YOSHIKIの名曲『Without You』を味わう
YOSHIKIが亡きHIDEを思い生み出した楽曲である「Without You」ですが、ライブ音源としては以前よりあったものの、2017年まではスタジオ録音されたものはありませんでした。
しかし映画「We are X」サウンドトラックに、TOSHIのヴォーカル、YOSHIKIのピアノのみのアンプラグドヴァージョンがスタジオ録音で収録されました。私としてはストリングスがバックに欲しかったですが、繊細なピアノとヴォーカルを聴きこむにはこれで充分という気もします。
この曲は、2003年のフィルムギグで、バンドアレンジ入りのバッキングパートのみ披露されましたが、YOSHIKIはもともとバンドアレンジのバラードには執着していないようで、TOSHIが再加入以降も演奏されることは無く、お蔵入りとなってしまいました。
ちなみに過去のインタビューによると、「Longing」も「切望の夜」が本来のイメージらしく、「Forever Love」も『DAHLIA』収録のアコースティックヴァージョンが本来のイメージらしいです。
あと、YOSHIKIのイメージそのものの「Without You」と言えば、やはり『Eternal Melody II』収録のピアノ協奏曲ヴァージョンも外せません。特にYOSHIKIの嗚咽も入る、9分以降の中間のピアノソロは圧巻でした。
この曲はメロディのオリジナリティという点では「Endless Rain」や「Say Anything」には及ばず、どちらかというとありきたりなメロディラインではありますが、YOSHIKIのピアノとTOSHIのヴォーカルの相乗効果や、ピアノ協奏曲ヴァージョンの完成度から名曲となったと思います。
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