MMU2S 12色改造

■まえがき
2023年中頃にmmu2sを12色に改造して約半年経って
5色の頃と比べてできることが広がったロマン機なのは間違いないんやが
普通でもピーキーなMMUが更にピーキーになってしまうんよな
と言うことで2024年1月から本腰を入れる事にしたで

ちなみにワイが改造したMK3S+もMMU2Sも両方クローンやで
ここに関してはオリジナルでもクローンでも関係ないと思うわ

で、本気いれて書いたからクッソ長くなってしもた…



■問題点の洗い出し

  1. みんな大好き無限ロード

  2. MMU2S x12のモデルの癖

  3. フィラメント糸によるFINDAセンサボールの戻り異常

  4. FINDAセンサーの調整難

  5. フィラメントの噛み込み

  6. セレクターモーター用ノブ

  7. セレクタートラブル時のノブ追加

■改造

1.みんな大好き無限ロード地獄

いや、これに関しては最適解があるなら教えてほしいぐらいやねんけどな…
今回ワイがやった内容は

  • 煙突の延長

  • 煙突の安定化と調整量の増加

  • 調整の容易化

  • センサーの交換

  • レバー引張バネの追加

 ・煙突の延長

もともとのMMUのモデルがレバー比1:2ぐらいやねん

せやのにレバー比1側の可動量って0.7mmぐらいしかないから、先端で1.4mmぐらいしか動けへん
その1.4mmでめっちゃええとこなんて分けきれるはずない

ならもう馬鹿みたいに伸ばしたろやないか!
って事でレバー比の1:7ぐらいにしてやった
流石に4.9mm動けばなんとかなるやろ…

 ・煙突の安定化と調整量の増加

MMUの煙突といえば調整量の±1mmぐらいしかない、
しかも煙突の取り付けボルトの2点のうち1点が煙突下のマウントと共締めという調整泣かせの鬼畜設計

ということでまずマウント取り付けボルトは単独で締付けできるようにした
これしないと調整の度にマウントがガタガタなって基準がでないからな

次に煙突取り付けは2点締め
ワイ1点締めは信用できんのや…

あと煙突調整しろは±3mmに伸ばした
いやこれまじで大事やでほんま

 ・調整の容易化

これはMMU3のパクリやなボルトの開閉だけで調整できる機構も煙突に追加した
これで調整クッソ楽になったからもう大丈夫やろ!

 ・センサーの交換

センサーのONOFFわかりやすくする方法なんかないかと調べたらLEDつけてる先駆者さんがいっぱいおった
ただどこに配線するか全くわからんかったんや…

そんな時地面に転がってたフォトマイクロ発見してこう思った
もうこいつにするしかないと…
ということで煙突をフォトマイクロつけれるようにデータ変更したで

 ・レバーの剛性UP

煙突延長したら出てくる問題がフラフラ問題やな
煙突自体はそれなりに剛性あるからええけどレバーはどう頑張ってもフラフラしてまうねん

そういやvoronで強度不足?の部品にM3ボルト締めて剛性UPしてたのをみて
これや!ってことでM3のボルトとΦ3の芯をぶっこんだ
軽く力かけてみたけど全くひずむ気配がなかったわ

くそほど長くなったけどこれでやっと本体側の改造が終わったわけや
写真は無い、想像に任せる!!


2.MMU2S x12のモデルの癖

使わせてもろてて言うのもなんやけどこのモデル
デザインとか軽量化とかを優先してる部分が何カ所かあるねん
そこが原因で印刷ミスしたり形状崩れたりしてまうことかるからそういったところ全部オミットしたった

 ・全体のデザインの削除

蓋とか底にの模様が有ったんやがこれのせいで1層目浮いてるんよな…
せやからこういうデザイン重視のところはオミットしたで

 ・底面のモーター取付ボルトの逃げ最初化

ここもめっちゃごっそり肉抜きしてる
大物やのに1層目の接地面積少なくなってるせいではがれやすくなってるんよな…
ってことでボルト締めできる最低限の肉抜きに変更した

 ・蓋のモーター取付ボルトのレンチ穴

いや、これなくてもええやろ…
ということでオミットオミット

 ・蓋アームのテーパー角度変更

なんかここめっちゃ割れるんよな
テーパー角度変更してちょっとでもごつくできるようにしたで
写真的には逆に細く見えてるけど実際は太くなっとるで

 ・テンションバネ周りの面取り

もともとのMMU2Sにはないのに何で面取りしてるんや?
ただ極狭やのに面取りしてるいから造形ががったがたになるんよ
やから個の面取りはオミットした

 ・アイドラーの剛性UP

ここも軽量化?でかなり肉薄になっとる
ボルト締めするとミシミシ言うから肉厚にした

・データの小数点第2位以下の切り捨て

これやってたら実際全データ作り直しになったんよな…

3.フィラメント糸によるFINDAセンサボールの戻り異常

これはMMU2Sで定番の改造
セレクター作り直したときにマグネット用の穴開けるだけやな

ここから先は完全にオリジナルの改造やで

4.PINDAセンサーの調整機構

MMU2Sでは抱締め、x12では抱締め+簡易取外し機構
ただこのセンサ一回抱締めしてしまうと部品にタップが押切りされるせいでちょっとだけ上下したいのに動かないってことがある
まぁセンたサー回転させらええんやけどそうすると配線がねじれるし
ということで抱締め部品と簡易取外し部品に分割したんや
これで調整もかなり簡単になったで

5.フィラメントの噛み込み

MMU2Sあるあるの1つ
なぜか待機中のフィラメントがボディから出っ張ってることがあるねん
そこにセレクターが動いてくるとフィラメントがセレクターとボディの間に噛み込んで動かなってしまうんよな
こうなったら地獄でセレクターモーターのコネクタひっこにて
隙間に指突っ込んで台形ネジ回さなあかんのよ
ただ噛み込んでるってことはガッチガチになってるってことで全く回らんのよ…

じゃあ噛み込まんようにしよう
ってことでセレクターとボディの間にフィラメント1本分の隙間を開けたんや
このクリアランスのおかげで仮にフィラメントが出っ張っててもフィラメント折り曲げて動いてくれるんや
こうなったらどっちにしろエラーで止まるんやけど復旧するのめっちゃくちゃ楽になった

6.セレクターモーター用ノブ

上の延長になるんやけど噛み込みはなくなってもエラーの復旧には台形ネジを指突っ込んで回さなあかん

そうなるとなんかノブ付けたろってことでつけた
ただ掴みしろが全くないからたまに滑るんよな
これは改善のよちありやな

7.セレクター可動異常対策

5のフィラメント噛み込み対策した結果フィラメントが切断できた…
しかしその切断されたフィラメントが原因で別の問題は発生したんや…

セレクターが端に移動した時ボディとセレクターの間に切断されたフィラメントが挟まって動かなくなる

これはワイがMMU2Sを平行につけてるのが原因なのもあるんやけどこれも対策せなあかん
別に省スペースにしたいってわけじゃないから単純に高さを上げることにした

■結果

まだ完全にノンエラーではできてないけど
今のところ12時間印刷はノンストップで印刷しきれてる
とはいえフィラメントの特性もあるから今後も動かして確認していく必要あるかなと思ってるで

12色印刷にロマン感じてやってみたけどMMU2Sがピーキーすぎるからな…

もしマルチカラー初めて12色やりたい!
って人はお金かかってでもX1CとかP1SでAMS3台買う事をお勧めするで

これで終わりやけどもし面白かったって人は御布施してもらえると助かるで…

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