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谷中「常観山安立寺」

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谷中、築地塀近くにある日蓮宗常観山安立寺。鍋冠日親を初祖とする東京でも著名な寺。

縁起

開基:京都本法寺鶴林院日養(明暦3年(1657)没)が隠居所として開創?
1630(寛永7年)創建?
過去帳は慶長8年(1603)から記述されており、また開山日養直筆の曼荼羅にも「慶長年中」と記されていることから、この頃にはすでに草庵もしくは小堂が結ばれていたと考えられている。
旧本山:京都の本法寺
親師法縁

1772(明和9年)の江戸大火で消失
1781(天明元年)11世日頭の大に小川紗良若狭守信喜が本堂・親師堂・書院・庫裏・鐘楼堂を、茶人川上不白が惣門を寄進しに再建。

寺宝:宗祖御真蹟二幅、日親筆本尊 二幅、書 二幅、開山日養本尊、下村観山作『日親上人徳行記』(全47巻)、鬼子母神像(伝 養珠院阿万の方作)、日親上人御真骨、川上不白像。

加藤清正手植えの五葉松

『下谷繁盛記』には加藤清正手植えの五葉松と伝えられる老松があると記されている(現在は新師堂回廊の用材となった)。江戸時代、江戸千家家元をはじめ広い階層の人々が帰依した。過去帳には本阿弥一族、歌人の村上素行の出た村上家、下村観山の名が見られる。

墓所

境内には明治から昭和初期にかけての日本画家で日本美術院を創立した下村観山
川上不白(茶人)
佐野延勝(陸軍中将)
葦葉山七兵衛(相撲)
宮地要三(江戸時代の医師)

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