自分の実力を育てる仕事とそうでない仕事

昨日とある番組の収録があった、芸人さんが本気でMCを笑わせようとするシンプルな構造のお笑い番組

AD一年目のボクからすれば夢のような話。
というのも、ボクはAD一年目、最初についた番組が、希望のバラエティ番組ではなく、情報系の番組でした。それも、情報系といってもニュースやゴールデンの情報バラエティ番組でとかではなく、夢情報という、ドラマ仕立てで企業の商品を紹介するような1分半の番組。10年以上続く長寿番組で結果、色々と勉強になり、今につながっているなとは思うのですが、当時AD1年目22歳のボクは、その現実に絶望していました。

なんでダウンタウン松本人志に憧れて、いつか松本人志を笑わせたいと思ってる自分が、こんなことしないといけないんだと、毎日ため息をつき、派遣会社(三谷は最初、派遣からこの業界をスタートさせました。)

ちょっと余談が長くなりましたが、その当時の自分が、昨日の収録の仕事をしれば、飛び跳ねて喜ぶと思います。

ただ、時は経ち、今の自分が、そのお笑い番組を喜んでやっているか?

答えはノー

なぜノーなのか?好きなお笑い番組なのに。
理由は単純です。それは、横でただ、芸人さんたちが必死で作り上げてきたものを横目で見てるだけだから。

お笑い番組というのは芸人が主役で、その中身も芸人が必死で考えるからおもしろくなるので、番組のあり方としては正しいし、それが結果にもつながってるから、番組自体にはなんの不満もないです。

ただ、そこに自分が今、時間を使うべきなのか?ということを悩んでいます。ボクはやっぱり自分が考えて作ったもので笑せたり感動させたりしたくて、誰かの作品のために、それをサポートすることも素晴らしい仕事だけど、自分がやりたいことではない。

そして、それを実現するためには自分の実力がつく仕事をしていかなければならない。今やってるお笑い番組は、芸人さんと触れ合える素敵な機会だけれども、クリエイターとして、成長できる度合いでいうと、かなり低い仕事です。
実力がつく仕事だけに集中して、ボクは自称世の中の95%のディレクターより優秀なディレクターなんですけど笑、これは、統計とかとれるわけもないので、何も証明できないのですが、実力がつく仕事のみをしていかないと、残り5%の人には、勝てないなーと思っています。

芸人のお笑い番組をやりたくないと思う日が来るなんて、時が経てば考え方も変わるもんだなーと思ったのでまとめてみました!

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