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09 無料体験から有料クライアントへの転換に胸を膨らませるのはいいけど、商品を磨かないと再現性は生まれない。

《このシリーズは、プロコーチを目指す友人の相談を受けて、マーケティングの仕事をしているボクが、ビジネスの組み立て方を書いています。》


さて、まずはビジネスの組み立てのおさらいです。

ビジョンを達成するためにビジネスがあり、ビジネスとは困り事や欲求の解決(=人助けや支援)であり、それを解決するために商品があるので、商品がなければビジネスは始められないよね、その商品をつくるときに自分の強みを探していてはドツボにハマるよ、だから商品をつくるときには1.みんなが知ってる自分棚卸、2.ターゲットの困り事集め、3.競合調査の順にすると上手くいく可能性が高いよ、っていうのが前回までの内容。

で、前回の投稿を見て頂ければ、なんとなくでも商品の原型ができたと思います。

ただ、これではまだ商品の原型であって、ここから商品を磨いていくことになります。


では、どうやって商品を磨けばいいのでしょうか?

そんな話をしてきたいと思います。

 

商品を磨く方法は、ただひとつ。

マーケットに投げて、フィードバックをもらい、そこから商品を磨くことです。

これしかありません。


「マーケットに投げる前に、キチンと調べて、強みを探して・・・」なんて考えて、一人自分だけでウンウン唸ってみても、いくら客観的に考えてみても、自己満足の域を出ることは難しいんですね。


もちろん、大きな会社であれば、マーケットリサーチして、競合他社の調査をして、マーケティングのフレームワークに合わせて分析して、パッケージをデザインして、キャチコピーを考えて、みたいに人もお金もかけられますが、スモールビジネスではそんなわけにはいきませんよね。

ちなみに、そうした大きな会社でリサーチをかけても失敗するときは失敗しますし、目も当てられない結果の商品を出している会社もたくさんあります。


それでも「いやいや、自分は客観的にモノゴトや商品を見て改善できる自信があるから、一人でも大丈夫!」と言う人は、そのままでも良いと思いますが。。


ただ、一人でやろうとしても限界があります。

スポーツに例えるとその難しさがわかるかもしれません。

野球でも、サッカーでも良いんですが、自分のフォームは、自分では見ることができません。

それでもセンスや素質である程度のレベルまでイケる人もいますが、多くの場合は、動画で撮影して後から見直すとか、コーチに見てもらって本来あるべき姿に近付けるために、改善を繰り返すのと同じです。


なので、”レベル1の商品”でもなんでもいいので、とにかく市場に出してみて、売れなかったら改善してみる、売れたらもっと売ってみる、売れ続けたら次の商品を考える、を繰り返すことがポイントです。


「それなら言うなら、コーチング無料体験とかやってます!」「無料体験のあとに、アンケートも取ってます!」「クロージングにもチャレンジしています!」と言われる方もいらっしゃいます。

それはそれで、素晴らしいと思います。


ただ、言い方は悪いかもしれませんが、クライアントを獲得する手段ばかりに目がいき、仮説検証や商品のレベルアップを考えずに、とにかく無料コーチングの数をこなしているだけの場合も見受けられます。


「数を打てば当たる」とは考えていないかもしれませんが、「とりあえず試しに無料でコーチングを受けてみたい人」を探して、「良ければ、有料で受けてみませんか?」とセールスのクロージングを磨く!みたいなことをしている人も多いようです。


「まずは無料コーチングで、とにかく経験を積もう!」というのは良いんですが、せっかく商品に対するフィードバックを受けたり、自分で振り返ってみて気が付いたことがあるのに、それを商品磨きに活かすことをしていないケースが多いようですんですね。


それでは、なかなか再現性を持てません。

フィードバックや気付きを、商品磨きに活かさなければなりません。


磨き方は、まずは三つの視点で考えると良いでしょう。


その三つの視点とは、商品をつくるときの基本とした「1.自分棚卸、2.困り事集め、3.競合調査 です。

無料コーチングをしたならば、

その人が何に困っていたのか?

その困り事は自分も経験したことがあるか?

経験したことがあるなら、どうやって解決したか?

その人は、その困り事はどうやって解決しようとしているのか?

その困り事を解決している商品はあるのか?

その商品に不満なところはないのか?

など、少なくとも1.自分棚卸、2.困り事集め、3.競合調査の3つの視点で考えてみて、埋もれているキーワードを洗い出し、そのキーワードで困っている人はどんなことを求めていて、今現在どうやって解決していて、競合が提供している商品はどんなものがあるのか、といったことを考えてみるんです。


そうすると、自分が解決できる困り事に対して、提供できるコーチングサービスがあぶり出されて、より具体的な解決方法を提供できるようになり、商品としてのレベルが上がるわけです。


ビジネスの中心には、必ず商品があります。

ビジネスは困り事の解決ですから、困り事を解決する商品が中心にあるのは当たり前ですよね。

その商品をキチンと磨く。

それがコーチングビジネスの基本です。


もし「一人では商品磨きが難しい」ということであれば、一緒に考えるお手伝いをするサービスを提供していますので、お気軽にお申込みください。


次回は、【商品あってのプロフィール】プロフィールについて考えてみようと思います。


《まとめ》
・商品をつくったら、とにかく磨く。
・磨くとは、一人ではできないから、まずはマーケットに投げてみる。
・マーケットに投げたら、相手からのフィードバックや気付きを拾う。
・フィードバックと気付きを、1.自分棚卸、2.困り事集め、3.競合調査で見直す。
・見直したら、またマーケットに投げる。
・常に仮説検証を繰り返して、商品を磨き、レベルアップさせる。
・セールステクニックに目が行くかもしれないけど、まずは商品を磨く。


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