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戦艦大和

戦艦大和は、1940年8月8日に進水し、1941年12月16日に就役した。
旧日本海軍が当時の最先端技術を結集して極秘裏に建造した
後にも先にも世界最大の戦艦です。
第1次大戦中に登場していれば艦隊決戦の切り札になりましたが、
日本の空母機動部隊が航空優位を証明してみせたため、戦艦は無用の長物となり来ることはない艦隊決戦のために温存されました。

1942年(昭和17年)2月12日、大和は連合艦隊旗艦となった
1942年(昭和17年)8月5日に就役の姉妹艦である武蔵と交互に連合艦隊旗艦を務めた。
司令部施設や通信指揮室、応接室など武蔵では改良されていたようです。

全長263メートル、全幅38.9メートル、吃水10.4メートル。
水線長は256メートルで、全高は50.2メートル
満載排水量は約7万3千トン
45口径46cm砲の最大射程は42026m。

着任した新兵へのイベント
戦艦大和では、新兵が乗艦するとすぐにスタンプラリー「艦内旅行競技」が行われました。艦の構造や分隊の位置を知るために、艦内の約50か所にチェックポイントを設け、
乗組員に尋ねながら各人がそのポイントをたどって確認印をもらって帰ってくるまでのタイムを競い合うというものでした。
大和の迷路のような艦内を把握できるまで半年はかかったという。

将校室、士官・下士官室、水兵の区画は分けられていた
エアコンやエレベーターが備わり使えるものは限られた
火薬庫は冷えすぎるくらいに冷房が効いていた
厨房には冷凍冷蔵庫も備わっていたので、アイスクリームやラムネが5,000本/日 製造された。和菓子も作られていたという
酒保・理髪(甲板で散髪も)・洗濯室などがあった

各部隊毎に独自のサインがあり、手先で指示を伝達できた
これは戦闘時は防毒マスクを装着する必要があったためと、砲声が鳴り響いて音声での指示ができなかったためだ。
指揮棒は標的を決めて攻撃する方向を指したようだ。

レーダー射撃が実用化したのはフィリピン島沖海戦からでした。

日課
総員起こし:6時 5分前から準備
 寝具片付け、清掃作業
海軍体操:6時10分
 各文体の所定の位置に整列・体操
露天甲板を洗う(海軍精神注入棒でケツバットあり)
洗面
軍艦旗掲揚:7時 総員集合、特選された12名が捧げ銃をする
朝食:7時15分 早飯・早糞
日課発表:巡検終了後に士官が発表する
日課開始:8時 猛訓練が午前中いっぱい続けられる
昼食:12時 のち体操
格闘技:午後は相撲・柔道・剣道・空手・合気道、マラソンなども
 停泊中のイベントとして運動会や映画鑑賞も開催されたことが有る
兵器の手入れ:小銃から大砲まで整備される
軍機降ろせ:夕食から軍旗降下まで自由時間があるが靴磨きなどした
甲板整列:軍旗が降ろされた後、反省会(ケツバット)、治療
入浴:一等兵以下は節水で週2回、陰部は除菌ペーパーで拭く
シャワー:停泊中スコールが迫ると天然水シャワーを浴びられた
火の元点検(巡検):21時 就寝

大和と武蔵

最終時乗員数:3,332名

対空戦闘強化された最終時の兵装
・45口径46cm3連装砲塔:3基
・60口径15.5cm3連装砲塔:2基
・40口径12.7cm連装高角砲:12基
・25mm3連装機銃:52基
・25mm単装機銃:6基
・13mm連装機銃:2基

偽装中

坊ノ岬沖海戦『軍艦大和戦闘詳報』による大和の主な被害状況
1945年(昭和20年)4月7日に沖縄へ海上特攻隊として向かった戦艦大和とその護衛艦艇をアメリカ海軍の空母艦載機部隊が攻撃した戦闘

12時41分 後部に中型爆弾2発命中。電探室および主計課壊滅
12時45分 左舷前部に魚雷1本命中
13時37分 左舷中央部に魚雷3本命中、副舵が取舵のまま故障
13時44分 左舷中部に魚雷2本命中
13時45分 副舵を中央に固定。応急舵で操舵
14時00分 艦中央部に中型爆弾3発命中
14時07分 右舷中央部に魚雷1本命中
14時12分 左舷中部、後部に魚雷各1本命中。機械右舷機のみで12ノット。傾斜左舷へ6度。
14時17分 左舷中部に魚雷1本命中、傾斜急激に増す
14時20分 傾斜左舷へ20度、傾斜復旧見込みなし。総員上甲板(総員退去用意)を発令。
14時23分 大和、沈没。

左舷側へ大傾斜、転覆ののち、前後主砲の弾火薬庫の誘爆による大爆発を起こして爆沈 海底の大和は3分割状態で着底

空襲される戦艦大和

大和単艦の死者:2740名、生存者:269名

戦艦大和
軽巡洋艦矢矧
駆逐艦響、潮、磯風、浜風、雪風、初霜、霞、朝霜、冬月、涼月
計12隻

沈没艦 計6隻
 戦艦大和
 軽巡洋艦矢矧
 駆逐艦磯風、浜風、霞、朝霜 
艦隊としての戦死:4,044名

戦艦大和は日本の造船技術の高さを世界に示し、戦後の日本の重工や造船業界に良いイメージを与えた。

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