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100年も満たない

こんにちは。横浜は土砂降り。今夜の演奏のために雨対策を考えなければいけないですね。
三味線の山影です。

うちの実家は建設業だったので、雨が降るとお休みが多かったんです。

「土方を殺すにゃ刃物はいらぬ。雨が三日も降れば良い」
なんていう言葉もあるくらい。

子どもの頃は、雨が降ってると朝は家中がシーンとしていて、暗い中、お弁当代を布団の中から母親が出して、勝手に学校に行った記憶があります。なので今も雨が降ってると活動が鈍いんですよね。

昨日、師匠との稽古で、ルーツについて話をしました。殆ど師匠が話してくれていたんですけど、師匠は、地元の祭囃子から浪曲、民謡、津軽三味線という風にステップアップしていったそう。
僕の場合、最初から民謡で、その後津軽三味線、ギター、津軽三味線と元に戻るんですけどね(笑)
師匠と明らかに違うのは、興味が無かったという所。なので、上達とかそういうの丸っきり意識してませんでした。今は上達というよりも、何を伝えて楽しんで頂けるか?がメインの考え方になります。
そこで自分の今の元になっているのはなんだろ?と考えました。やっばりロックがルーツなんじゃないかと。

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二年前、15年振りにやっていたバンドを一夜だけ復活させた時の写真です。

ロックって、黒人奴隷時代のブルースが発展してジャズになって、50年代にロックンロールというジャンルが生まれたと書いてありました。戦後の話なんですよね。まだ100年も経ってない。実はここら辺、津軽三味線が世に出てくるタイミングとすごく似てるんです。不思議じゃないですか?
生い立ちはブルースに似てますよね。盲目の方の生活の糧のために編み出された独特の奏法なんです。
日々研鑽され、認められて今日まで発展しているのですが、今アメリカのヒットチャートでロックはあまり目立たなくなりました。殆どがHIPHOPだそうです。ラップですよ。日本では秋田音頭という世界最古(言い過ぎ)のラップがあります。凄いでしょ?
津軽三味線の奏法もそろそろ出尽くしてきた感があります。ギターの早弾きブームが去って、グランジ辺りが台頭してくるような。ブルースのように1音1音を大切に弾くような時代がやってくるかもしれませんね。また僕は初代高橋竹山さんのような津軽三味線が良しとされる日が来ると思っています。

僕は不易流行の精神であらゆる場面でも対応出来る奏者になりたいと思って日々頑張っています。
その僕の音が皆さんにも届けられるようにこのNOTEで書き記していきます。
応援してください。

今夜20時から
高田馬場「漁介」にて演奏。
青森の料理と地酒を愉しみながら、津軽三味線を聴きに来てください(^^)

サポートがあると嬉しいです。