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【三橋貴明】現在の日本は「不自然」だ

【近況】

最近、出張が多いのですが、
日本を鉄道や自動車で旅していると、
本当に「山だらけ」であることが分かります。

我々の遠い先祖
(旧石器時代から縄文時代にかけて)は、
広大な平原を奪い合い、
殺し合う大陸を経て、
山だらけの日本列島にたどり着いた。

そこは、安全だった。

そして、人々は山々の間に住み着いた。
何万年もかけ、
次々にニューカマーが列島に到着し、
争うことなく定住していった。

狩猟・採取・漁労文明は、
人口が増えません。
しかも、日本列島には自然からの恵みが
十分すぎるほどあった。

そもそも、争う必要が
なかったわけですね。

日本の男性のY染色体ハプログループは、
D系、O系、N系、C系などが
入り乱れ、
今も「多様性」が存続している。

我々の先祖は長い、長い時間をかけ、
「山の向こうの人々」と交流し、交易し、
言語が調整され、
日本語が形成されていった。

弥生時代になると、
特に河川の河口流域の平地で
戦争が始まりました。
もっとも、多くの先祖は
いわゆる中山間地域で稲作を行い、
各地で「異なる文化」を発展させた。

日本で水稲が始まったのは、
およそ3千年前。
水田稲作が津軽半島に到着するまで、
900年かかりました
(水田稲作は
津軽海峡は越えませんでした)

日本人は、
日本列島の各地に分散し、
それぞれの地域で独自の経済を
発展させるのが自然なのでしょう。

つまりは、東京一極集中は、
日本人として不自然なのです。

その上、危険。
震災大国である日本において、
人口を集中させることが
どれだけリスクが高いか、
今さら説明するまでもないでしょう。

分散して暮らす。
そして、各地の地域共同体を結び付けるのが
「交通インフラ」というわけです。

90年代以降、
日本は地方のインフラ整備を怠り、
東京一極集中を進めてきた。

現在の日本は「不自然」であり、
同時に「危険」でもある。
残念ながら、
長続きするとは思えないのです。

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