見出し画像

戦争はするな ケンカは1対1でやれ

97歳のじいちゃんがいる。
僕は昔からじいちゃん子だった。

特に小さい頃。親の言う事には反発しても
なぜかじいちゃんの言う事だけは素直に聞ける
そんなことがよくあった。

一度も怒られたことはないけれど
「これは守っておけよ」
ということはいくつかあった。

・靴は揃えて脱ぐこと
玄関は色々な人や気が出入りするところ
家の顔でもある
その家族を映す鏡
年齢も滞在時間も関係なく、
靴を脱ぐときは必ず揃えること

これは小さいときに何度も注意されたなあ。
当たり前のことを当たり前にする
手間は何もかからない
心の在り方だけですぐに実現できる。


・戦争はするな ケンカは1対1でやれ
20年以上前。
TVを観ていたらたまたま
いじめに関する報道番組をやっていた。

「ケンカをするときは1対1でやらないとダメだ」

ふと、じいちゃんが言った。
曰く、
「1対複数では弱い者いじめになる」
「複数対複数では戦争になる」
というもの。
「自分が悪いと思ったらきちんと謝る」
とも言っていた。
ぼくは小さいなりに、

なるほど、さすがじいちゃん。
この通りにみんなが動けば
いじめはたしかになくなるな
と思って、
この話をずっと覚えていようと思った。

そして、じいちゃんは
「戦争だけは絶対にするな」
とも言っていた。
「戦争にはいいことがひとつもない」とも。

正直、
僕に言われても
とは思ったが、できるだけ力強く
「うん!」
と言った。

いまは肺の調子が悪くて
入院しているけど
退院したら実家に寄ろう
じいちゃんの生の話を聞きたい。

そして
8月に生まれる予定の曾孫に
会わせたいな。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?