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日本の歴史の流れを簡単にまとめてみた part30「明治維新(2)廃藩置県と四民平等」

明治維新には、前回でみたこと以外に、廃藩置県や四民平等もあります。


幕府が滅亡した後も、大名が藩を支配する仕組みは残っていました。

新政府ではなく、大名が藩を支配していたのですね。

そこで、新政府は、中央集権国家の建設を目指しました(中央集権国家とは、政府の命令が日本全国すみずみまで行きわたることです)。

まずは

全国の藩主たちに命じて領地(藩という)と領民(籍という)を天皇に返上させました。これを版籍奉還といいます。

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しかしですね、元の藩主が藩の政治を行うという点では変わらず、版籍奉還の実効性は不十分でした。

そこで、すべての藩を廃止することにしました。藩の代わりに県を置きました。政府は県のトップに知事(県令という)を任命しました。

つまり、政府が県知事に命令を出し、その命令にしたがって、県知事が県をおさめます。これで政府の命令が日本のすみずみまで行きわたります。これが中央集権です。

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政府は身分制後の改革も取り組みました。

ちなみに、江戸幕府は、豊臣秀吉が進めた兵農分離をもとに、人々を武士と百姓(農民)と町人(商人)の身分に分けて、身分の上下を強めていましたね。

これに対して、政府は四民平等を認めました。

すなわち、

・皇族(天皇グループね)

・華族(公家と大名だった人たちね)

・士族(武士だった人ね)

・平民(百姓や町人だった人ね)

の平等ですね。

つまり、平民も苗字を名乗ることOK

異なる身分同士の結婚OK

職業を自由に選択してOK

好きなところに住んでOK

好きに旅行してOK

人身売買は✖

逆に言うと、それまではこれらのことが許されていなかったのですね。

人身売買も行わてれていたのですね。


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