04 ビジネスはマーケティングとマインドセットが重要。で、マーケティングとは?

《このシリーズは、プロコーチを目指す友人の相談を受けて、マーケティングの仕事をしているボクが、ビジネスの組み立て方を書いています。》


前回のエントリーで、「ビジネスは困り事の解決であり、マーケティングとマインドセットが重要だよ」って書きました。

前回のエントリーはこちら。

https://note.com/3rdworks/n/n20a5858f8e95


では、ビジネスをするために、なぜマーケティングとマインドセットが重要なのでしょう?


今回は、マーケティングについて。


そもそもマーケティングとは何でしょう?


よく、SNSマーケティング、DMマーケティング、メールマーケティングなど”マーケティング”の前に言葉をつけてそれらしい言葉にすることもあれば、市場調査のことを”マーケティング”と言ってみたり、ポジショニングを”マーケティング”と言ったりすることもあるので、「”マーケティング”っていったい何なんだ??」と思う人も多いと思います。

そういう”マーケティング”は、”マーケティング”の一部ではありますが、ボクの考える”マーケティング”を表現していません。


どれが正しくて、どれが間違えているということはありませんし、マーケティングの定義にはいろいろあると思いますが、ボクがマーケティングの仕事をしている中では、シンプルにこう定義しています。

マーケティングとは、マーケットをつくること。


マーケティングとは、マーケットをつくる仕事です。

マーケットとは、”困り事”と”解決策”をつなぐところですよね。


例えば、野菜を売るとしましょう。

野菜をつくっている人は、自分のつくった野菜を提供することで、「野菜が欲しいわ~」と考えている人の困り事を解決できるわけですね。

 

ただ「野菜が欲しいわ~」という人にも、いろいろな人がいます。

一人暮らしだけどちょっと食べたい人もいれば、子供がいるから無農薬の野菜が良いという人もいるし、定食屋をやっているから旬の野菜をできるだけたくさん欲しいという人もいます。

一方で、「野菜が欲しい」と思っていない人もいるわけで、そういう人には野菜の必要性や「食べたい!」と思ってもらうように働きかけることをすることも必要です。

 

そう、人によって、そのニーズとウォンツのレベルは異なるので、

誰の?

どんな困り事に?

どの野菜で?

どうやって提供するか?

を考えて提供しないと売れないわけです。

つまり、一連の流れを設計して、試してみて、最適なカタチをつくる=マーケットをつくる=その現在進行形のプロセスが”マーケティング”というわけです。


そのための手段として、SNSを使った集客もあれば、DMを使った集客もありますし、ユーザーにわかりやすい商品の見せ方を考えたり、リピートしてもらいやすく工夫したりするんですね。

それらを全部ひっくるめて、”マーケティング”なんです。 


ボクはマーケティングの研修をすることもありますが、そういうときはキチンと、PEST分析して、SWOT分析して、3C、5FORTH、STP、4Pなども説明しますが、その理屈はそんなに重要ではなくて、結局のところ「どうやって自分たちのマーケットをつくるか?」が”マーケティング”なんですね。


つまり、野菜の例でいけば、野菜をつくっても、マーケティングをしなければ、野菜を困っている人に届けられないのです。


これは、コーチングでも同じです。

いくらコーチングスキルを身につけても、マーケティングをしなければ、コーチングで支援できる人に届けられないんです。


言い方を変えると、コーチングでビジネスをコントロールするには、マーケティングが必要だということです。

そのマーケティングをどういう風に設計するかは、またの機会に。


次回は、もうひとつの”マインドセット”にが必要な理由について説明したいと思います。


《まとめ》

”マーケティング”とは、マーケットをつくることである。
マーケットとは、困り事と解決策をつなげることである。
その活動すべてを”マーケティング”と呼ぶ。
ゆえに、解決策(製品)だけつくっても、困り事とつなげなければ売れるハズがない。

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