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クソスピダラダラ日記(失望からの一手編)

ここ数日、ガッカリする夢ばかり見ていた。。。大好きな信長公の夢を見たのだが、すごく悲しくなる映像ばかりだった。。。信長公が憎しみをむき出して怒ってる映像や、自軍を守るために大切な仲間をわざと犠牲にしたと発言してる映像。すごく不快な夢ばかりだ。本当に酷い夢ばかりでガッカリ気落ちした。

私の好きだった信長公の本性はこんなに酷い人間だったのか。前世の私は彼の正体を見誤ったんだろうか?私が好きだった彼は、もっと聡明で努力家で、どんな辛い時でも諦めない人だと思ってたのに、全部嘘だったのかな?

でも、なんか色々思い出して考えてみると、結局この人はいつも強がってただけだと思った。これまで私が夢で見た信長公は、本当に辛い時に辛いと言わずに、逆に強がるんだ。いつもそうだ。自分のことを第六天魔王だとか言ってたときも、本当は悲しかったくせに強がってただけじゃん。

いい歳こいて、虚勢張って、ばっかじゃねーの?

そう思ったら、「ほんとばーか!ばーか!信長公のばーーーか!」と思った。

なにが魔王だよ、本当に強いやつは強がったりせずに悲しい時はちゃんと泣いて、それから前向いてやるべきことをやるんだよ、ばーーか!!

なんかもう信長公なんかどうでもいいわと思った。あんなやつもう知らねーー


それより私はなんとかしなきゃいけないんだ。私を頼って出てきてくれた幽霊たちの供養をするために、そして前世の自分の無念を晴らすために、色んなところに行かなきゃいけない。それなのに、最近旅に出ようとすると障りが出て、遠くに行こうとすると電車が止まったり、大雨が降ったり、私の都合が悪くなったり、悪霊に邪魔されたりで全く身動き取れない。

今日も本当は敦賀に行くつもりだったのに台風並みの嵐で電車が止まったり、遅延が出て行けなくなった。その前にも幽霊から、「赤穂に行くのは危険です」と言われて、その後本当に赤穂方面に行こうとすると電車が止まって行けなかったし、富士山見たいのに駿河にも行けなかったし、旅行に行けない日が続いている。

どこに行くにも障りが出て、どうにもならない。動きを封じ込められた感覚。

今まで見た自分の前世の辛い夢と今の自分の状況が重なって、『これは戦国時代の呪いか?』と思えてきた。武田や毛利に阻まれて、あちこちから攻撃されて、包囲されたように身動き取れなくなってた時の織田軍の夢。あの時の息苦しさを思い出す。

「でもなんとかしなきゃ。どこかに突破口があるはずなんだ…、考えろ、考えろ私…」

考えながら寝ていたら夢を見た。


地図に赤穂が見える。赤穂から西に男がいる。二、三十代の若い男が怒っている。「おれの父さんをころしたのは、おまえか!?それともそっちのやつか!!」と、男は次々と出会う人々に恨みの念をぶつけている。手当たり次第だ。

男は父親をころされた恨みを、犯人ではない人達に向けている。それは凄まじい恨みの念。

「ああ、この男の魂が邪魔をしてるから私は赤穂から西に行けないんだ…」

そう思った。それにしてもたった一人のこの男の念のために西に行かせてもらえないとは、いったい誰なんだこの男は……?と思ったら文字が見えた。

『毛利元就』

えっ!?この人、もしかして毛利家の人なのかな?誰なんだろう……

すごくパワーが強くて、この人の念をなんとかしないと、私は西に行けない… 困ったな…

すると突然、場所が変化していつの間にかどこかの座敷にいる。静かで清涼な庭から優しい風が吹いてくる。座敷に座った男の手がスッと前に伸びる。

すらっとした指先まで白くてきれいな男の人の手は、将棋の駒(もしくは碁石?)のようなものを指先に挟んで持っている。指先が、パチン!と音を立てて駒を置いた音が聞こえた。

指先が盤上に、一手打ち込んだ…!

(これは、…信長公の手だ!)

ああ…、やっと…

やっと信長公が一手打った!!

良かった…

良かったぁぁ……!!

これが、これこそが突破口だったんだ…、信長公…!!!

涙が出そうなほど嬉しくて目が覚めた。

今まで敵に包囲されて身動き取れないと思ってたけど違ってたんだ。本当の敵は私たちの心の中にいたんだ。現実の厳しさに打ちのめされて、いじけたり、怒ったり、やけになったり、強がったりする、そんな自分たちの心の中にこそ敵がいたんだ。

織田軍の敵は武田でも毛利でもなく、織田軍のみんなの心の中にいた。前世の私の本当の敵は自分だったんだ。ちょっとしたことですぐにいじける私。天気が思うようにならないくらいでメソメソしている今の私…

信長公の指先が一手打ったように、私ももういじけるのをやめて一歩踏み出そう。行くぞ、敦賀。今日はダメだったけど、次こそは。

今日はそのあと買い物に行った。母に新しいスニーカーをプレゼントした。外反母趾で歩くのが辛いという母に、なるべく幅のゆったりしたウォーキング用のを買った。

「すごく楽!これなら敦賀に行っても、いっぱい歩ける!!」と母。

私もいつものスニーカーにふかふかの中敷きを買ってセットした。うむ。これで歩きやすくなったな。敦賀に行ったら二人でいっぱい歩こう。

今日はずっと、信長公の指先が盤上に一手打ち込んだ『パチン!』の音が頭を離れなかった。さぁ、私も一歩踏み出そう。

自分の中のいじけ虫と戦うんだ。

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