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MD四日市雑感まとめ

FirstSaturday はコロナ禍の影響でもう久しく無いんだけど、
三重enlにはこれを専門的に扱ってる人がいて、県内で毎月のように企画されてた時期があった。
FS四日市の話が出たときに自分がFLを担当したんだけど、その時の打ち上げでMDの話が出た。
時は2019年の10月で、コロナ禍の影響はまだ微塵も無い頃だった。

MD伊勢が直近の県内のMDで、地元商工会が主導した観光誘致的要素がふんだんに盛り込まれたものだったけど、対して四日市は公害で有名な工業地域。
「四日市を訪れたい人ってそんなにいる?」てのが正直な感想。
でも四日市は県内有数の生産量を誇る産業都市で、それを培ってきた歴史もある。
市内でイングレスをやってればそんな史跡に触れる機会はいくらでもあるし、多少の興味があればその歴史に触れることも出来る。
まあ要するに四日市に観光資源はそれほど多くは無いけど、都市として歴史的に十分な価値と背景を備えてる。

実際に企画するならこんな感じかな?って雑なイメージはあったけど、このコロナ禍だしそんな感じは全く忘れ去っていた。
そんな最中、レジスタンスのsnwapple氏からMD四日市の企画の打診があった。
イングレスのリアルイベント諸々が再開されるから是非企画したいとの事だった。
三重enl内で告知はしたものの初期の反応は今一つ。
とはいえ、過去にMDやFSに携わったAGは三重enlにも何人かいるから、そういった経験者を軸に声を掛けてまあそれなりな布陣が出来上がった。

発起人のsnwapple氏の提案は最初からそれなりに練られてて、かなりスムースに事が運んだと思う。
準備部屋の面子もそれなりに経験してる人が多かったし、課題のほとんどはすんなり解決出来た。
それなりの予算が掛かるものではあったから、当初スポンサー確保を提案したんだけど、これは空振りだった。
でもまあ、この事で外部の意見が介入する可能性は無くなったし、極力コンパクトな形にするという方向性は固まった。
寄付金が予算割れしないかは最後まで分らなかったけど、結果的には多少のプラスになってほっとした。
なお、この余剰分は四日市の文化振興基金に寄付されています。

公害の街四日市。
四日市にはネガティブなイメージが無いと言えば嘘になると思う。
これは我々の上の世代は実際にキツイ状況を体験してきた実話だったりする。
それが影響しているのか、四日市では積極的な観光開発は行われてこなかったように思う。
思い込みかも知れないけどね。
それに対して、産業振興はかなり力を入れてきてて、県内では有数の経済規模と人口を誇ってる。
観光産業など無くても経済的にはなんの問題も無いところが四日市の強み。
大気汚染も実質的に克服してるし、そこそこに便利で地域住民の満足度も概ね高い。
産業誘致がうまく行ってて県外から仕事で来る人も多い。

他地域に対して訪問を促す企画を実施するってことは、そこの魅力をどれだけ伝えられるかって要素はあると思う。
まず自分なりに考えたのは、四日市にどういった価値があるかということ。
それは、状況的に観光や娯楽的なものとは別なものになる。
選定したミッションエリアはそれなりに意味があるけど、実は地元でも知らない人はいると思う。
そこには先人達の尽力があって、その先に今の四日市という都市があって、市民の日々の暮らしが成り立ってる。
伝えたかったのはそういうような事だったりする。

イングレスのミッションは、プレイヤーがゲーム要素を構築するクリエイティブなもの。
この、ミッションクリエイトにハマる人も沢山いますね。
MDの企画はそういったクリエイティビティーを総動員して、開催地域を内外にアピールするまたと無い機会だったりします。
本当に同じ開催地で何度も実施出来るものでは無かったりする。
だからもし、これを読んでるあなたの地域で企画が立ち上がったら、是非参加することをお勧めします。
本当にこれ程やりがいのあるイベントってそうそう無いんじゃ無いかな。
だからっていうか、四日市での開催は残念ながら次は無いものと思ってる。
もし県内でこの先企画が上がれば力になりたいとは思うけど、本質的には地元民にしか出来ないだろうとも思う。
まあ個人的に、この先に開催されるMDはちょっと楽しみではあるね。

参加者からすれば単なるゲームオフ会の一種かも知れないけど、企画する側はそれに応えるために、地域の現状と歴史を調べ上げる事になる。
それが記録や記憶に残り、ひょっとしたら先の世代に受け継がれると思う。
それをイングレスっていう架空の世界観が促してるところがなんていうかな。
XMっていう架空の物質を取り扱うエージェントって架空のロールが現実世界で歴史伝承を媒介してるって考えると、バーチャルとは何ぞやっていう、なんか深みのあるなんかみたいに思えてくるw

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