見出し画像

「プロンプト26の原則」の補足説明

最近「プロンプト26の原則」という情報が公開されましたが、ちょっとイメージしづらいかと思いましたので、自分が使っている経験を踏まえて補足説明を記載します。
⇒ 元の記事はこちら
GPT-4の回答を向上させる「プロンプト26の原則」、220以上の生成タスクが実行可能なマルチモーダルモデル「Unified-IO 2」など重要論文5本を解説(生成AIウィークリー)(テクノエッジ) - Yahoo!ニュース



■「プロンプト26の原則」の補足説明

1. 礼儀を省く:「お願いします」などの礼儀用語は不要。
⇒ あまり丁寧になりすぎると無駄だし混乱するのですが、前向きに話した方がよい結果が得られるという話もあります。(程よく丁寧がよいかと)

2. 対象者を明示:「専門家向け」など、返答を受け取る対象者をプロンプトに明示。
⇒ これは基本的に必要だと思います。対象者を示すことで、回答内容や粒度に影響します。詳細を求める場合は、「初心者でもわかるよう」にのような言い方がよいと思います。

3. 複雑なタスクの分割:複雑なタスクを簡単なプロンプトに分ける。
⇒ これもその通りだと思います。「AをやってBをしてください。」はうまくいかないことが多いので、「Aをやってください」→「Bをやってくださいと」と2回に分けた方が意図した回答が得られます。

4. 肯定的指示の使用:否定的な言葉ではなく肯定的な言葉を使用。
⇒ これは「○○しないでください」ではなく「○○してください」という言い方の方が伝わりやすいということです。(人間と同じです)。

5. 明確化のための指示:「簡単な言葉で説明して」「中学生にも分かるように説明して」など。
⇒ 2の解説と同じです。

6. 報酬の提示:「良い解答には報酬を出す」と示す。
⇒ 今回初めて聞きました・・・AIが学習した文章が、報酬を示された場合に文章量が多い傾向があれば、そうかもしれないと思いました。

7. 事例を提示:既存の事例を使用。
⇒ これもよく使って、うまくいくケースが多いです。ただし、示した事例をそのまま回答してくることもあります。

8. プロンプトのフォーマット:「###Instruction###」で始め、適宜「###Example###」や「###Question###」を含める。
⇒ 単純に「# 依頼事項」「# 前提条件」など命令を分類して説明するだけで、精度が上がります。

9. 明確なタスク指示:「あなたのタスクは」と指示。
⇒ アウトプットは明確に示した方が認識のずれはなくなります。

10. ペナルティの提示:「ペナルティあり」と伝える。
⇒ 7の解説と同じ理由と思われます。

11. 自然言語による回答指示:「自然言語で回答して」と指示。
⇒ いままで困ったことはありませんが、自然言語以外(プログラム?)での回答を解説してほしいときとかでしょうか。

12. 先導的な言葉の使用:「ステップバイステップで考えて」と指示。
⇒ これはかなり初期から言われているものです。複雑な命令の精度を上げたいときに効果的です。

13. 偏見の排除:「偏見を持たず、ステレオタイプに依存しない」と指示。
⇒ 使ったことはありませんが、いろいろなアイデアを欲しいときに指定するとよいと思いました。

14. ユーザーとの対話促進:問題解決までモデルに質問させる。
⇒ 以前あったのは「最高の結果を出すために質問があればどんどん質問してください。」という文言です。実際に質問がなかったので使わなくなりましたが、場合によって使ってもよいかもしれません。

15. テストを含む指導:テストを出してもらい、自分の理解度を試す。
⇒ 教師の方がよく使っているプロンプトです。受講者向けに問題を考えてもらうのに使えます。

16. モデルへの役割割り当て:モデルに特定の役割を割り当てる。
⇒ 「あなたは○○です」という役割を与えることで、回答精度が上がります。

17. デリミターの使用:特定の区切り文字を使用。
⇒ 8の解説と同じです。

18. 繰り返しの使用:特定の単語やフレーズを複数回使用。
⇒ 「あれ」や「それ」「以前の方法」などが勘違いすることが多いので、同じ言葉を使って認識がずれないようにした方がよいです。それでもズレることがあるので、その場合は誤りを指定して「こういう指示だからこうしてください。」と補正します。

19. 思考の連鎖:中間ステップを生成し、事例を組み合わせる。
⇒ 手順を複数個に分けて、それを応用するという意味でしょうか。

20. 出力プライマーの使用:期待される出力の始まりでプロンプトを終える。
⇒ 例えば「# 依頼」「# 条件」「# 出力形式」と書いて、最後に「# 出力」として指示し、以降をAIに書いてもらうイメージです。

21. 詳細なテキストの作成指示:「詳細に書いて」と指示。
⇒ AIの回答が粗いときや少ないときに効果的だと思います。

22. スタイル変更の防止:「スタイルを変更しない」と指示。
⇒ 使ったことはないですが、回答フォーマットをAIが勝手に変更しないようにする文章だと思いました。(勝手に変更することがあります。)

23. 複数ファイル対応のコーディングプロンプト:複数のファイルにまたがるコーディング作業の効率化のために、自動的に新しいファイルを作成し、生成されたコードを適切なファイルに挿入するスクリプトを作成することを提案。
⇒ プログラミング作成に関する文章だと思います。普通にやり取りする分には関係ないと思います。

24. 特定の言葉でテキストを続ける:「与えられた言葉で完成させて」と指示。
⇒ よくわかりませんが、指示の中に言葉の利用に関する条件がある場合に必要な命令だと思いました。

25. モデルの要件の明示:コンテンツを制作するためにモデルが守らなければならない要件を、キーワード、規定、ヒント、指示などの形で明示。
⇒ 8と同じです。

26. サンプルに基づくテキスト作成:提供されたサンプルに基づいて同じ言語で書くよう指示。
⇒ よく使う、回答例を示す指示の仕方だと思います。


ということで、AIの使い方をより詳しく知りたい方は以下のセミナーや動画もぜひご活用ください!

■Copilot入門講座のサマリ動画

・Copilot入門講座サマリ版_その 1
https://youtu.be/MXq70prGgqg?si=Iv7juS64uWvZDZHs

・Copilot入門講座サマリ版_その2


⇒ もっと詳しく知りたい方は、ぜひセミナーをご活用ください!

■「Copilot入門講座」のご紹介

MicrosoftチャットAIで業務効率化!今すぐ使える最新活用術 / 仕事術アドバイザー 杉本 (street-academy.com)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?