書けない

 6月にひょんな事から私が日常的に使っている親族の事業所名義の車が、ツイッターに投稿されている事を発見した。なぜわかったかと言うと、ナンバーがしっかりと写っていたから。狭い地元で車種さえ、どこの誰だと認知されている地域なので、だからと言って支障がある訳ではないけれど。だけど、しかし、地名とナンバーが併せて自分の知らないところで、世界中に発信されてしまうのは快いものではない。

警戒心もかなりある。なにせ不特定多数の人が訪れる公共施設が近所にあり、私が使っている車は屋外のその施設の駐車場からも丸見えの場所に止めてあるのだから。近所の人も車の有無で留守かどうかを確認する。ここはバス路線もあるが、日常生活には車がないと生活が成り立たない。私も隣近所にいつもある車がないと、どうしたのかなと思うが、それは相手も同じだ。つい先日も、数日間いつもの場所ではない、建物の陰になる敷地の隅に置いておいたら、「車がないからどうしたかと思った」とご近所さんに言われた。

まあそういう目があるから、安心して暮らしていられる面も無い訳ではない。けれど知らない人にインターネット上に曝されてしまうのは意味が違う。投稿された写真に気付いた時、私は即座にダイレクトメールで削除を要求した。

悪意があった訳でもなく、写すつもりでもなかったところにたまたま写っていたというのが、相手の言い分ではあったが、そういう割にはしっかりと画像の下半分は車が写っていて、更にナンバーの下で画像が切れている。どうせ切れるならナンバーの上で切れるように修正してくれれば良いものを、あたかもナンバーを強調したかのような構図に驚くよりも閉口してしまった。なんとも無神経な人なのだろう。

その人の無神経は更に続いた。削除するなら削除だけしさえすれば、とやかく言うフォロワーは居ないだろうに、仮に居たとしたらDMなり他の手段で事情を説明すれば良いこと。それをわざわざツイートで「家族の車を投稿されたと苦情が来たので削除した」と書いているのを見た時は呆れて何も言えなかった。

相手も私のツイートは探っているだろうからと、直接絡むことはやめて、何らかの不利益が合った際には専門家に相談する事もやむを得ない趣旨のツイートをして、プロフィールに記していた内容も全て削除した。

なんで、私に何の落ち度もないのに、

と思うところも有ったが、既に不快にさせられているのに、更に不快感を被ることはやはり避けたいと思った故にであった。

以来しばらく何気ない非常に個人的な事柄を含んだツイートを控えている。そうしたら何もつぶやく事がなくなったという状態になった。その分些細な事へのストレスの発散が滞りがちになってもいる。あーあ。