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研究ノート:天野氏

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母方の先祖・天野氏に関する研究ノートまとめ。 ガチめなのからユルめなのまで。 現在進行形で調査研究中なので、改稿されたりする可能性もあります。
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#陰陽道

【研究ノート:天野氏】序 伊豆の国市天野

母の旧姓は天野といい、先祖は維新時まで旗本であった。松平氏が西三河を支配し始めた最初期に従った一族で、元は遠江の犬居城主だった遠江天野氏の出だという。 遠江天野氏は、頼朝の挙兵時より従った天野遠景を始祖とする。 天野氏は一般に藤原南家為憲流といい、遠景の父・藤原景光が伊豆国田方郡天野郷(現静岡県伊豆の国市天野)に住んだことから天野を称したのが始まりとされる。 自粛が始まる前の2月末、初めてその地を訪ねてみた。 天野氏の本貫、伊豆の国市天野。以前は伊豆長岡町天野であった。

土用【研究ノート:天野氏】

今日は土用の丑の日である。 この日に鰻を食べるようになったのは平賀源内の発案によるもの、という俗説があるが定かではない。江戸時代に始まる習俗であるのは、確かなようだ。 土用は夏に限ったものではない。春にも秋にも冬にもある。 土用とは四立すなわち立春・立夏・立秋・立冬の前18日間をいい、要するに季節の変わり目をいう。土用の最終日は四立の前日であり、つまり節分である(節分も春に限ったものではない)。 陰陽五行説で春夏秋冬はそれぞれ木火金水に当てはめられたが、残った土気をその間