「会話」から見る群馬セトリ考察案

 ちょっと長めの前置きから入ります。

ガガピーガガ楽しかったね!!!!!!!!

 あんなに楽しいものがあっていいんだ……

 2023年12月10日日曜日、天気は晴れ。
 「新曲初披露ワンマン 「フレンドファンファーレ」 群馬公演〜キイテカラミル〜」で大事件が起きました。そう、「ガガピーガガ」が披露されました。
 普段ツイッターでガガピーガガピー叫ばせていただいている分際で生披露に立ち会ったことがなかったので、10日の群馬が人生初浴び生ガガピーでした。感無量。興奮しすぎて逆に言葉が出てこないです。寧々さんによる煽りまでついてきて、たいへん私向け(?)のガガピーガガとなっておりました。最高だった……
 埼玉は人生に関わる諸般の事情で行けなかったのですが、そこで既に披露済みだった(しかも相当強いセトリだった)と聞いていたので、群馬での披露は正直諦めていたところがあります。イントロ始まった瞬間悲鳴出ました。ありがたいね……生きていればいいことがあります。

セトリについて

 そろそろ本題に入ります。ガガピーを生かしてくれた今回のセトリについてです。今回の主軸となる「フレンドファンファーレ」とその他の曲たちについてです。

 音楽性やバンドの事、これまでの8人の軌跡などから捉えたセトリ考察はそちらの本業の方がやってくださると思うので、私は歌詞という角度からセトリを考えて行こうと思います。普段歌詞のオタクを自称させていただいているので「フレンドファンファーレ」という曲単体についてはそこそこ考えていたのですが、それと他の曲の関係性を考えて行ければな~と思っております。

・前提として

 まず、今回のセトリは「フレンドファンファーレ」を最大限生かすためのものだと捉えています。新曲のことはいったん置いておきます。
 また、新曲は歌詞が公開されていないため考察の中には組み込みません。そのため、歌詞が公開されるとここに書いたことが総崩れという可能性も十分にあります。まあその時はその時で……くらいの気分で、12月11日現在の考えを綴っていこうと思います。

・「フレンドファンファーレ」について

 全体を見る前に、まずはここから。
 「フレンド」と「ファンファーレ」をくっつけて「フレンドファンファーレ」というありそうでなさそうな言葉がタイトルとなっているこの曲ですが、歌詞にはたくさんのメッセージが散りばめられています。どこを取り上げてどう捉えるかは各人の自由だとは思いますが、私個人としての解釈はこのようになります。


・みんながそれぞれの推進力を持っていて、一緒にいながらもそれぞれがそれぞれの道で前に進んでいるんだよ

・相手とちゃんと話して、「僕」は「僕」、「君」は「君」のままでわかり合えたら嬉しいな

・それができたら、ハミングとハイタッチでささやかなファンファーレを鳴らしたい


 こう改めて書き出すと……いい曲ですね……

各曲の解釈

 上記解釈を踏まえた上で今回のセトリについて考えると、このような捉え方ができるんじゃないかと思います。

 M01→「私たちは話したい!」

 M02~11→一緒に話すってどういうこと?

 フレンドファンファーレ→「君の声も聴かせて!」

 M13~17「君らしさ」を伝えたい

 EN1~2→「今」を永遠にしよう

 1から3ブロックを一つにまとめるという暴挙に出てしまいました。弁解を兼ねて細かく見ていきます。

M01「花咲く僕らのアンサーを」

 まずは宣言。「へたくそに叫びたい!」で私たちにお喋りを持ち掛けます。私たちは話すよ!と会場に突き立ててライブを始めます。「話し足りない曖昧な気持ちよ 君に届け」という歌詞から、彼女たちの歌には「曖昧な気持ち」が籠っていることを予感させて幕開けです。

M02~11

 恋の歌や信念の歌が入り乱れてジェットコースターのようでしたが、全体的に〈話す〉〈一緒にいる〉ことの形を探っていたように感じました。全部まとめて「フレンドファンファーレ」への布石という感じです。フレファンと結び付けるように各曲にテーマを据えると下記のようになります。

