目的の無い“空質問”はやめよう

クライアントとミーティングしている時に、次の言葉を使っている人は注意しておいた方がいいかもしれない。

  • ちなみに

  • ところで

  • 差し支えなければ

これらの言葉は目的意識がない時に、場繋ぎ的に使いがちなフレーズだからです。たとえば以下のように。

Aさん「本日はMTGありがとうございました。ちなみになんですけど、御社ってこういう事業領域にも興味はおありですか?」

クライアント「そうですね。今後の展開次第では、その事業領域に進むことは有り得るかと思います。なにかサービスがあるのでしょうか?」

Aさん「いえ。特にサービスがある訳では無いのですが、ここ最近はあの分野の事業が伸びていると聞いたので。御社でも興味あるのかなーと聞いてみたんです」

クライアント「そっ、そうなんですね」

Aさんを傍から見ていて、質問には特に意図や目的があるようには見えませんでした。Aさんはこういうことを日常的に行なっています。

AさんはクライアントとのMTGで、案件とは直接的には関係ないことを相手によく聞くのです。マーケティング活動の一環と言えば聞こえはいいですが、MTGがまとまった後に毎回のようにAさんの質問タイムがあるのは少しへき易としてしまいます。

もちろんMTGの場で気になったことを聞くのはいいと思います。ただ、それは本当に相手の立場に立ったうえでの質問なのかは疑問です。単純に「自分が興味あるから聞いた」くらいでMTGが20分伸びている現状を踏まえると、なんだか時間がもったいないと思わないでもないです。正直。

もしAさんが「クライアントから聞いたことを元に事業を立てよう!」と実際に動くならまだいいんですけどね。その動きはかれこれ半年間くらいありません。クライアントに聞いたことを周りに共有することもしていない姿を見て、「多分、目的なく聞いているんだなぁ」と想定しています。

「案件と関係ないことを話すな」とは言わないです。たわいの無い話を通じて共通点を見つけて、仕事がやりやすくなるなんて話はよくあるので。

でもせめて、何かしらの目的は持っていて欲しい。質問の背景を教えて欲しい。だって、クライアントとのMTGなので。お互いに時間は限られているので。

「みんなの時間を取ってる」とまで言うと大袈裟かもしれませんが、現に質問を聞いている時間やその返答を聞く時間は何もできません。こちらはただディスプレイの前に座ってニコニコしているばかり。

目的のない空質問はミーティングを遅延させる原因になりかねないです。気を付けましょう。

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