好きだった人を悪く言ったっていい
なんだか最近、“好きだった人“を悪く言う人の心理がわかる気がする。
というのも、いわゆる
「昔好きだった相手を悪く言う奴にろくな人はいない」
というありふれた文句、
まさにその通りだと思っていた。
だって、好きだったんでしょ?自分が好きだった人を悪く言うってことは、その当時の自分のセンス、判断能力さえも否定してるってことになるよね。
あーあの人を選んだ私が間違いだったわー
自分の選択を否定、後悔したとて、自分を作り上げた過去を一つの経験として捉えられずに酒の肴にする、なんともダサい。
そう思っていた。
ただ、最近は少しだけそれが、共感できる。
正直、ダサさは残る。
人を悪く言う、ましてや終わった過去の人を悪く言って自分の価値を下げる。こんなことをすることはもちろんダサい。
ただ、言わないとやっていけない過去の恋愛だってある。
彼が好きだった私。
もちろん否定なんてしない。
最高の選択だった。
私と過ごした彼。
なんとも私には勿体無いくらいいい彼でした。
私の人生において理想を兼ね備えた彼でした。
そんな彼をこの前、悪く言ってしまった。
たった一言だったが、笑いのネタに。
この一言を本人が聞いたらさぞ悲しいだろう。
んー、過去の女の言葉なんて気にも留めないかな。
でも悪く言った自覚がある私は、少し悲しんだ。
好きだった人を悪く言ってしまった。
でも、悪く言いたかったわけではない。
悪く言ったことを後悔するくらいなのだから、嫌いだと思っているわけではない。
ただとても、強がりたかった。
彼を悪く言うことで私はそんな彼とはもう終わりにした。もう、いいところは見ていない。いいところばっかりに惚れ惚れしている私じゃない。あの男良かったなー、そんな未練がましいダサい私じゃない。
こんな、ある種主張のように思える。
だからもし、自分や、友達が、好きだった人の悪口を酒の肴にするのなら、それは本当に好きだったことを認めた上で強がってしまっているのかもしれない。
それはとても深く濃い恋愛だったのでしょうね。
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