日本語しか分からないのに天官賜福の原作本編を読了した日記。

こんにちは。沙羅ちゃんです。

毎回書いている、こいつ何かやってんなって感じの記事です。
今回も怪文書です。

※はじめに、この記事には極力ネタバレは無いように書いていますが(そもそも怪文書になっているので読み取れない)アニメ以降の雰囲気を一ミリも感じたくない人はご注意ください。


さてさて、今回はタイトルにもあるように『天官賜福』という中国の小説を翻訳読書した日記です。


ちなみに、前回の大陸沼にハマった日記はここから

・天官賜福ってなに?

まず、7月からはじまった天官賜福という吹き替えアニメをご存じでしょうか。

ホワ~~~~~もうPV見るだけでわくわくする体になってしまった。
第二弾を貼っているのは、第二弾PVが好きすぎるからです。

こちらのPVにもあるように天界、人間界、鬼界の3つの世界のお話です。
あまりにもざっくりしすぎである。

ニコニコ動画の一話リンクはこちら。

原作は架空の古代中国がベースの小説(BL小説)ですがアニメはブロマンスになっております。
天界→神様の世界、人間界→私たちの世界、鬼界→鬼(あちらでいう幽霊みたいな感じです)の世界と思えば大丈夫。

多少(といっても前半や人物)のネタバレが大丈夫な方はピクシブ百科に詳しくまとめてあるありがたい記事があるので、そちらを読んでアニメを見ると死ぬほどわかりやすいです。

今回はこちらのアニメ作品の原作を読んだ日記。

ちなみにこの期間、ちょうど古戦場だった気がします。また古戦場だよ。

原作は晋江文学城で購入しました。厳密には違いますが、日本で言うところのなろうみたいなラノベ小説サイトと思ってもらえればいいです。
直接ご本人さまに課金できるのが素晴らしいと思います。

244章+番外編が8章の全252章、約110万字の長編小説です。

※ちなみにこの記事を書いている時は、本編読了直後であり番外編はまだ読んでおりません。


・原作を読もうと思った理由

単刀直入に言うと、アニメを見ており、だいたい6話、7話くらいが放送されているときに、続きが気になりすぎてウオ~~~~~読みたい~~~~~~!!
となったから。
そしてそのまま勢いで購入しました。

私の人生、いつも勢いで生きているので、読めるかもわからない小説を購入しました。

ここまで勢いがついた理由としては、アニメの演出がとても好きだったからです。


アニメの作画も劇場版をずっと見ているようで、演出や吹き替え声優さんの演技も素晴らしく、毎週楽しみなアニメでした。
最初は設定とか名前とか、なじみがないので「?」となるかもしれないので、ふ~~~んなるほどね。(なんもわからん)って感じでみちゃって大丈夫です。
五話くらいまで見て、一話に戻るとオッ!ってなったりします。
私がそうでした。一話は花嫁姿に女装した殿下が可愛いな~~~~^^くらいで見ていればいいと思います。

さて、本題に戻り、原作を購入した理由は勢いもありますが、8月に同作者(敬称略:墨香銅臭)の「魔道祖師」の日本語翻訳版原作を読んで、すごく面白かったというのもあります。

そんなこんなで、完走できるかもわからないのに小説を購入したところからスタートです。購入したのは9月6日でした。

そして本編である244章まで読み終わったのは40日後の10月16日です。


・心配は杞憂でした


全く英語も中国語もできない私ですが、履修済みの先輩方が残してくださっている、翻訳ツールを利用しての翻訳読書(以下:魔翻訳)の方法を参考にしつつ、PCで読みました。
自分で翻訳しながらも、有志の方が購入者向けに翻訳を公開してくださっていたものもありましたので、途中までは照らし合わせながら読みました。

右も左も分からない状態からだったので、有志の皆様には頭が上がらないです。本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

さて、そうして読み始めましたが、翻訳ツールを通して読んでいるということを忘れるくらい面白いです。

私が読んでいた方法としては、

画像1

読み方としては、詳しい方法は省略しますが、有道翻訳とDEEPL翻訳を二面並べて二つに同じ文章を流し込んで読みました。
※こちらは無料開放されている章を参考にしております。

表現が気に入らない、おかしいところは直ぐに修正できるので、わりとストレスなく読める、自分に合った方法だったなと思います。

サブ翻訳としてLINE翻訳を使用しました。しっくりこないとき一文投げ入れるとすごく良い感じの返答が来ます。

読まないかも、読めないかもしれないは杞憂でした。
面白すぎて読む手がとまらないので……気づいたら200章超えてた!みたいな感じです。

序盤は読むのに必死でメモもなにも取ってなくてウワ~って言いながら読み進めていたのですが、100章を越えたあたりから、なんとなく翻訳ツールの使い方や「くせ」も把握し、次の問題が浮上しました。

「もしかして、これ、ことわざ………????????」

気付くのが遅い。
100章超えたあたりから、翻訳ツール通してもなんだかうまく意味が通じないものがあるな~と思いながらも続きが読みたくてスルーしていたのですが、ある日なんとなくGoogleにて検索してみると

