見出し画像

アルカスイスレールの運用方法

今までエアライフルのアンダーレールといえばピカティニー式が主流でしたが、最近増えてきたのがアルカスイス規格のレール。

ピカティニーを外しアルカプレートをねじ止めしただけ 

私のバルカン3も以前自作のアルカレールに換装し、今も運用しております。
今回はこの辺りを深掘りしていきたいと思います。

ピカティニーレールとは

そもそもピカティニーレールとはなんでしょうか。
という詳細はWikipediaにお任せしますので(笑)お時間ある方はご覧ください。

要はアメリカ軍ピカティニーアーセナル兵器製造所が、ウィーバーレールを参考に銃火器用のデタッチアクセサリー規格をより標準化したものです。約21mm幅の突起と約5mm幅のスロットを組み合わせた構造をしています。

ピカティニーレールのメリットは、等間隔のスロットを持つことで、スロット位置に合わせて再現性を持ってアクセサリーを脱着できることと、スロットに固定ネジを通すので耐衝撃性が高いことでしょうか。

現在も、光学機器を取り付けるトップレールにはピカティニーを使用するのが一般的ですが、競技用途の22LRやエアライフルのアンダーレールに採用されることが増えてきたのがアルカスイスレールです。

アルカスイスレールとは

一方、アルカスイス規格は、スイスのアルカスイスインターナショナルがカメラ機材用に考案したアクセサリー規格です。

ピカティニーに比べるとプレートが38.5mmと幅があり、またスロットがないため、プレート状で自由にアクセサリーを配置することができます。

ではなぜこのアルカレールが流行っているのかというと、ひとつは広い座面による安定性の良さでしょう。海外の射撃競技では、フィールドの構造物に銃をレストしたり、サンドレストを組み合わせて使用するシーンがあります。その際にアクセサリーレールがフラットだと当然安定性が上がります。

また、アルカレールはカメラ機材用の規格ですので、三脚などを組み合わせたセットアップが容易です。
フィールドで大型の三脚に固定して射撃や狩猟を楽しむ、というシーンはYoutubeなどでもよく見かけます。

デメリットとして、ピカティニー用のバイポッドの装着がひと工夫必要な場合があります。
ただ多くの場合は、アルカレール底部にM-LOKやKeyModなどのスロットを配置し、後からピカティニーレールを装着できるようになっています。

またスロット形状ではありませんので、固定力という意味ではピカティニーには劣ります。ですのであくまでリコイルの小さい銃器のアンダーレール用がメインです。

アルカレールにはカーボン三脚がオススメ!!

さてそんなアルカレールを実際に使用するにあたり、
海外でも主流になりつつあるのが小型の三脚を使った固定です。

海外でもほとんどの方が使用するのがこのタイプで、カーボン製で足をべったりと開くことができ、自由雲台のクランプは最初からアルカ規格になっています。

これはベンチ用にウェイトを追加している


リアにラボジャッキを組み合わせ使用

正直、この三脚のセットアップがバイポッドに比べて何かすごいメリットがあるかというと、そんなにない気もします(笑)でも、なんかカッコいいからそれで良いのです。

ただこの三脚の固定のみで銃を自立させられますので、
光学機器を載せたりといったメンテナンス時には大変役立ちますけどね。

リアにはラボジャッキを組み合わせるのがおすすめです。


ちなみに、アルカスイス⇄ピカティニーの変換アダプターなども出ています。

このアルカレール+カーボン三脚のセットアップは、米国のエクストリームベンチレストでも多くの射手が使用していますので、ぜひ皆さんも試してみてくださいね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?