リビングルーム・カオス・ラプソディー / 20200604

拝啓、皆さまいかがお過ごしですか。

今、我が家のリビングの床には、ぶちまけられたレゴが散乱しております。
かなりの量です。圧巻です。

比喩じゃなくて「バケツをひっくり返したくらい」の量です。だって入れ物がバケツぐらいの大きさだから。

色とりどりの四角…。そして人型・動物型のフィギュア、セットに付属する滑り台や柵、ちょっとした小屋なども、まるで雲一つない夜空に掛かった天の川のように、そう、一つ一つのかがやきは小さいけれど、それが無数に集まって、リビングの床という夜空にミルキーウェイを作っています。

幸いなことに、レゴの中でも低年齢向けのDuploシリーズだったために、比較的ブロックのサイズは大きかったことが僕の荒れそうな心に優しく吹き抜ける風。踏んで悶絶するような、あの小さなサイズのレゴブロックでないことが救いである。

あの極小ブロックが床にぶちまけられた日には、印象派もビックリの点描画か、あるいはローマ文明も驚きのモザイク画が床に現れて、たちまち我が家がModern Art Museumになってしまうところであった。いちおうその小さいやつらも我が家にはいるので、本当に安心している。ありがとうデュプロ(をぶちまけるほうに選んでくれて)。

その他にも、カラフルなコップも床に彩りを加えておりますね。積み上げて遊ぶやつ。そのカラフルコップは、普段は大から小サイズにマトリョーシカ方式でコンパクトに収まるやつなのですが、そこかしこにそれぞれ転がっています。おそらく一度積み上げたやつに突撃した怪獣がいますね。

小さいプラスチックの色とりどりの輪っかを、たくさん繋げて長~いカラフルな紐にしたり、その端と端をつなげて大きな輪にして遊ぶやつ(名前がまったくわからない)もたくさん床の上でお休みになられている。幸いにもある程度繋がっている状態で散らばっているので、回収は容易そうである。もしバラ状態の袋(未開封のがある)がぶちまけられていたらと考えると、肝が冷えますな、はっはっは。

普段は正方形の箱に収まっている色々な形の積み木が、正方形の枠と、それぞれの積み木がソロ活動をしているようで、行方不明のメンバーもいます。再結成していただきたいです。解散後10年ぐらいで突然再結成するバンドは多いですが、そんなに待てないので、即時再結成していただきたいと思います。

お買い物ごっこに使う小さいレジかごと、本来であればそこに収まっている商品のおもちゃ(牛乳パック、たまご、パン、お茶など)も、お宝さがしゲームよろしく、ソファーや本棚の影に身を潜めておられます。

今日はおままごとグッズの大量の料理や野菜のおもちゃたちが床にぶちまけられていないだけ、まだいい日かもしれない。

ここまで読んでいただいた方、お気づきかもしれません。はい。そうです片付けたくないのです。単純にこのカオスを前に片付ける気を失っているし、片付けて、皿を洗って、郵便物を出しに行って、等に「やらなければいけないこと」をやってから、noteを書いていたら今日中に更新できないかもしれないということを言い訳に、いま大惨事のリビングルームを横目にパソコンをパチパチしておるわけです。

嗚呼、付けさせたい。一度出したおもちゃは、次のおもちゃを遊ぶ前に片付ける習慣を付けさせたい

しかし我が身を見よ、すこしの自由時間でもって、CDをリッピングしながら、小説を読み、片手にはスマホでTwitterしながら、TLで見かけた情報を検索したりなんかしているうちに、推しアイドルのインスタ更新通知がきたから見に行って、イヤホンの電池が切れたから充電につないで、気づけばCDの取り込みが完了していて、小説は開きジワがついている、ふと横を見ると昨日読んでいた読みかけのエッセイ集と今日届いた未開封のDVDが…出来てへん!この親がまず出来てへん!移り気!めっちゃ移り気!この気質が子に遺伝したか、親がまだ子供のままかどちらかですね。どっちかな!どっちかな!

そしてこのステイホームのご時世、冗談じゃなく24時間体制で一緒にいる。一緒にいる事は素敵で最高だけれども、逆に24時間子供の保育をしているわけでもない。そして(ここが大事)ふと気が付くとおもちゃが床に散乱しているのである。

理想は「気づいた時点で即時、今やっている作業の手を止め、そのおもちゃを片付けるように、優しく言い聞かせる」はい無理。「とりあえず見なかったことにする」が最善の選択肢となります。これがゲーム理論です。はいノーベル賞。

そうして気が付くと夜。子供は寝ている。しかしおもちゃは起きている。

誰が片付けるか…今でしょ!いや、いつかじゃなくて、誰が…

皆さま、素敵な夜をお過ごしください。とりあえずおもちゃから目を背けて、お皿を洗ってきたいと思います。

敬具

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