「○○(百度百科)」

という記事がヒットします。
そう、よく分からないけどまあ~~いいか~~~機械翻訳だし~~~と言う感じで読んでいたものは、70%くらいが慣用句やことわざでした。

※百度百科というのは中国の検索エンジンである百度が2006年4月に公開したオンライン百科事典。


翻訳しつつ、もしかして……と思う単語はGoogleで検索して百度百科がヒットしたら読み、ふせったーに直訳でもメモを残す……ということをしていたら、楽しさが5倍くらいに。
都度辞書を引きながら読んでいるような感じなので、予想以上に時間がかかりましたが、今となっては直ぐに読み返せる素晴らしい自己メモになったので、よかったなと思っています。
※むしろ検索癖をつけていたおかげで、この表現は!!!という感じで終盤を読めました。


・熱すぎるストーリー展開

上記でも述べた通り、天界、人間界、鬼界の3つの世界のお話、架空の古代中国を題材としたファンタジーとなっていますが、ファンタジーの一言で片づけられないくらい、面白いストーリーでした。

原作は1~5巻、それに加えて番外編という感じの構成です。

2巻と4巻は独立して過去編になりますが、過去編、とくに4巻はヤバイと聞いていたので心構えは出来ていたつもりでしたが、下に下に落ちていく物語というのは、予想以上に心に来ますね。

しかしながら「面白い」が一番最初に来た感想だったのでペースが落ちることなく読むことができました。

超個人的な感想ですが本編の感想は、ホラーと謎解き推理小説とラブロマンスと少年誌を混ぜたような。

どこを読んでも面白いお話です。

四巻がつらいと聞いていたのですが、個人的には三巻の中盤がいちばんつらかったと思います。油断していたら突然右ストレートが飛んできたみたいな……。三巻は総括すると長い巻ですが……。

読書中に右ストレートが飛んでくる経験はそうそうなかったので、久しぶりにバカでかい声で「え?????」って言いました。魔道祖師の日本語原作以来なので1か月半ぶりくらいですね。

でも辛い展開の後は突然イチャコラが襲ってきたり。ラブロマンスは突然に。

序盤でも終盤でもハラハラしていたら、少年誌のような熱い、熱すぎる展開になったりしたので「ウワアア!!!おもしれーーー!!!」って叫んだりしました。もう私の存在が近所迷惑です。

もちろん突然のキレッキレのギャグもあったり、ここ笑うところじゃないよね??っていうところでギャグをぶちこまれたりして、笑っていいのか分からず、(私が)ガキ使みたいになったりしました。
こんなに感情の起伏が激しくなったのは久しぶりです。

今回読んだ感想として伝えたいことを一言で言うと、ハラハラしたり怖かったりしますが手に汗にぎる熱い展開もあり、笑いもあり、最後には感動もありという感情を揺さぶられる素晴らしいお話でしたということです。


・手を出してみようか悩んでいる方は心配せずに手を出してみてください


今回魔翻訳といいながらも、物語の問いかけや伏線回収や登場人物の心情など、しっかり伝わってきて本当に素敵な読書体験となりました。

英検3級しか持っていない、母国語以外の言語はダメダメ、記事を読んでいただいても分かるように日本語もへたくそな私が完走したくらい狂わされました。

ふせったーはあまり使わないのに、読んでる途中で50件近くも投稿するくらい感想を吐き出しながら読みました。

私はキャラ名を覚えられないので、自分用にまとめたりしました。
そこまで熱中で来た作品でした。間違えて覚えてそうだけど……。
ちなみに上記を描いたのは110章あたりを読了した時点です。ウケる。

最近は中華BLが日本で盛り上がりつつあります。台湾版も日本に入荷するたびに売り切れていたりと凄い勢いです。わたしも紙でほしい。買います。


もしかしたら日本語訳が発売する日も遠くないかもしれませんが、もしこれから読んでみようかなと思っている方は、きっと素晴らしい読書体験になると思いますのでワクワクした気持ちで購入してください。そして読んでみてください。安心して魔翻訳にチャレンジしてみてください。

時に笑って時に泣いて時に絶望、手に汗握る熱いバトル、突然のギャグ、素晴らしいラブコメ、まるで少年誌です。もう少年誌って言いたい。小説だけど。雰囲気伝わってほしい。

・終わりに

今回本当に素晴らしい物語に出会えたことに感謝です。
読んでみようとおもって勢いあまって購入したあの日の自分を褒めたいです。

ちなみに私が一番好きなのは196章です。正確に言えば196章の後半。ウワー!!って言いました。
間違いなくダントツで一番好きです。読んだ人には伝わるかもしれない。

メインの二人以外でめちゃくちゃ好きになったのは、師青玄、裴茗、風信です。
察してほしい。


魔翻訳していく中で、「これはよくある会話の表現だな」とか「この表現は否定の表現だな」など少しだけ、本当に雰囲気だけ中国語が分かるようになった気がします。気がするだけなので何も分かりません。

買っていたゲームもほったらかして、ソシャゲもほったらかして、創作もほったらかして、読書をしていました。

本編を読み終わった今、番外編はゆっくり読もうと思っています。読みたい反面、読み終わりたくないんですよね…。

しかしながら、ちょっと集中しすぎたのでしばらく魔翻訳はいいかなと思います。

9月中旬に買っていたことを思い出して、余韻に浸りながら序盤しか読んでいなかった人渣反派自救系统のことを思い出しました。

上巻のまだ序盤ですがめっちゃ面白いです。

いやめっちゃおもしろいんだけど??????????????????????????????????????????????????????
魔翻訳読書は続きます。