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ザ ファーストスラムダンクは何故あんなにも泣けるのか(※ネタバレありです)。

公開から1ヶ月遅れで「THE FIRST SLAM DUNK」を劇場で観てきました。
公開時は、配信になったら観ようと思っていて、映画館まで行こうという気はなかったけれど、SNS等で流れてくる情報で軒並み高評価だったので、そんなにいいのか!?と気になり観に行った次第。

で、観た結果は……めちゃくちゃに良かった…。
少なくともこの一年間で観たエンタメのなかではダントツに良かった。
では自分のなかで何が良かったのか、考えてみた。

※以下、ネタバレありです。


観るまえから、予告動画等を観てわかっていたのは、山王戦を描いているということくらい。
ストーリーとしてリョータをフィーチャーしている点は新鮮で、それはそれで良かったけど、原作で描かれていないリョータのパート以外は原作の山王戦をコンパクトになぞっているだけ。
なのに、5・6回は涙がこぼれ、終始ウルウル状態で観ていた。
ちなみに僕は映画やドラマ等であまり泣くということはないタイプ。そして、リョータの家族絡みのストーリー部分では泣けなかった。
つまり、ほぼ山王戦だけで涙していたわけだ。

観る前に耳にしていた情報でも、泣けたという話は聞いていたが、自分は何故あんなにも泣けたのか。

僕はそこまでのスラムダンクフリークではないし、バスケ部でもない。ただ、ドンピシャの世代ではあるし、コミックは連載していた当時一度か二度は全巻読んだ。

アニメーションとして描かれていた山王戦は、時間の都合上細かな描写は端折られていたと思う。ただ、過去に読んだ原作を思い出し、描かれていない部分を自分で補完をしながら観ていた。
そうすると、次はこのシーンが来るんだ、というのが分かりながら観ているわけで、自分がグッとくるであろうシーンを想像しその時点で少し涙腺が緩み、来る…来る…来たっ!という状態になって涙してしまう。その繰り返しだった。

事前情報だと、3DCGだと聞いて、アニメは詳しくないけどあのヌルヌル動く感じかぁと、否定的だったけど、実際観てみると違和感はなかったし、臨場感や終盤のスピード感や、あの有名な最後のシーンの描き方も良かったですよね、震えた。

自分が年をとり、涙腺が緩くなっているのはもちろんあるだろうけど、他のアニメではここまで泣くことはないと思う。
最後の「左手は添えるだけ」という台詞、原作を読んでいるひとなら皆んな分かるだろうから、あの演出は大正解だと思う。
自分は漫画でも小説でも読んだあと、割とすぐ台詞はもちろんのこと、ストーリーすらすぐ忘れてしまう。
にも関わらず、ストーリー展開や多くの台詞まで覚えていられるスラムダンクは思い出補正があるにしても、すごい作品なんだと改めて感じた。
コミックスを全巻買って、もう一度読んでみたいと思った。

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