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白川軍八郎 じょんから新節最終編EX.5

フレーズの目白押し

僕がこの曲を耳コピーの題材にしたのは、皆さんがいち早く津軽三味線が弾けるようにするためです。
音合わせのところを入れたとしても、2分35秒です。とても早いスピードなので、大体3分を目指してみても良いかな?というくらいなんですけど、よーく聞くとですね、何回も繰り返すフレーズ、リフレインするところがほとんどありません。
現代でよく聞かれる曲弾きは、何回も繰り返すところに抑揚をつけて曲弾きを展開するのですけど、この曲の場合はそれがあまり見受けられないのです。
似たようなところはあるにせよ、ずっとアドリブが続いている感じなんですね。これに気づいたとき、速さで圧倒されるのですけど、きちんと貯めていたり、少し音を押さえたりしているところは今でもガッツリ通用しますし、これを元に、自分自身の曲弾きを作る最短距離ではないかと考えるのです。
僕も昔、何年か弘前、金木、名古屋、大阪、そして東京大会にも参加しましたが、参加している時でもすごく悩みました。

何弾いたら良いんだろ?

この気持ちが消えない限り、何しても楽しくありません。オリジナルでバンドと合わせていたほうがずっと楽しいし、それこそその類の大会では入賞経験はあります。けど個人は無理でした。何を弾いたらいいかわらなかったのですから。

その当時、この曲の良さに気づいていれば、また感覚が変わったかもしれません。ですがそれはたらればの話。結局は弾きたい曲弾きができないのに参加するということに意味がなくなり、そこから逃げました。
ですから今ここで、最短で曲弾きを弾くためのバイブルとして取り上げています。
で、今更ながら僕にもとても良い刺激を頂いている気持ちなんです。
もう50年以上前の曲に今でも惹かれて、そしてこれを超えるというのは、全てがひっくり返らない限り、訪れないと思います。

コピーなんて真似事

その通りですけど、真似をして何か都合の悪いことありますか?
「あいつ。軍八郎しか弾けないんだよ」
そういう言葉が聞こえるくらい、やってみて欲しいです。大概そんな言葉を使う人は「郡八郎弾けません」

僕のこの講座というか、マガジンは主に独学している人をメインにしています。なので、そんな能書きは良いから早く進めてと思う人もいます。
僕なりにやってきて、確認して、検証して、やっぱりこれをやってよかったと思うものしか伝えません。

なるべく最短でという気持ちは常に思ってます。
そして、次に繋がるようなことを僕が体験したことを伝えていきたいと思っています。
ということで、EX.5の解説です。

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730字
津軽三味線を何にも縛られず自由に奏でたい人向けに書いてます。

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