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中学からの英語への「なんだこれ?」感

中学に入り、ようやく楽しみだった英語の授業が始まったのですが、思っていたのと違っていました。

例えば、皆さんも経験があると思いますが、

単語のスペルをいかに間違えないように書くか、
と言うものが主な授業でした。

筆記体の練習は好きでしたが、30年以上たった今も、いまだに活躍の場がないようにおもいます。

他にも発音と称して、何度も声に出して言うものの、やはり中学生になったらなったで、
思春期ということもあり、
ネイティブのようなイメージで発音することに対して
「あいつ格好つけちゃって」

と言う目で見られるのが嫌で、発音にもブレーキをかけて、棒読み気味で英語を発音していました。

テストでは、間違いをしないようにスペルのミスをしないように、
同じ単語を何度も書いて、ごろ合わせで覚えたりもしました
Decemberはデセムベラー

Brotherはブロゼァーといった具合に。

正しい発音とスペルと語呂合わせとで、覚えること多すぎるのです。

試験での英語の点数があまり良くなかった私は、

同級生のS君に、どうしたら英語ってもっとわかるのかなぁと聞いたことがあります。

彼は学年での英語の点数が良かったので、私は彼に質問したのですが、彼の答えは当時のわたしにとって驚くべきものでした。

「英語の文章を後から訳せば理解できるよ」それを聞いたとき、その手があったか!と喜び、その子に感謝を伝えました。

これが後の英語を英語で理解できなくなる典型的な日本人の始まりとも知らずに。

ある時は教科書を暗記する課題もありました。

Bill green had a girlfriend. She had deep blue eyes. He loved her very much.
One day ,A car hit her and she died.

ビル・グリーンさんという洋服店で働く男性の恋の話が題材で、
彼は、交通事故で彼女は失い、もう結婚はしないだろうと心に決めていたのだが、ある日洋品店に訪れた彼女と同じ目をした少女がやってくるのでした。
紆余曲折あって、最終的にその少女のお姉さんとビルグリーンは結婚するのでした。

良かったのかどうかわかりませんが、
繰り返し声に出して暗記させられました。英語というよりも英語の下に書いたカタカナ振り仮名での暗記でした。この文章は未だに忘れません。

大人になった今ならわかるのですが、当時の中2の私には、ビル・グリーンの恋愛に対する気持ちに、当時は納得がいかず、それで記憶に残ってるだけかもしれません。

ただ暗記をするだけしました。そして間違わずに言えれば課題がクリアでした。
発音も何もあったものではありませんでした。

このクリアの仕方が、正解ではないのは皆さんもお分かりだと思いますが、当時はわかりませんでした。

これで正解だと、何一つ間違っていないと思っていたからです。スピーキング力なんて全然育っていませんでした。

高校生になると、グラマーの先生は、リズムで動詞の現在形、過去形を覚えさせる先生でした。

やたらとテンションが高かったので印象に残っています。「see!saw!seen!ファイヤー!」と叫び黒板をバンバン叩くのですが、結構これが我々生徒には覚えやすかったです。となりで別の授業中に、同じように隣の教室から、バン!バン!とファイヤー!がきこえてきましたので、ちょっと迷惑でしたが…。

リーダーの英語の先生となかなかウマがあわないというか、あまり印象に残っていませんが、私がクラスで1番早々と就職が決まってしまったので、遊んでしまうと思ったのでしょう、職種に関することが書かれた英語の専門雑誌を買ってきて、毎日日本語訳してきなさい、というものでした。

当時はインターネットがありませんでしたから、

まず県外の洋書の雑誌が売っている本屋さんまで買いに行かないと手に入りませんでした。そして微妙に高額。

その時の翻訳という行為は、今後の自分の仕事に関係する内容だったので、ワクワクしながら辞書片手にはりきって始めたのですが、辞書には適切な訳が見つからず、途中から面倒になって嫌になりました。出来上がった翻訳もなんだか意味不明なもので、先生もちんぷんかんぷんな顔をしていました。

今その雑誌が手元にあれば、仕事での経験上、イメージでこんなこと言いたいんだろうなぁと、
理解できますが、就職前の私はその仕事のイメージできないので、訳せなかったんです。

イメージをもっとできる英語の教え方があれば、
理解は速いと思いますが、当時は気づきもしませんでした。

ある日、自分のお気に入りのTシャツに、胸のところにワンポイントで書いてある英語の意味がわからなかったので、その英語の先生に聞いてみました

「先生、この”huana wanna” ってなんですか?」

「マリファナ欲しいってことだな。そんなTシャツ着てるんだぞ、お前は」

日本に来た外国人が、なぞのロゴTシャツ着ているのと大差ないのかなぁと、おもったのと同時に、

そんな言い回し習ってないぞ!一体なんなんだろう。

マリファナ欲しいTシャツのシャレは、アメリカンジョークなのかなぁ。ちょっとリズムもいいし。

身近な疑問に対して、考えて答えを知る事は記憶に定着しやすいのだと言うことに気づきましたし、
もっと洋画を見てみないと、こういう知らないワードは学校では学べないんだなぁと気づきました。

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