・デネスピ
ちぐはぐな関係での向き合い方を探る曲

・やばきゅん
接近して…めちゃくちゃになっても一緒にいようとする曲

・パジャパ
パジャマで一緒にガールズトークをする曲

・オンリーユー
恋人に寄りかったり、ふざけ合ってお喋りしたりする曲

・透明できれい
みんなと一緒に見たい景色を見に行く曲

・かすかでたしか
一緒にいられるはかない時間を慈しむ曲

・トトト
くだらないお喋りの究極体形な曲

・来世
一緒にいたい気持ちで擦れ違いを乗り越えようとする曲

・ガガピー
私たちは先に進むからついて来て!の曲

・にゃんぼりー
一緒にいるどんな君だって受け止めるよ!の曲

 こじつけ感は否めないですが……一応同じテーマの中で括ることはできるかと思います。こう見ると、だいたいどの曲も誰かに思いを伝えようとする要素は入っている気がする。さすがDIALOGUE+。
 しかし、色々な曲があり色々な場面があり色々なメッセージがあるように、〈話す〉〈一緒にいる〉ことの形は様々です。同じ形は一つもない。ないからこそ、次の曲が活きてきます。

M12「フレンドファンファーレ」

 満を持してこの曲です。個人的解釈ではそれまでのセトリの中でフレファンにつなげるためのヒントを撒き続けていた感じです。
 ここで面白かったのが、まなつが私たち観客に向けて「あなたたちの声も聴かせて!(意訳)」と言ってくれたところ。最初の花咲くで宣言した〈8人によるお喋り〉は、フレンドファンファーレとまなつの言葉により〈演者と観客のお喋り〉へと転換していきます。
 観客がまなつたちとお喋りしようとしても、全く同じ会話は一つも生まれないでしょう。それぞれがそれぞれの伝え方を試みて、観客の数だけ会話は生まれるはず。演者と観客の距離感もそれぞれだし、心の中の立ち位置もそれぞれ。
 それを意識したときに、先ほどまでのセトリで提示された様々な〈話す〉〈一緒にいる〉の形が意味を持ち始めるのではないでしょうか。楽曲内の〈話す〉〈一緒にいる〉に同じ形が一つもなかったように、観客と演者の関係はみんな違う。だからこそ一緒にフレンドファンファーレを鳴らせるのです。

M13~17

 ここからは、8人から私たち観客へ向けての「君らしくいてね!」のコーナーです。最初の花咲くは8人自身の在り方を歌う曲なので、観客の在り方についてはこの辺りから言及されていったように感じます。

・まるっと
それぞれのスキを大切にしてね!の曲

・has come
心赴くまま、いい子じゃいられなくても大丈夫!の曲

・ドラピ
人生好きなもの買って好きに話して好きに楽しめ!の曲

・大冒険
先行きなんて見えない未来でも自分らしく大冒険していこう!の曲

 こんな感じでしょうか。大冒険は特にこじつけにも程がある感はありますね。「これは訓練ではない」の詳細が出たらまた繋がりを踏まえて考え直します。

EN01~02

 さっぴによるMCもあり、「今」に関する曲が多いと感じました。フレファンはそこまで「今」の話をしていないので、フレファンとは別軸と考えていいかもしれません。
 ただ、さっぴや8人が「うんと頑張った」今日を「記念日」にしよう、それを目に焼き付けた私たちによって「永遠」にしよう、と言えばフレファンにはつながるでしょうか。

・イージー?
「今に挑め!」です。頑張ればいつだって「君の時代」がやってきます。

・あっぱれ
「今日も明日もいつもあっぱれ」です。8人の頑張りは、明日思い返してもいつ思い返してもあっぱれ!なのです。

終わりに

 書いてて自分でもわけがわからなくなってしまいました。無理に筋を通すものではないとわかりつつ、頑張れば筋を通せる証明をしてみたくなってしまったのですが……無理でしたね……
 ただ最後に言い訳じみたことを書かせていただくと、こういう風に無理してでも考察をしてしまいたくなるくらいには楽しいライブでした。色々な曲の歌詞を改めて考え直すことができて新鮮な思いでいっぱいです。あとガガピーガガは本当にありがとうございました。
 DIALOGUE+というユニット名からもわかるように、各曲でずっと大きなテーマに据えられている「会話」が「フレンドファンファーレ」のテーマだったとするのなら、今回の公演は彼女たちの根幹を再確認するものだったのではないかと思います。1月のパシフィコも、ライブの名前から見るに大きなテーマが一つありそうですね。セトリがとても楽しみです。


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