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どうします?手に入らなくなりますよ

伝統芸能楽器、津軽三味線を世界へ!
いや、それよりも国内がやばくない?といつも考えてました。

東京和楽器が廃業という話を聞きました。
正直な話、それほど僕はメーカーさんには詳しくありません。けれど、バタバタと廃業に追い込まれる様を少しだけ感じることはわかります。
あれを作ったところがとか、あれもなくなってしまうの?とか。

以前、とあるSNSで、職人さんも変わらなければこの業界はもっと厳しくなると思うと書いたところ、激怒されたことがあります。けど今も僕はその考えは変わりません。
かつて、身を置いていた建設業でも職人はいます。下の人たちはどれだけ伸びていくのか、そしてその仕事の魅力というのが伝わっていくのかは、その職人さんの器量であったと思います。ま、どの社会でもそうだと思いますけど。
教えるなんてとんでもない、見て盗め。というのは、その人がその仕事を愛して止まない時に言って、伝わるかも微妙です。時代も違います。そこまでしてついていっても、和楽器が売れない状況の中、怒られながら作っても報われないと思うのは当事者じゃなくてもわかります。
この道何十年。もはやそれは遠い昔の謳い文句に変わりつつあります。

そして、奏者側にも似たようなことが言えるかもしれません。いや言えます。
レベル。これは誰が決めるのでしょう?プロレベル、アマチュアレベル。これも非常に失礼な表現かなと僕は考えます。表立って怒る事はまず無いにせよ、これらの言葉を口に文章に書く人、意外に多いんですよね。それはこのネット社会の中で「フック」になるのかもしれませんが、この衰退していく三味線業界の中で、難しさを強調するっていうのはまずナンセンス。と僕が盾になって言いたいことです。
本当にいろんなところで聴かれるようになった三味線が、とある経験者の不要な言葉で躊躇するなんて僕は見ていて辛くなります。
せっかく好きになってくれているのに、何故この道は甘く無いとか言えるのか?趣味でも(トイデジを始めて改めて考えました)楽しくできる方法はいっぱいあるんじゃ無いか?上手くなればもっと楽しくなるはずなのに、何故人はそこに変な解釈を入れたがるのか?

始めた頃の純な気持ちはどこへ?

今、本当にジワジワと製造者は減っていってます。続けているところは殆どが高齢者です。後継者は居ません。
三味線始めたいけど、三味線が無い。そんな不幸な日が来ないことを祈りつつ、僕はただただ、純粋に三味線をもっと好きになってもらえるような活動をしていこうと考えてます。

時間はかかります。製造者の皆さん。どうかその日が来るまで良い三味線を作り続けて欲しいです。
よろしくお願い致します。

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