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コンビニで飲むコーヒーが安いこと知りつつ足はドトールへ向く

 初診から10日と少し経った。もらった薬が効いてるみたいで、意識がはっきりしつつあるような気がする。まだ本調子とはいかないけれど、そもそも本調子がどんな感じだったのかを上手く思い出せない。それでも、少し本が読めるようになってきた。医学とか薬学って偉大だなーと思う。この経験を理由にして医者を目指しちゃいそう。
 昨日は2回目の受診で、その前に学校に行ってきた。そもそも、学校の医務室に相談して精神科に行くことになったから、状況を報告したかった。これまでも何度か行って、好き勝手に話させてもらってて、医務室の先生は「うん。うん。」って聴いてくれる。先生が仕事として話を聴いてくれてるのは分かっていても、「最近はこんなんでー」とか「もうどうにもなんなくてー」とかいう話を聴いてくれる大人が居るのが嬉しくて仕方ない。「大人が」って、俺ももう21歳なんだけども。「また経過聴かせて」って言ってくれた。先生、いつもありがとう。
 病院までまだ時間があったから、学校の博物館に行った。今回の展示はまだ見れてなかったから。博物館を出てもまだ時間があって、本屋に行って本は1冊も買わずに、その後ドトールで時間を過ごすことにした。1階でブレンドのSを頼んで、3階まで持って上がるんだけど、コーヒーをこぼしそうで怖いんだよ。1段1段ゆっくり上がりながら、もし転んだら店員さんに何て言おうかとか、その時店員さんはどんな顔をするだろうかなんてことを考えてた。そんな余計なことを考えてたらほんとに転ぶぞって感じだ。まあ何とか何事もなく3階に着いて、席に座って本を読んでた。半年以上まともに読書が出来なかったから、少しずつ読めるようになってきて本当に嬉しい。病院の時間に遅れないように、腕時計をちらちら見ながら、本当にこの腕時計は合ってるのかなんて思って携帯でも時間を確認しながら本を読んでた。そろそろかなとドトールを出て、病院まで歩く。大きな公園を横目に、今度行きたいなーと思いながら歩く。行ってみたいなーと思っているだけで行ってない所が多過ぎる。結局、中華料理屋だか台湾料理屋だかも行かずに閉店しちゃったし。まあ、何かをするってことは他の何かをしないってことだから仕方ないか。
 病院があるビルに着いて、2回目だからと何も考えずにエレベーターに乗ったら、エレベーターの中に何階に何があるのかが一切書いてなくて、何階に行ったらいいのか分からなくなった。そのビルは11階まであるんだけど、上の方だったことは覚えてた。とりあえず7階のボタンを押して、扉が開いたけど7階は病院じゃなかった。そこから1階ずつ止まって、違う、また違うってなってたけど、結局最上階が病院だった。後半だけ1階1階止まってるのが、新宿から出る京王線の特急橋本行きが多摩センターから各駅停車になるのみたいだと思った。
 診察では、「あれからどうですか?」って先生に訊かれて、少し調子良く感じてて意識もましになってきたし、それ以外の症状は全く出てないと伝えた。今までも2人の精神科の先生のとこに行ってたことがあるけど、この先生がいちばん話し易いな。多分関係ないけど、なんか白衣とかも着てないし。とりあえず薬は続けることになって、「ひと夏かけて良くしていこう」って言われた。ひと夏ってのは、いつからいつまでのことを言うんだろう。薬もゲットしたし、安心して通い続けられそうだし、焦らず自分と向き合っていけたらという感じだ。
 地元の新潟では長岡花火の日らしく、同じ大学の人から、観に来てると連絡が来た。そういや1回も行ったこと無かったなーと。そもそも、花火大会とか祭りとかにあんまり行ったことがない。高校の夏休みに課された数学の課題が「長岡花火を何処で観るのか?」みたいな名前だったことを思い出して、なんで観る前提なんだよと当時思ってた気がする。課題に名前をつけるってとこは好きだと思ったけど。今日のこの文章のタイトルは何にしよっかな。

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