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じっくり煮込む

どうも、山影です。
子どもの頃から料理はちょこちょこやっていました。両親が共働きというのもあったんですけど、包丁もそこそこ使えていて(トントンレベルではないw)野菜炒めとか得意でした。
うちの家庭はちょっと変わっていて、団欒というものが存在しなかったんです。
ご飯を食べたら、さっさと部屋に行けという父の方針もあったんですけど、結婚をしていた時に他の家庭に触れると、家族の仲の良さに衝撃を覚えたこともあります。

美味しいねと言えなかった自分

そんな生き方をしてきてしまったので、食事での会話はまるっきり下手でした。
もとより、人との交流が苦手。1番ダメなのは人に興味を持たないくせにかまってちゃんでした。
美味しいと言える人になる。
それを10年以上かけて直してくれた人がいます。僕は今でもその人のことは大好きですし、大切に思っています。

この一年間、さまざまな視点で生き方についてすごく考えるようになりました。
稼ぐことは勿論ですけど、自分自身がどのように未来を捉えて、それをどうやって導くのか。ということです。

競うことをやめた

何度も書きますけど、僕は人付き合いが苦手なくせに、周りを気にする人でした。
どこかで強みを出そうと考えていた自分がいたのは事実で、見えない人に対して、どんどん疲労していった気がします。
一人で頑張るのには限界があります。だからこそ、仲間が欲しいなと常々思っていました。
三味線仲間ではなく、様々な業種の方と繋がることによって、誰とも競うことなく、自由に三味線、音楽ができる場を作りたくなったんです。
なので、まず競うという意識を捨てました。何も気にすることがない。ただそれは1番辛いことなのかも知れません。
体よく、愛想良く、大きい波に乗ってさえいれば、苦労はしないのだろうけど、そこには楽を覚えた情弱な山影になっていたろうなと思います。
それはきっと僕じゃないです。
もし僕が誰彼構わず、無駄に仲間を増やしていったら、きっと僕はまた疲れていると思います。

ただ単に、年齢、経験関係なしに、きちんと思いを共有できて、感動も喜びを分かち合える人たちと一緒にできたら最高じゃないか?とも思えるようになったんです。

カレーでいえば、人それぞれこだわりがある様に、ドヤるわけでもなく、スッとこういった作り方もあるよ。やってみない?的な(笑)

今は素直に美味しいと言える自分がいます。
そして、この一年で素敵な方達との出会いがありました。
じっくり時間をかけて、山影優(本名)を煮込んでくれた人がいるから、イキる山影がいなくなりました。
丸くなったんじゃないです。旨味が出た(笑)
ただあまり煮込みすぎると小さくなってしまうので、そろそろ火を止めて、皆さんに提供していきたいなと思っています。

はい。自分語りでした。

〜2021年12月10日の下書きより〜

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