頃からこれまで、数々の"トレーナー"と呼ばれる職業、人達に出会った。
トレーナーという職業には、多くのセクションというか部門がある。
そんな多くのセクションや部門を一括りにした言葉こそが"トレーナー"だ。
琉球ゴールデンキングスに在籍していた頃には、永安トレーナー、立石トレーナー、具志堅トレーナー。
信州ブレイブウォリアーズ在籍時には、杉山トレーナー。
ライジングゼファーフクオカでは川波トレーナー。
みんな違ってみんな良い。十人十色とはまさにその事。
それぞれに長所があり特徴がある。
誰が1番とは無いが、出会ったトレーナーの方達はみんな良い人格者であり、良いトレーナーだ。
キャリア7年の僕が語るほどのものでは無いが、素晴らしいトレーナーとの出会いがいくつもある。
そんな中、僕のキャリアに大きく影響を与えたトレーナーが居る。
多良耕太郎
なにか独特の雰囲気を持っていて、芯が強く、とにかく熱い。人情深く、一人一人に本気で向き合い、本気で考える。
彼の事を僕たちは"多良さん"と呼んでいる。
そんな熱い多良さんだが、写真に写っているように、とにかく優しい笑顔が印象的。
トレーニング中は誰よりもモチベーションが高く、僕たち選手を笑顔でモチベートする。
笑顔とは裏腹にトレーニングはハードで常に最先端。
一人一人に真摯に向き合い、指導法は丁寧かつ真面目。
そんな多良さんの姿勢に答えたくなるのは、多良さんが与える僕たちへの姿勢とエナジーだ。
これまでアマチュアからプロへ、そしてプロの舞台で過ごしていく上で、"プロ選手とは?"そんな疑問に何度もぶつかった事がある。
そんな僕の疑問に答えを導いたのが多良さんなのだ。
仕事に取り組む姿勢、考え、行動どれをとっても一級品。
一流とはまさにこの事でした。
一切の妥協を許さない多良さんは仕事を"こなす"のではなく"追求"するその熱意が、当時ルーキーだった僕にでも見てとれた。
I WILL
出場機会がなかなか貰えないシーズンが続く中、練習や自主練習はもちろん、トレーニングはほぼ毎日欠かさずやっていった。
あるアスリート選手はこう言った。
"「やらされてるのか」「やってるのか」
で同じメニューをこなしても効果が全然違う。
どんなトレーニングでも、これが俺の身になるんだ!
と100%信じてやればそうなる。"
僕も激しく共感した。
好きな練習も嫌いな練習も、取り組む姿勢で、生まれる結果は変わる。
一流、二流、三流。
一流選手とは心技体、全てを兼ね備えてる。なんて聞いたことも。
その"心"の部分と"身体"の部分で思う存分、多良さんにお世話になった。
ぬるま湯に浸かるのは心地よく悪くは無いが、先は無い。
向上心を持って高みを目指すものにしか見れない景色、絶景がある。
ドームの掲げるスローガンの1つ"I WILL"には、いつしか自分がなってやる、自分がやってやるなど、なにクソの根性や気持ちが込められていると僕個人は解釈しました。
多良さんは僕に言い続けました。
トレーニングは、自信をつけます。
「真司さんに必要なのは自信だけだ!」と当時から僕に強く願いサポートを、そして一番追い込んだ選手の1人として指導してくれました。
バスケに没頭する僕は、"バスケット選手"ではなく"アスリートのマインド"を多良さんに教えてもらいました。
当時のメンバーは丁寧に指導してくれる多良さんに素直についていった。
僕が驚いたのは、日本人選手は勿論だが、日本のリーグで外国籍選手が目まぐるしく変わる中、どの外国籍選手も口を揃えて、
**Best trainer in Japan. **
と言った。
言葉の壁や文化の違いがあるにも関わらず、そんな彼らも直向きに取り組む多良さんの姿勢に舌を巻いた。
去った5月、キャリア10年の仕事に区切りをつけた。
その理由は、
新しい夢と目標ができ
その夢と目標を追うことに。
いつになっても向上心のある多良さんの決断に理解をするのに考える必要はなかった。
子育てをしてみて、社会問題が多い事に気付き、キャリア10年の仕事に区切りをつける。
この先の人生をかけて成し遂げるにはちょうどいい目標と、人生をかけての"大仕事"に取り組む。
その姿勢こそ、僕らがこれまで指導してもらった多良さんなのだ。
10年のキャリアに終止符、これからは人生かけての大仕事。
アスリートに向けてのトレーニング指導は勿論、人格、言動、行動、仕事に取り組む姿勢、どれをとっても一級品。
まさにプロフェッショナル、一流とはこの事なのだ。
努力でできない事はない。そして継続を妥協せず、常に追い求める姿は僕たちの鏡だった。
言うまでもなく、若かった僕に大きな影響を与えたのだ。
選手のあり方、姿勢、言動、行動、多くは語らないがその背中で語る多良さんに僕は沢山の事を教えてもらった。
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"多良さん、個人としては3シーズン、移籍後のオフーシーズンも含めて大変お世話になりました。
ひとまずお疲れ様でした!
音沙汰なく、ブランクのシーズンを過ごし、なかなか連絡をしなかったにも関わらず教え子の後押しと言いますか、常々気にかけてくださり本当感謝してます。
多良さんへのメッセージにも書いてあるように容姿とは裏腹にプライベートも仕事も自信を持つ事がなかなか苦手な僕ですが、多良さんとの出会いは僕の人生にとっても変わるきっかけ、キャリアとしてもターニングポイントになりました。
色紙に込めたメッセージはそのもので多良さんとの出会いは僕にとって大きな影響でした。
最後にアスリートハウスでトレーニングといきたいところでしたが、パンデミックの影響により叶うことが出来ませんでした。ですが多良さんがどこへ行こうとまた多良さんの元であの頃のようにトレーニングをしに行きたいと思っております。
多良さんから培った仕事に注ぐ熱量、姿勢、行動、言動。
大切に胸に秘め、引き続きキャリアを過ごして行きたいと思います。
多良さんのキャリアをかけた次へのステップ、多良さんの第二の章を心から楽しみに、そして応援してます。
また成長した姿で会えるのを楽しみにこれからも自信を持って頑張っていこうと思います。
長くなってすみません。
これまでお世話になったと同時にこれからも引き続きよろしくお願いします!!"
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勝負の世界に一切の妥協は無い。
時間をかけて成長します。
前進しましょう。
新城真司 #40
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