YouTubeで神田松之丞「畦倉重四郎」を(今度こそ)見た話 /20200602

この東京アラートでフルハウスのツイート、いろんな人が引用RTやエアリプでテーマソングをカタカナで歌いだして楽しかった。
あと、500RT超えたあたりから、一気にリプライ欄が「コメント欄」と化していくのは興味深かった。

昨日のnote

普通に「YouTubeで講談見たよ」という話を書こうとしたら、いつのまにか前提が長くなって、「立川談志ファンの私が神田伯山にハマるまで」みたいな沼落ちブログ化していって、挙句肝心のYouTubeの「畦倉重四郎」の話一切しないで終わったのは笑いました。笑ってる場合ですか。笑ってる場合ですよ。

YouTubeで見る畦倉重四郎

改めて言うと、まず凄いのが「YouTubeの字幕機能」。これが最強過ぎた。聴いて分からない単語も目で見れば分かったりするし、分からなくてもすぐ検索できる(聞き取りだとまずひらがなで検索して漢字を探るところからだったりする)し、もっと驚いたのが、ちょっと難しい単語とかをコメント欄で解説してくださってる方。誰なんだ凄いぞ。

立川談志の話だけど、爆笑問題・太田光が監修したDVD「笑う超人」の中のスタジオ録画の落語では、難解ワードや時代背景の説明を字幕にして出すモードがあって、それも革命的だなあと思ったけれど、今回の一言一句字幕で出るのはすごい。

NetflixがAmazon Primeに勝っているところは、全動画に字幕が付いているところ。「日本語音声で日本語字幕」をデフォルトにしている。やっぱり目と耳から同じ情報が入ってくるのは強い。

話を戻そう。今回は昨日のnoteでも言った通り、今回は「神田松之丞 講談入門」という単行本の「松之丞 全持ちネタ解説」の「連続物:畦倉重四郎」の章を開きつつ見ることにしていた。まず初めに全体のあらすじがかいてあるが、ちょっと壮大で何言ってるかぼんやりしてる。とにかく悪い奴が主人公らしいということが分かった。続いて1席目「悪事の馴れ初め」の解説を見ると、要は前フリでっせ、ということらしい。ええいままよ!ととにかく見始める。

はじめは導入部分で、全19席の通し読みの大変さなどについて、神田松之丞が面白おかしく話す。そうしているうちに、いざ本題へ。

…というかこの時に初めて気が付きましたね。
あ、『畦倉』って「あぜくら」って読むんだ」ってね。

まあ、ぼんやり生きてるのがバレましたね。でも、ネタ解説を読んでいるだけでは分からなかった「雰囲気」みたいなものが、まずスッと入ってくる。もしかしてこの神田松之丞って人、上手いんじゃない?はい、そうです。それぞれの登場人物の話し方を通じて、キャラや立ち位置などが伝わってくる。そうこうしているうちに1席目が終わり、また本を開き2席目「穀屋平兵衛殺害の事」のあらすじを読んでから、動画を見る。

すごく当たり前のことかもしれないんですけれど、読むよりも聴いたほうが面白い。今更かもしれないですが、普段の私はどちらかというとネタバレ好まない派なのですが、講談とか落語はそういうのじゃないので、予め色々何が起きるかを知っていて見るのですが、それでもまあ面白い。

1席約20分~30分ぐらいなので、皿を洗いながら見たり、歯を磨きながら寝るまでの間に見たり、朝ちょっと見たり、みたいな感じで1日数席ペースで見てました。そのたびに小走りして単行本を開く。ちょっと集中力切れたな、みたいな時は動画を巻き戻したり、単行本のあらすじを確認したりすることでカバーできるのも、オンライン釈場の利点です。

そうこうしている間に全席見終わったわけです(途中すっとばし)。

全席見終わった感想(ぼんやり)

これから見る人も居ると信じて、核心に触れないような、触れるような、触れないような感想を述べると以下の感じ。

落語はどちらかというと「一生懸命に頑張ったり、あるいは楽をしようとしたりした結果、なんだか人の道を外れてしまう」という類の話が多く、その時のさまを滑稽に語ったり、その後挽回するさまを人情深く描いたりするものだなあ、とざっくり(個人の感想です)捉えていたけれど、この話に出てくる奴は「普通に悪いことをしようとして、悪いことをしている」という落語ではお目にかからなかったタイプの人だったのが圧倒されたし、時に痛快だった。

・19席は長いので、その間にも、変な奴同士の滑稽なやりとり、人を殺すか殺されるかみたいな緊迫したシーン、これ何の話?みたいなダレる時間、普通に涙出るめちゃ感動する場面、思わぬどんでん返しなどと、さまざまなパターンが盛り込まれていて、同じ一連の話の中でいろいろと楽しめる。連続物ってすごい。

・どうしても落語との比較にはなってしまうのだが、実はこのYouTube、一番最後の一席は、2公演やった2パターン両方をアップしているのだけれど、この2パターンがもう全然違って驚いた。当然あらすじは同じなのだけど、話のどの部分が「語り」なのか、「会話」なのかも違うし、言い回しも当然違うし、細かい話の運びとかも違う。だから全然違う風景が浮かび上がってくる。えっ、ということはその前の18席も、他の演目も、演じるごとに全然違ったりするの?えっ、全部見たいってならない?(なる)

あっ、今日は「畦倉重四郎」の話ちょっとして、普通に「今日5歳児の機嫌が悪くて、ずっと周囲に意地悪なことを言いまくっていた。ストレスが溜まっているのだろうが、どうしたものか。」みたいな話を書こっかなー、と思ったけどなんかたくさん書いちゃったから、もう終わりでいいや。書くの面白いなー、書いてる方は面白いです。おやすみー。


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